大阪万国博のシンボル「太陽の塔」をめぐる謎
(文藝春秋1998年12月号より)
大阪万国博の中央のお祭り広場には、丹下健三を中心とした建築家グループが鉄の大屋根を作ることが決まっていました。そこに突如として、70メートルの塔を立てるから真ん中に穴を開けろと言われた日にゃたまったもんではないでしょう。撤回を求める建築家集団が岡本太郎の自宅まで押しかけて直談判の末、とうとうと哲学を語る彼の信念に負けたというのは泣かせる話です。
他にも、当初は「太陽の塔」ではなく関係者から「タローの塔」と呼ばれていたこと、太陽の塔内部の「生命の樹」を登り切った時に岡本太郎が用意していた仕掛けとそれを阻む消防法の話など、これは「太陽の塔マニア」必読です。文章を寄せているのは岡本太郎の養女、岡本敏子氏。
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さよなら岡本太郎
1996年1月7日、岡本太郎は84年の生涯を閉じました。「芸術新潮」1996年5月号の特集「さよなら岡本太郎」を一読すれば、壮絶な岡本太郎の人生を垣間見ることができます。また、太陽の塔製作までの過程を追ったドキュメントや製作中の写真などは「太陽の塔マニア」必見です。
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著書/関連書
- 岡本太郎第一画集 アヴァンギャルド(1948/月曜書房)
- 今日の芸術(1954/光文社)
- 日本の伝統(1956/光文社)
- 日本再発見ー芸術風土記(1958/新潮社)
- 忘れられた日本ー沖縄文化論(1964/中央公論社)
- 神秘日本(1961/中央公論社)
- 岡本太郎(1968/美術出版社)
- 美の呪力(1971/新潮社)
- 日本万国博覧会公式記録 全3巻(1972/日本万国博覧会記念協会)
- 忘れられた日本ー沖縄文化論/増補新版(1972/中央叢書)
- 画文集 挑む(1977/講談社文庫)
- 岡本太郎著作集 全9巻(1979-80/講談社)
- 母の手紙 新装版(1993/チクマ秀版社)
- 朝日美術館 日本編2 岡本太郎(1995/朝日新聞社)
- 一平 かの子(1995/チクマ秀版社)
- 歓喜(1997/二玄社)
- 岡本太郎の世界(1999/小学館)
・・・・・などなど。他にも沢山あります。
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作品を訪ねる
- 岡本太郎美術館(神奈川県川崎市)
小田急小田原線「向ヶ丘遊園」駅から徒歩15分。
- 岡本太郎記念館(東京都港区南青山)
営団地下鉄銀座線/千代田線/半蔵門線「表参道」駅から徒歩8分。
なんとここは写真撮影も自由です。2003/9/13に訪れた際に撮ってきた写真はこちら。
- 太陽の塔(大阪府吹田市)
大阪モノレール「万博記念公園」駅
- その他にも関東地区を中心に、あちこちにパブリックアートがあります。
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岡本太郎デザイン鯉のぼり
岡本太郎ファンの間では有名なのですが、彼がデザインした鯉のぼりがあります。
大胆にしてユーモラスな、実に岡本太郎らしい鯉のぼりです。
私も長男の誕生に合わせて購入しました。
・拡大写真(JPEG/1024x749)
・動画(MPEG4/50秒/4.4MB)
ちなみにこの鯉のぼりは大中小の3サイズがあります。それぞれ白鯉のサイズが3m、1.5m、60cmとなり、私が買ったのは中サイズです。
やはりこのサイズでは泳ぎ方に優雅さがないですが、まぁそれはそれで・・・
製造: (有)太郎鯉 http://www.tarogoi.com/
私が買った店:現代芸術アトリエ http://www.taro-okamoto.com/mokuji.html
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お墓参り
岡本太郎のお墓は多磨霊園にあります。(新宿から京王線で多磨霊園駅に行き、そこからバスで20分)
お墓は「16区1種17側」にあります。墓碑はブロンズ彫刻「午後の日(1967)」です。
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