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No.76 明神ヶ岳1169m(箱根)
平成10年(1998年)12月6日 晴れのち曇り

明星・明神ヶ岳の略図
展望の草尾根

箱根登山鉄道・箱根湯本駅…(大涌谷見物)…強羅駅〜宮城野温泉(泊)〜大文字焼き地点〜明星ヶ岳924m〜明神ヶ岳1169m〜道了尊(最乗寺)-《バス15分》-伊豆箱根鉄道大雄山線大雄山駅 【歩行時間: 前日=20分 当日=4時間40分】
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  宮城野からの周遊コース も紹介しています。


宿の裏手で大きな猪に出会った
イノシシ

石塔がある
明星ヶ岳の山頂

大雄山最乗寺の和合下駄
道了尊の和合下駄
  12月5日(登山前日)は1日中雨。 真鶴半島原生林の遊歩道ハイキングを断念して、箱根湯本から登山電車・ケーブルカー・ロープウェイと乗り継いで「大涌谷自然科学館」を見学。 30万年前からの箱根火山の成り立ちや箱根の動植物などなどについて、ゆっくりと“勉強”できた。 この日は宮城野温泉に宿をとる。

  12月6日(登山当日)は朝から晴れた。 宮城野の「清寂苑」を出たのは午前8時35分だったが、歩き出したとたん、宿の裏手で2匹の大きな猪に出逢った。 おとなしくて人間に馴れているようだったが、最初は矢張りびっくりした。
  前日の雨でぬかるんだ赤土の道は滑りやすく、慎重に登った。 竹笹のトンネルを何回となく通ったりして、1時間も歩くと、明星ヶ岳の切り開かれた西斜面、箱根大文字焼きの「大」の文字のある地点へ出た。 それから少し登って稜線へ出て、右折して明星ヶ岳を往復した。
  明星ヶ岳の山頂はこじんまりとしていて眺望は利かない。 小さな祠の後ろに石塔があり「御嶽大神」と彫られていた。 傍に季節外れのアザミが咲いていた。
  明るい草尾根は歩きやすく展望も良かった。 明神ヶ岳から金時山方向へぐるりと輪になっている古期外輪山や、眼前の神山や駒ヶ岳などの内輪山(中央火口丘)の様子が、まるで前日の「大涌谷自然科学館」に展示してあった箱根の地形の立体模型を見ているように、良く分かる。
  南面を見下ろすと、強羅や宮城野の街並みが、谷間に沿って紅葉の残る木々の間に点在している。 反対側(北東側)の麓には、遠く小田原の街並や相模湾も見渡せる。 残念ながら、丹沢山塊の左半分と金時山の後方に見える筈の富士山は、終始雲の中だった。
  明神ヶ岳への最後の登りにかかった頃から太陽が雲に隠れ、風も出てきたので、急に寒くなってきた。 三等三角点のある山頂は箱根町と南足柄市の境界になっており、広くて展望も良い。 宮城野側が急斜面で、強風でも有名なんだそうだ。 昼食後、12時15分、寒い明神ヶ岳山頂を早々にあとにして、標高差930mを、ぬかるみに注意しながら下る。 案外なだらかな道で、思ったよりは疲れなかった。
  老杉古松の大雄山最乗寺(道了尊)へ着いたのは午後3時頃だった。 赤い色の巨大な「和合下駄」(天狗が履いたらしい・鉄製だが中はがらんどうのようだった)の脇から階段を登り、広くて立派な境内へ入る。 山門前の茶店で麦酒など飲みたかったのだが、丁度バスの出発時間となり、後ろ髪を引かれながら車中の人となった。
  帰路、小田原行きの大雄山線の列車の窓から、右後方に、今日歩いた山々が横一列に、薄オレンジ色の逆光の中に黒々と見えていた。

山名の由来について

* 明星ヶ岳924m: 箱根の外輪山の中では低いほうだが、小田原方面から見ると高く見え、宵の明星がこの山の上に輝くことから明星ヶ岳と呼ばれるようになったらしい。
* 明神ヶ岳1169m: 箱根越えの最古の道・碓氷(うすい)道の東側の最初の山に、旅人の安全を願って「明神」が祠られた。 それがこの明神ヶ岳だった、とのことだ。

