No.207-2 穂高岳3190m Part2 平成22年(2010年)8月4日〜7日 |
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【歩行時間: 第1日=3時間 第2日=6時間 第3日=7時間30分】 → 地理院地図(電子国土Web)の該当ページへ 楽しい山仲間(山歩会)との、4年前[→前項・穂高岳Part1]と殆ど同じコースでの、総勢8名(平均年齢六十ウン歳)の楽しい穂高岳山行でした。グループ登山にはそれなりの良さがあります。お互いを励ましあいながら、なんとか全員で奥穂高岳に登り、無事に下山できました。毎日よい天気で、もう、終始感動のるつぼでした。山って、山仲間って、ほんとうにいいもんだなぁ、と今回もしみじみと思いました。 特筆すべきことは、この中部山域に関しては、今夏は高山植物の花の当たり年ではないか、ということです。それもかなりの当たり年のようで、現地でも評判になっていました。花の山としてはそれほど有名ではない穂高連峰でも、今回はびっくりするほどのたくさんの花を観察することができました。イワギキョウとチシマギキョウとの違いなどもじっくりと観察できました。 今年の花が多いことについては、雪渓の残雪が異常に多かったことと関係があるのかもしれません。 * 特に目立った植物: カニコウモリ、ツリガネニンジン、ヤマブキショウマ、キオン、ゴゼンタチバナ、サンカヨウ(実)、ミヤマアキノキリンソウ、ハクサンフウロ、ウラジロナナカマド、クロトウヒレン、クロマメノキ(実はまだ小さい)、ミヤマダイコンソウ、ハクサンシャジン、シラネニンジンやミヤマシシウドなどのセリ科の花、チングルマ、ハクサンイチゲ、シナノキンバイ、ミヤマキンバイ、タカネヤハズハハコ、ヨツバシオガマ、ツメクサ類、イワギキョウ、アオノツガザクラ、コケモモ、コメバツガザクラ、ウサギギク、トウヤクリンドウ、チシマギキョウ、オタカラコウ、ミヤマホツツジ、シナノオトギリ、センジュガンピ、等 残雪が多いといっても、アイゼンは全く必要なく、キックステップで充分です。ストックについては、私たちはザイテングラード〜穂高岳〜岳沢の岩場の多い区間ではザックに仕舞いましたが、それ以外では使用しました。平衡感覚や脚力が落ちている私たち中高年ハイカーにとって、ストックは強い味方です。 登山の日程について、本コースは通常2日間で歩けるのですが、高所順応や私たちの体力や登山技術を客観的に鑑みて、3日間としました。そして更にもう1日の余裕を持たせた「中の湯温泉旅館」での後泊は、云うまでもなく“予備日”としての位置づけでした。これといった事故もなくお天気にも恵まれて、ほぼ予定通りに下山できたので、温泉入浴後の大宴会をすることができたのです。最終日の帰路には国宝・松本城見物などのオマケも付きました。松本城の階段は段差が大きくて、筋肉痛の私たちにはけっこうきつかったです。 下山後のメンバーたちの感想として、“奥穂の登りのとっつきがちょっと怖くて、朝の眠気がいっぺんに吹っ飛んだ” と云っていたのが印象的でした。ゆったりとした日程とはいえ、あの穂高岳を登ったのですから、わが山歩会の実力は確実に向上しています。これからも安全登山・安心登山をスローガンに、歩ける限り続けていこうと決意を新たにした次第です。 という訳で、今年の「山歩会」のメイン山行は大感動つきの大成功でした。つ〜か、穂高岳そのものが、やはり素晴らしかったのだと思います。
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