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No.81 石老山(せきろうさん)702m
「平凡」というのは心に優しく入り込んでくる・・・

石老山 略図
 インデックス
 @ 心休まる陽だまりハイキング 疲れが癒えた H11年3月6日
 * コラム 「平凡」について
 A 再び石老山へ 帰りは相模湖渡し舟で H16年11月20日
 B そしてまた石老山へ ギンランが咲いていた H20年5月22日
 C そしてやっぱり石老山へ 「うるり」で打ち上げ H27年12月5日

JR中央本線相模湖駅-《バス8分》-石老山入口〜相模湖病院〜八方岩〜顕鏡寺〜融合見晴台570m〜石老山702m〜大明神山551m〜大明神展望台〜プレジャーフォレスト前(鼠坂)-《バス8分》-相模湖駅 【歩行時間: 3時間30分】
 → 国土地理院・地図閲覧サービスの該当ページへ
* 平成20年に「ピクニックランド」から「プレジャーフォレスト」へ施設名称が変更したのに伴って、バス停名等も変更されました。

石老山@ 心休まる陽だまりハイキング H11年(1999年)3月6日 晴れ
仕事の疲れが癒えた・・・

  昨日の「春一番」の余波が残る暖かい一日だった。
  登りは所々に苔生した露岩(礫岩)があり、それぞれにそれらしい名称と謂れを書いたプレートが立っていて、飽きさせない。 例によってメモってみた。 『・・・滝不動・屏風岩・仁王岩・駒立岩・力試岩・文殊岩・岩窟(福一満虚空蔵尊)・蓮華岩・大天狗岩・鏡岩・小天狗岩・吉野岩・擁護岩(奥ノ院飯綱権現)・八方岩・・・』
離れて立つ石老山の三角点
石老山山頂部の三角点
  細長い山頂は南面が開けており、丹沢や道志の山々がよく見えた。 三角形の大室山が大きくて立派だ。 霞の彼方には富士山もぼんやりと見えていた。 山頂標識から西へ60〜70メートル程も歩いた処、尾根道の右脇、標高694メートルの地点に三等三角点の標石はあった。
  小さなピークを幾つか越えて暫く下っていくと、鉄柵に囲まれた大明神展望台に着く。 ここは北面の展望が素晴らしい。 相模湖の湖面越しに高尾山・景信山・陣馬山・生藤山…と連なる山稜が眼の前だ。 振り返ると石老山へ続く山並が見えた。
  この石老山はスギ・ヒノキの植林帯に、雑木林(天然林)が入り交ざった(よくある)植生だ。 雑木林ではコナラ、ヤマザクラなどの落葉樹とアラカシ、ヤブツバキなどの常緑樹がしのぎを削っている。 コース上から山の全体像がよく見えないせいもあるが、なにか、特徴がないというか、平凡な「裏山」といった感じの山だと思った。 「平凡」というのは心に優しく入り込んでくるものだな…。
  昨夜、久しぶりに深酒をしてしまい宿酔いの一日だったが、一週間の仕事の疲れは確実に癒えていった。

下山路にて撮影
H20年5月に撮影
大明神山の山頂(後日撮影)
振り返えると石老山へ続く山並が見えた
石老山へ続く山並
相模湖越しに陣馬、景信の山並
大明神展望台より

結局、この山へは何回も登りました
石老山(八方岩より)
後日(H20年5月)撮影

*** コラム ***
「平凡」について

  「平凡」 という言葉を、私達夫婦は悪い意味では使わない。 「平凡」というのは、そうなろうと思っても案外難しいもので、「平凡」になろうと思えば思うほど、他人からは「非凡」に見えてしまうものだ。 反対に、「非凡」に生きようとした結果が、ふと気がついてみたら全くの「平凡」になってしまっていた、なんてことも、よくある話だ。
  「平凡」というのは人の心を疲れさせない…。 ちょうど、この石老山が、そういう山だった。 この山は、この山に入ってきた私達を優しく包み、気を遣わせるといったことがなかった。
  私達の感性が鈍くなっていたからこの山を「平凡」と感じてしまったのか、この山が「平凡」だから私達の感性が鈍くなってしまったのか、それは良く分からないが、私達はこの石老山をとても気に入った。

* 歳相応に歳をとっていくというのが、私の場合、理想な生き方です。 でも“歳相応”って難しいと思っています。 人によってその基準が全く違いますし、だいいち自分自身の基準(何歳のときにどんなことを考えてどんな体力や体調でどんな環境や状況なのか…などについての自分にとっての基準や平均値)を正確に把握している人なんてそうざらにいるものじゃありません。
  平凡に生きたいと思う私ですが、その“平凡”についても考えれば考えるほど難しいものだ、といつも思っています。



石老山A 再び石老山へ H16年(2004年)11月20日 高曇り
帰りは相模湖渡し舟で・・・

  暦の上ではもう冬ですが、里山はまだ秋たけなわの頃、山の仲間たち山歩会を誘って、再び石老山の同コースを歩いてみました。
  落葉広葉樹の少ないこの山域のこととて紅葉はイマイチでしたが、顕鏡寺(けんきょうじ)付近の照葉樹の自然林など、とてもステキでした。 適度な行程と変化のあるハイキングコースに、メンバーの皆さんも大変満足されたようでした。
  先々週、ギックリ腰を再発させてしまった私にとっては、 新鮮な森の空気をたくさん吸って、良いリハビリになったようです。 歩いていたら、なんか、腰痛も消えてしまいました。 「山の気が、きっと、あなたの悪いところを全部直してくれたのね」 と、妻の佐知子が言っていました。
  なお、この日は鼠坂(ねんざか)へ下ってから渡し舟(一人600円)で相模湖公園へ渡りました。 若い女船頭さんと楽しい会話をしながらの、情緒のあるミニ船旅です。 湖上から振り返ると相模湖の奥に低い山並みが見えています。 女船頭さんに聞いたら、あれが大明神山で、あれが石老山ですよ、と丁寧に教えてくれました。 今さっき歩いていた稜線の殆どが見えていたので、私たちは感慨深げにその景色に見入っていました。 その石老山は、矢張り「平凡」な山容でした。