宮城野温泉「清寂苑」: 明神ヶ岳登山口近くの高台に立つ純和風の一軒宿。 私達は各部屋が離れ形式になっている本館の一室に通された。 南側と東側がそれぞれ2点セットソファーが置いてある8畳ずつの大きな部屋になっていて、障子硝子の窓越しに見渡せる外の景色(広葉樹の林と麓の景色)がまた素晴らしい。 渡り廊下で行く専用の浴室や便所(トイレとは敢えて書かない)など、いにしえの高級旅館を偲ばせる。 静かで落ち着けたが、控えの間を含め合計32畳はいくら何でも広すぎる。 桧枠と石タイル貼りの風呂場はどちらも展望が良く、夜と朝で男女入替制。 泉質は単純泉。 二食付き税込みで一人23,000円は仕方のないところか…。

明星ヶ岳北斜面より明神ヶ岳方面を望む
草尾根より明神ヶ岳を望む
小田原の町並みや相模湾も見渡せる
稜線より小田原の町並みを見下ろす


その後の 明神ヶ岳 宮城野からの周廻コース
箱根湯本駅-《バス20分》-宮城野橋〜明星ヶ岳〜明神ヶ岳〜宮城野温泉(入浴)-《バス》-箱根湯本駅
【歩行時間: 4時間】



山頂標識などは何故か囲われていました
明神ヶ岳山頂にて
お勧めの温泉ハイキング

  平成17年(2005年)4月9日(晴): 山の楽しい仲間たちを誘って、再び同山域を訪れました。 麓は桜が満開、山路にはスミレが咲く、春爛漫の一日でした。
  ちょっと刈り過ぎかな、と思うほどの広いスカイライン(草尾根)は相変わらずステキで、春霞にモヤってはいましたが、かろうじて白銀の富士山も見えていましたし、西面の箱根町を隔てた駒ヶ岳や神山などの中央火口丘の眺めもナカナカでした。
  この日は宮城野橋バス停から歩き出し、明星ヶ岳から明神ヶ岳へとミニ縦走して、明神ヶ岳の山頂で憩った後、稜線を鞍部まで引き返し宮城野へ下りました。 このコース取りの自慢は、云わずと知れた下山後の宮城野温泉入浴です。 日帰りで、明神ヶ岳の山頂を極めるのは勿論のこと、明るい草尾根を歩き、明星ヶ岳の大文字焼き地点も見てみたい、となると、上記の反対コース(道了尊側から登る)では鈍足の私たちにはチトきつい。 というのは、登山口の標高について道了尊のほうが宮城野より100mほど低いからです。 それで、一工夫してみたのが今回の宮城野を起点とした周遊コースです。
  結果大オーライ。 日帰り入浴施設の「勘太郎の湯」で、花見をしながら露天風呂に浸かり、それから生ビールで打ち上げ、甘露甘露の大団円でした。

明星ヶ岳直下から駒ヶ岳を望む
大文字焼き地点にて
明神ヶ岳手前の岩上で快気炎
稜線上の小ピークにて


「山歩会」秋の定例山行
イワヒバリが寄ってきた!

明神ヶ岳の山頂にて  平成18年(2006年)11月12日(晴): 例年より幾分遅れているようで、紅葉の盛期には1〜2週間ほど早すぎました。 明るい草尾根にはノギクの類やリンドウ、ツリガネニンジンなどがよく咲いていました。 清々しい秋空、展望は最高です。 前日(11日)にその山頂部に降り積もった雪で、富士山はもうすっかり雪化粧。 参加者のみなさんも大満足のようでした。
  この日の(大)発見は明神ヶ岳の山頂でイワヒバリ(下欄の写真)を確認したことです。 夏には中部か北部の高山(岩場)で生活していたのが、この季節にここまで下ってきたのでしょうか。 人なつっこい仕草で、私たちのすぐ傍まで寄ってきました。

草尾根にはリンドウが咲いていました
草尾根を明神ヶ岳へ向かう(左端が金時山)
手前の邪魔なピークは金時山です
明神ヶ岳の山頂より
スズメより一回り大きいです
イワヒバリ(明神ヶ岳山頂にて)

宮城野温泉「勘太郎の湯」: No.54金時山 を参照してください。

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