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九州南東部・4日間の山旅日記・その③
No.469 尾鈴山(おすずやま・1405m)
令和5年(2023年)11月28日 晴れ レンタカー利用

尾鈴山の略図
右側が甘茶本谷
長い林道歩き

ナメ滝です
次郎四郎滝

都農町観光協会が作成した合目表示板
2合目の合目表示

鬱蒼とした自然林を登る
6合目を通過

この少し先に小祠
尾鈴神社の鳥居

樹林に囲まれている
尾鈴山の山頂

艶めかしいヒメシャラの幹
ひたすら下山!
七合目付近のヒメシャラ↑


自分達自身を褒めてあげたい

第1日目(11/26)=東京…宮崎空港…大浪池一周…霧島温泉
第2日目(11/27)=霧島温泉…えびの高原・池めぐり…都農町

第3日目(11/28)=都農町-《車20分》-尾鈴山登山口駐車場(キャンプ場)~正面登山口~尾鈴山1405m(往復)~駐車場-《車1時間30分》-青島 【歩行時間: 5時間40分】
 → 地理院地図(電子国土Web)の該当ページ(尾鈴山)へ
第4日目(11/29)=青島…双石山登山…宮崎空港…東京
 ※移動はレンタカー


*** 前項「白鳥山(えびの高原)」からの続きです ***

 宮崎県の東側のほぼ真ん中の、太平洋の日向灘に面した都農町(つのちょう)の、至極快適な格安ホテル「HOTEL AZ」の6時からの…モーニングバイキングで食べ放題の…朝食後、レンタカーの日産リーフを走らせる。と、僅か20分強の運転で、尾鈴山の東側に位置する登山基地の駐車スペースに到着した。今日は朝から晴天で、出だしはすこぶる順調だ。
 軽ぅ~くストレッチしてから、歩き始めたのは7時少し前。標高差で約1000mを日帰りで登って下るので、老齢の私達夫婦にとってはもの凄いプレッシャーのこの尾鈴山登山。思わず気合が入る。
 ところが、最初の約1時間半は、名貫川沿いの甘茶本谷をだらだらと登る林道歩きで、その気合(登山意欲)に影を落とす。とはいえ、この尾鈴山の個性でトレードマークでもある瀑布群を見物しながらなので、幾分かは気が晴れる。次郎四郎滝、えのは滝、いこいの滝、など、大小5~6個の滝を林道の右下に次々と眺めることができるのだが、残念なことに(次郎四郎滝を除いては)殆ど木々などに邪魔されてよく見えない。足元のイロハモミジやシナノキや三出複葉のタカノツメなどの落ち葉が、私的には魅力的だ。どんどん先へ行ってしまう妻の佐知子が、時々振り返って、じぃ~っと下を向いて落葉観察をしている私を睨みつける。
 ようやく林道歩きが終わり、正面登山口から登山道の急登が始まる。ここからは1合目…2合目…と都農町観光協会が作成した合目表示板が出てきて、今いる位置が分かりやすい。辺りはずぅ~っと、殆ど自然林だ。それほど危険な箇所はなさそうなので、目についた樹種をメモりながら登る。

* 正面登山口~尾鈴山山頂で観察のできた樹木
常緑樹: モミ、ツガ、アカマツ、アカガシ(どんぐりがたくさん落ちている)、ウラジロガシ、ヒメシャラ、イスノキ、イヌガシ、ハイノキ、イヌツゲ、ユズリハ、シキミ、ツツジ類、アセビ(上部に多い)、そしてスギ、など。
落葉広葉樹: ミズナラ、カエデ類(コハウチワカエデ、イロハモミジなど)、シナノキ、カラスザンショウ、そしてブナ(標高約1100m以上・6合目以上に特に多い)、など。
 スズタケなどのササ類が少なくてアセビが多いということは、やっぱりここもシカの食害に悩んでいるのかも。

 暖温帯(照葉樹林)から冷温帯(ブナ林)にかけての多様な植生に溜息をつきながら、黙々と、休み休み登る。9合目を過ぎる頃から辺りが明るくなってきて、つまり樹高が低くなってきた。アセビやユズリハの緑葉が多くなってきたなぁ、と思っていたら「ビュースポット」と書かれた立札があって、そこがちょっとした展望箇所だった。北面の狭い角度だけれど、この山では希少な展望所だ。取り敢えず、万吉山1318mなどの景色を写真に収め先を急ぐ。と、そのすぐ先に尾鈴神社の木鳥居があって、近くの小祠に手を合わせる。尾鈴山の山頂はこのすぐ上だ。
 尾鈴山の細長くて小広い山頂部はブナやアセビなどの樹林に囲まれていて、展望がないのはちょっと残念だが、何とも居心地の良い静かな空間だ。一等三角点1405.18mの標石の傍らに座り込んで、サーモスの熱いコーヒーと菓子パンで昼食にする。
 佐知子の膝も私の腰も(この時点では)それほど痛くなかった…つまりまだ充分に元気だったので…尾鈴山山頂の南側に延びる尾根(~長崎尾1373m~矢筈岳1330m)に少し未練を感じた。アケボノツツジやシャクナゲ、そしてコウヤマキの群落などもあるらしいのだ。しかしやっぱり、計画通りに来た道を下ることにする。相変わらず私達の「水」は低い方へ流れる…。
 下山開始は午前11時40分。植生などを復習しながらひたすら(2回休憩したけど)下って、長い林道歩きも苦にせずに、駐車場に戻ったのは14時頃だった。
 日本二百名山の1座でもある尾鈴山の、標高差約1000mを登って下って未だ元気に生きている自分達自身を、私達は褒めてあげたい。

 尾鈴山登山口駐車場からは車で約1時間30分ほどの、宮崎市の南に位置する青島温泉に、きょうの宿をとってある。時間があったら青島の「鬼の洗濯岩」なども観光してみたい。
 ※ この日の歩数計: 24673歩

* 尾鈴山瀑布群について: 尾鈴山の東側・名貫川源流域の矢研谷、甘茶谷、欅谷の各渓谷に存在する数多くの滝は、1944年(昭和19年)3月に尾鈴山瀑布群として国の名勝に指定されたそうです。有名なのは欅谷の白滝や日本の滝百選にも選ばれている矢研の滝などですが、私達がアプローチに歩いた甘茶本谷の林道でも次郎四郎滝などの名瀑を観賞することができました。この地に滝が多いのは、固い岩盤や雨量の多さに起因しているようです。
 なお、2023年11月現在の「矢研の滝」については、尾鈴キャンプ場から先の遊歩道が落石のため通行止めとなっています。現地の情報によりますと、通行可能になるのは来年度以降の見込み、とのことです。


 佐知子の歌日記より
 駐車場夕方五台の翌朝は五十台なり格安ホテル
 歩きづらい林道なれど岩をうつ清き水流を幾たびも眺む
 左膝かばいつつ着く尾鈴山木々のすきまにちらり山並み

次項「双石山」へ続く



晴れていてもこの程度の展望・・・
山頂下のビュースポットからの展望
祖母、傾、大崩なども見えるらしいが・・・
アセビとユズリハが多い
ひたすら下山!
七合目付近にて

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