No.372 竜ヶ岳1485m(天子山地) 平成30年(2018年)12月28日(金) |
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→ 地理院地図(電子国土Web)の該当ページへ 大きな富士山が見たくて、喧噪の師走でしたが、単独で本栖湖の南・天守山地(天子山地)の北端に位置する山梨百名山の一峰・竜ヶ岳に登ってきました。寒気団来襲の寒い日で、防寒には留意しました。一応軽アイゼンはザックに入れておきましたが、全く必要はなかったです。とにかく素晴らしいお天気で、雪化粧した眼前の富士山をたっぷりと眺めることができました。で、今年の歩き納めは大満足でした。 * アクセス: 東京から河口湖駅までは行きも帰りも中央高速バスを利用しました。河口湖駅からの路線バスについては周遊バスフリークーポン(2日間自由乗降・1,500円・かなりトク)を利用しました。河口湖駅発の帰路は予約していなかったのですが、運よく18時発の東京駅行きの直前予約が取れました。この日は道路の渋滞もなく、とても快適でした。 * 登山コース: 指導標が整備されているので道に迷うようなことはまずないと思います。上り(石仏コース)上部の、シモバシラが溶けての泥んこ道が、この時季のこのコースの特徴かもしれません。まぁでも、インターネット情報の一部は(やはり)オーバーな表現で、それほど“苦痛”は感じませんでした。この手の泥んこ道としては、かなり軽い方だと思いました。…何といってもコース上からは富士山がよく見えるし…。 下山は湖畔登山口への(北側の)コースを選びました。その理由は次の5つです。 @ 泥んこ道を避ける。 A (下山後の)路線バスの時刻表との関係で少し急いでいた。つまりコースタイムが短いから。 B 矢張り周回コースにしたい(往復登山は避けたい)。 C 等高線は混んでいるけれど、ジグザグなので案外と楽かも。 D 富士山展望は殆ど無いけれど、眼下に本栖湖が(樹林の隙間から)望める。 * 富士山展望: 竜ヶ岳の“売り”は何といっても富士山展望です。毎年12月上旬から1月上旬までは(午前7時台に)ダイヤモンド富士を見ることができるとのことで、近年はかなりの人気らしいです。私もいつか、初日の出をここで拝んでみたいと思いますが、我家の元旦は永年(恒例の)自宅でのチャンチキで、それは見果てぬ夢かも…。 なお、竜ヶ岳の山頂はすっぽりと山梨県ですが、山頂から距離にして200mほどの南側(端足峠側)は静岡県です。ほとんど“国境の山”と云ってもいいと思います。 * 植生: あまりじっくりとは観察できませんでしたが、けっこう自然です。上りのコース(石仏コース)での私のメモです。 → アカマツ、ヒノキ、モミ、ミズナラ、イタヤカエデ、ブナ、シデ類(アカシデなど)、リョウブ、ナツツバキ(ヒメシャラかも?)、ヤマザクラ、アブラチャン、アセビなど、…何れにしても(戦後の皆伐後にほっぽっておかれたと思われる)若い天然林だ…。林床のササは多分スズタケで、特に山の上部は一面のササ原になっている。…だから展望か良い! 富士眺望の湯ゆらり: 帰路に「なるさわ道の駅」バス停で途中下車して立ち寄りました。この日は空いていてゆっくりとくつろげました。入浴後は食堂で、右側に西日を浴びて神々しい富士山を窓越しに眺めながら、例によってビールですが、このときつまみで頼んだ海藻サラダ(560円)とフライドポテト(300円)がものすごい量で、びっくりしました。でも全部食べて、それでお腹いっぱいです。…薄暗くなって富士山が黒い影になるまで、その食堂の窓際の席から、ず〜っと眺めていました。 河口湖駅までは、事前に(入館時に)予約しておいた無料送迎バスを利用しました。 「ゆらり」については三方分山の項も参照してみてください。 * 今回の富士五湖周辺のミニ山旅で特に感じたのは、外国人観光客が多いということでした。駅構内やバスの車内などで耳にするのは中国語と思しきもの(私には中国語と台湾語の違いは分かりません)や、韓国語らしき会話や、英語に似ているような言葉や、何処の国だかまったく分からないような言語や…などばかりで、日本語はほとんど聞こえてきませんでした。箱根や日光や、今年の初夏に久しぶりで訪れた京都(→No.364武奈ヶ岳)といい、私のホームグラウンドの東京都の高尾山もそうですが、この国(の有名な観光地)は、なんか、ものすごい速度でグローバル化しているようです。 竜ヶ岳石仏コースの途中から富士山を望む(2枚の写真を合成) 展望台(東屋?)の建つ小広場・石仏
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