「私達の山旅日記」ホームへ

No.98 男体山654m(奥久慈)
平成12年(2000年)1月8日〜9日 薄晴れ


上質の中高年向きハイキングコース

第1日=JR水郡線袋田駅〜(袋田の滝見物)〜袋田温泉 第2日=袋田温泉〜袋田ノ滝〜月居山404m〜第一展望台〜第二展望台〜持方牧場〜男体山654m〜大円地越〜大円地〜湯沢温泉〜西金駅 【歩行時間: 第1日=約1時間30分 第2日=6時間30分】
 → 国土地理院・地図閲覧サービスの該当ページへ


  2000年問題をほぼクリァーしての今年最初の三連休。 ハッピーマンデーと云うんだそうだ。 ほっとして出掛けた。

  第1日目(登山前日): 上野発午前9時「スーパーひたち11号」は、座席指定をとったがガラガラの状態。 自由席も空いていた。 まだバブルを引きずっているのか、主だった観光地は予約でいっぱいの昨今、もしかして、この方面は「穴場」かもしれない…。 水戸で水郡線に乗り換えるまでの待ち時間約50分、駅前を散歩。 黄門様と助さん角さんの銅像を見て、矢張りここは水戸なんだと思った。
  私達夫婦が乗車した水郡線は2輌編成だった。 ベンチシートと箱型シート(4人用と2人用の2種類)の両方を1輌に納めるトイレ付きの車輌は快適だった。 「水郡線活性化対策研究会」なる団体の作っているホームページによると“そんなにスピードは出ない”とのことだが、いやなに、けっこう早かった。 水戸から約1時間半で袋田の駅に着いた。 12時20分頃だった。
滝水の白い縞模様が美しい
袋田ノ滝
  明日のコースの下見も兼ねて、袋田ノ滝(別名四度ノ滝)見物へ向かう。 昼食は途中の食堂で田舎風の手打ち蕎麦、懐かしい味がした。
  袋田ノ滝はまだ全然氷結していなかった。 7〜8年前頃だったか、この滝を訪れたときは、確か2月か3月頃だったと思うけれど、荘厳なまでに氷結している滝を目の当たりにして感銘を受けた記憶がある。 今回のこの滝は、水量の少ない季節ということもあってか、なんか、寂しい気がした。 しかしながら、黒っぽい岩盤を四段に流れる滝水の白い縦縞模様になかなか風情があって、割といいもんだとも思った。 四季折々の景観を、この滝は、これからもずっと観光客たちに見せ続けてくれるんだな、と考えて、この地の不変の自然を願う気持ちになった。
  のんびりと時を過ごし、温泉ホテルへ引き返す道すがら、数メートルの至近距離でヤマガラが小枝から飛び立つところを見た。 山里でよく見かける赤茶腹のこの小鳥を、派手さはないが、本当に美しいと思った。

ホテルの部屋の窓から眺めた月居山404m
部屋の窓から月居山
袋田温泉「袋田温泉ホテル」: 以前は温度の低い鉱泉だったが、昭和11年に高温泉が湧きだしたそうだ。 部屋の窓から双子山とでも呼びたくなるような月居山404mが目の前だ。 双子の鞍部付近には月居観音の赤い御堂が小さく見えている。 頂上は向かって右の山だが、左のピークは何という名の山なのか、地形図には載っていない。(*) 何れにしても静かで穏やかな山里の景色。 ロケーションは悪くない。
  単純泉。 内湯は格調ある大理石風呂と近代的な大浴場の二種類。 露天風呂もある。 湯量は豊富。 食堂食。 1泊2食付き一人15,000円だった。
* 月居山は双耳峰で、左のピークを前山、右のピークを後ろ山と呼んでいるらしい。
* その後、 袋田温泉ホテルは「思い出浪漫館」と名を改め、平成13年11月にリニューアルオープンしたようだ。 [後日追記]

  第2日目(登山当日): スッキリとした快晴ではないが雨の心配はなさそうだ。 袋田温泉ホテルを出たのは午前7時50分。 気温摂氏約9度。 寒くはない。
  滝川の左岸から月居山(つきおれさん・つきおりさん)へ登る道は二つある。 一つは茶店の奥にある鉄階段の道。 もう一つは茶店の手前で右へ折れる杉林の道。 鉄階段の道は昨日の下見で途中まで登っていたので、今日は杉林のコースを歩く。 鉄階段の登路の方が袋田ノ滝見物ができるので、その分少しトクだったかもしれない。
冬枯れの木立に囲まれている
月居山の山頂

祠と1等三角点がある
男体山の山頂
  30分も登ると山稜の鞍部に出る。 あたりは落葉樹の雑木林だ。 袋田温泉からもよく見えていたドハデな赤い御堂(月居観音)を左に見送り、少し登ると月居城跡に出る。 ここから北へ約20メートルの処が月居山山頂だ。 前方の木々の隙間からぼんやりと八溝山(やみぞさん)が見えている。
  コナラ、ケヤキ、イタヤカエデ、クヌギ、イロハモミジ、クマノミズキ、エゴノキ、ホオ、イヌブナ、ミズナラ、アカマツ、リョウブ、ヤマザクラ、アカシデ、ヒノキ…、と混在する冬枯れの尾根歩きは、アップダウンはきつかったが、快適だった。 稜線の開けたところから、久慈川沿いの小さな集落と、その周りの里山を見下ろすことができる。 幾重にも広がるその複雑な山並が、なんとも言えず美しい。
  一等三角点の山、男体山(なんたいさん)の山頂へ着いたのは午後1時5分だった。 男体神社の石祠の脇で展望を楽しみながら約1時間の大休止。 温泉ホテルのオニギリがとても美味しかった。 それにしても、この辺りの岩石は変テコリンだ。 粒の大きいレキ岩といったところだが…。 堆積岩の一種には違いないが、正式には集塊岩と言うんだそうだ。
  大円地(おおえんじ)まで下って、振り返って眺めた男体山が良かった。 集塊岩の絶壁が雄々しくて迫力がある。 立ち止まって何回も振り返った。
  山里の閑静な駅、西金(さいがね)駅に着いたのは午後4時20分だった。 4時53分発の水戸行きに乗車した頃は、辺りは既に暗くなっていた。 三連休の2日目のせいもあるのか、4輌編成の車輌に人影は少なかった。
  今回の山旅、思ったよりタフなコースだったが、登山口の両方に温泉があり、静かさといい景観といい、最上質の中高年向きハイキングコースだと思う。 新緑や紅葉の頃はもっといいだろうな。



稜線から見下ろした久慈川沿いの山々
稜線からの展望
大子町方面(久慈川方面)を望む
大円地から振り返って見た男体山
男体山654m
このページのトップへ↑
No.97「三頭山」へNo.99「矢倉岳(箱根)」へ



ホームへ
ホームへ
ゆっくりと歩きましょう!