No.456 高柄山(たかつかやま・733m) 令和5年(2023年)5月3日(祝) |
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→ 地理院地図(電子国土Web)の該当ページへ JR中央本線の四方津駅から歩き始めたのは7時40分頃だった。標高はそれほどでもないトレイルだけれど、とにかくアップダウンが激しくて、軟弱な私達夫婦にとってはけっこうきつかった。累積標高差は…ヤマレコなどの該当項を参考にすると…1000m近くはありそうだ。なので疲れたけれど、それだけに楽しくて充実感のある山行になった。 スギ・ヒノキの人工林にコナラ、イヌシデ、アカシデ、ヤマザクラ、イロハモミジ、イタヤカエデ、ホオノキ、アカメガシワ、ツツジ類、ノイバラ、アカマツ、モミ、などの天然林(つまり雑木林)が交ざる、東京近郊の低山群における代表的な林相だが、この前道志(秋山山稜)の山域には落葉広葉樹が比較的に多いということもあり、この時季には素晴らしい新緑が楽しめる。今回も私達の思惑通り、身体中が緑色に染まったかと思うほど、たっぷりと新緑を浴びることができた。 咲いていた花はそれほど多くなく、スミレ類やイカリソウなどの春の花は、その殆どが花期を終えていたようだ。…木の花ではヤマツツジ、草本ではラショウモンカズラやタツナミソウなどのシソ科の紫色の花が少し咲いていて、それらが印象に残った。今年の春は駆け足で通り過ぎている。 下山地の閑静な鶴島集落で、樹齢約700年というムクノキの老木を見物してから、桂川橋を渡って上野原駅南口に着いたのは15時30分頃だった。この駅前というか駅下というか、の売店で飲んだ地ビールがめちゃくちゃ美味しかった。この旨いビールを飲む一瞬のためにがんばった、とも云える山行になったのは、それはそれでとても嬉しい結末だ。 GWの真っ最中にもかかわらず出遭ったハイカーは数組だけで、案外と静かだったのも嬉しかった。でも、下山後の日帰り温泉施設は超混雑が予想されるので、今回は立ち寄らないことにした。それがちょっと心残りだったけれど…。 * 高柄山山頂の祠について: 上野原の市街地が一望できるこじんまりとした山頂には、三等三角点733.26m(点名:大丸山)の標石と真っ赤に塗った小さな社(祠?)がある。山名事典(三省堂・2004年)の該当項の記述によると、“山頂の南側に養蚕の神を祀る”とあるけれど、この社がそれを指すのかは判然としない。赤いトタン屋根の社の中に金属製と思われる銀色の小祠が祀られているが、なんか…異様な感じだ。手前のミニチュアの(矢張り真っ赤に塗られた)鳥居の貫(ぬき:額束の下の横木)には「高塚733m」と黒のマジックインキで書かれてあり、鳥居が山頂標識かよ、と思わず突っ込みたくもなる。とにかく、ちょっと不気味な山頂だったかも…。 なお、高柄山は高塚山とも表記されています。 矢平山: 高柄山の西・大地峠~矢平山~寺下峠~と歩いたときの山行記録です。参照してみてください。 佐知子の歌日記より 「ご夫婦でいいですね・・・山」と言われて膝痛こらえ笑顔を返す 混雑の高尾温泉諦めて勝手知ったる我が家の風呂へ |