高野山真言宗
石老山顕鏡寺
参加者は7名でした
石老山の山頂にて
相模湖の渡し舟:バックは石老山
渡し舟の女船頭さん


割烹旅館「天下茶屋」 弁天島温泉「天下茶屋」:  この日の下山後に、私たちが日帰り入浴に利用した割烹旅館です。 JR相模湖駅から東へ約2キロの距離、甲州街道沿いの千木良バス停から相模湖へ続く斜面を下った森の中にひっそりと建っています。
  男性はタイル貼りの「見晴らし大浴場」、女性は「天明檜風呂」。 日によって男女で使い分けているようです。 泉質は単純アルカリ性、かな? ちょっとアヤシイかも。  無色無臭透明、循環の湯でした。 入浴料は1,000円。 私達はこのほかに休憩料500円と軽食料1,000円の計2,500円を支払って、ちょっとリッチな気分を味わいました。 ワカサギのフライなどを食しながらビールを少々。 甘露、甘露です。 風呂場や座敷からの緑の景色もナカナカでした。


石老山B そしてまた石老山へ H20年(2008年)5月22日 曇り時々薄晴れ
ササバギンランがきれいに咲いていた・・・

  楽しい森林インストラクター仲間と登ってきました。 やっぱり落ち着ける山だなぁ、と思いました。
  自然について蘊蓄のある方たちに随行したおかげで、この山の植生についてなど、たっぷりと勉強をすることもできました。 とある場所で(詳細はヒミツですが)ササバギンランがきれいに咲いているのを観察できて、それがとても印象に残っています。

コナラ、クヌギなどの雑木林
新緑の登山道
石老山の山頂にて
石老山の山頂にて
笹葉銀蘭:ラン科キンラン属
ササバギンラン


石老山C そしてやっぱり石老山へ H27年(2015年)12月5日 小春日和
「さがみ湖温泉・うるり」で打ち上げ・・・

東側の山頂標識にて
石老山の山頂にて
  山の友人たちと、相模湖の南側にまったりと聳える石老山へ行ってきました。 少し早めの忘年山行です。 偶然のことですが、先週(11月27日)、皇太子さまがこの石老山登山を楽しまれたとのことでした。 報道によりますと、皇太子さまは 「石老山の自然や歴史に触れながら、非常に楽しい登山でした」 と笑顔で感想を述べられたそうです。
  さて今回の上りは、顕鏡寺の裏手にある墓地の、柳原白蓮(*)のお墓に手を合わせてから、その奥の道なき急斜面を這い登って(正規の)登山道へ出る、というミニ冒険をしてみました。 歩行時間にして数分のショートカットにはなった…ような気がしました。 だからなんなの、と言われればそれまでですが…。
  お天気にも恵まれて、いくつかの展望箇所からは近くの丹沢や奥高尾の山々はもちろんのこと、白銀の富士山やちょろっと南アルプスの一角も見えていました。
  下山後は「さがみ湖温泉うるり」で打ち上げ。 下山地に温泉入浴施設ができたなんて、もう益々石老山を好きになってしまいそうです。 で、甘露甘露の大団円でした。

* 顕鏡寺は柳原白蓮の菩提寺: 平成26年度上半期のNHKの連続テレビ小説「花子とアン」で話題になり、石老山顕鏡寺は歌人の柳原白蓮の墓があることでも広く知られるようになりました。 “宮崎家之墓”と彫られた墓石の隣に墓誌(石板)があって、数名の戒名が彫られてあります。 その右から2番目に「妙光院心華白蓮大姉」と記されていました。

さがみ湖温泉うるり プレジャーフォレスト「さがみ湖温泉うるり」: 相模湖の東、さがみ湖リゾート・プレジャーフォレスト内の高台に建つ日帰り温浴施設。 2013年3月にオープンしたそうで、石老山登山の楽しみがまた一つ増えたのが嬉しいです。 泉質はナトリウム-炭酸水素塩・炭酸塩温泉(低張性アルカリ性低温泉)。 無色透明無味無臭。 (多分)加熱・循環。 外湯が満員だったので内湯しか入っていませんが、二酸化炭素の気泡が肌にまとわりついてとてもいい感じでした。 “人工の高濃度炭酸ガス発生装置を導入”しているらしいですが…。 ゆったりとできる広いスペースなど、施設全般に亘って文句のつけようがないほどですが、(内湯のメイン浴槽について)温湯好きの私にでさえ少々温過ぎたように感じました。
  なお、「うるり」の名前の由来は「潤水都市さがみはら」の“潤(うるり)”からきているとのことです。
 外部サイトへリンク 「相模湖温泉うるり」のホームページ

この奥から這い登りました
柳原白蓮の墓:墓誌を読むJさん
白銀の富士山
石老山の山稜から富士山を望む(左は大室山)

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