自画自賛王・ターザン山本、見参!
〜 自 画 自 賛 と は 何 か !? 〜


この「とあるウェブマガジン」が
本格創刊したら最大の目玉になるはずの
ターザン山本さんの連載。
それに先がけて、初めて
山本さんにお会いした時に聞いた話を
これからほぼ毎日、掲載していきます。

※ターザン山本さんがどんな人なのかは
 こちらを参照してください

一時はプロレス界を追放され、
奥さんにも逃げられてしまったにも
かかわらず、見事に完全復活!

こんなに元気で
メチャクチャで、楽しそうな、
55才の人はまずいないでしょう!

そしてこれほど
自分を自画自賛できる人もまずいません!
これは素晴らしい才能です!

そういうわけで、
山本さんの元気の源である
「自画自賛」とは何か?
を中心に話は進んでいきます。

読めば、きっと元気が出るはずです!
自画自賛の面白さに気づくはずです!
もっと毎日が楽しくなるヒントが
見つかるはずです!

ではどうぞ!



<01> 今は最高に面白いよぉ! 
<02> 自画自賛とはギャグであり、サービス!
<03> VIP待遇を受けて楽観主義になった!
<04> オレは現在の日蓮、親鸞!そしてモーツァルト!!
<05> 「無邪気さ」は重要なキーワードだね!
<06> 「才能」とは、何を選ぶか!




<07> コンプレックスは1個だけあった!

谷田  山本さんには、コンプレックスってないんですか?
    なんか全然なさそうですよね。
    
    もともとなかったのか?
    それとも克服してきちゃったのか?
    興味あるんですよ。

山本  まったくなかった。

    なぜなかったか、ひとつの原因はある。
    背が高かったの。
    僕らの世代で、僕はいちばん背が高いんだよ。
    1メートル77〜8あるんだよね。

    背が高いということは、これねぇ、
    基本的にコンプレックスがないんだよね(笑)。
    小さいというのはコンプレックスになるでしょ。

谷田  そうでしょうね。(←背が低い)
 
山本  コンプレックスというものが
    ハンディになるか、バネになるかという、
    これもね、どっちに転ぶかによって、
    良いものになるか、悪いものになるかが決定する。
    コンプレックス自体が、悪いんじゃないんだよね。

    コンプレックスに支配されてネガティブになるか、
    コンプレックスをバネにして乗り越えていく、
    オーバーしていく、こともある。
    
    だからさぁ、コンプレックス自体に、
    良い悪いはないわけよ。

    ボクは背が高いということで、日常的に目線が高いでしょ。
    だからコンプレックスがなかったわけ。

    ただ、1個だけあった。

谷田  おっ、1個ありましたか?

山本  1個だけ!
    
    オレ、オヤジが40でオフクロが37の時に生まれたんだよね。
    それであの、小学校の参観日の時、
    「なんでオレのオフクロ、年とってんのかな?」って。

谷田  (笑)

山本  「オレの友達、みんなお母さん、若くてキレイだなぁ」とかさぁ、
    それが子供の時に抱いた、最初のコンプレックスよ。

    「お母さん、もう参観日のとき来ないでくれ」って言ったこともあるよ。
    失礼なこと言っちゃったよぉ(笑)。

    「一緒に歩くのもう勘弁してくれ」とかさぁ。
    他のとこのお母さん、めちゃくちゃ若くてキレイなんだよぉ。

谷田  いいなぁ…!と思っちゃったんですね(笑)

山本  いいなぁ〜って思ってさぁ、
    それが最初にして最後のコンプレックスだよ。

谷田  それはもう消えたんですか(笑)

山本  お母さんに悪いから消えたよ、もう(笑)

谷田  そうかぁ、最初にして最後だったんだ。
  
    じゃあ、山本さんがガムシャラに、
    まあガムシャラなのかどうかはわからないですけど、
    こうして今まで頑張ってきたのは、
    どういう動機で、だったんですか?

    普通はコンプレックスをバネにするパターンが多いじゃないですか。

山本  多いね、みんな。

谷田  自分がすごいことを証明するためとか?

山本  目立とう精神!

    目立って、大柄じゃない形で、いばりたいというかね。
    どうだ〜!というかさぁ、
    そうやってみんなから称賛を浴びたいというかさぁ(笑)。

谷田  実に無邪気ですね(笑)

山本  単純に…目立ちたい。
    単純にみんなに「どうだ〜!」というとこを見せたいというね。

    だから、ある場所があるよねぇ。
    場所があったら、なんていうかさぁ、
    そこで一人勝ちしようというかね、
    どうしたらこの場で目立つことができるか、
    どうしたらこの場で一人勝ちできるか、
    どうしたらこの場で傑出できるかという、
    もう思考回路はそこしかいってないわけ、頭が。

    もう、目立とうとして
    頭が、ガーッ!グーッ!とまわるわけよ。
    ずっとまわってるから、
    その部分としては、ボクは常在戦場なんだよね。
    
    みなさんその時にボーッとしてるわけですよ。
    その時だけは、人前では、オレはボーッとしないんだよね。
    人前ではエンジンかかるんですよぉ!

谷田  あー、なるほど。それが人と差を生むわけですね。

山本  その時に、他の人はちょっとボーッとしてるんだよね。
    この差だけなんだよね。
    ボーッとしてるか、してないか。

    だって人より目立つとさ、気持ちいいじゃない?

谷田  ですね。悪いことないですもんね(笑)

山本  ないでしょ。
    そのためには、言語を磨くというか、言葉を磨くというか、
    会話を磨くというかさぁ、
    やっぱり目立つためには、「言葉」なんだよねぇ。

    何を発言するかという。何をそこでポイントとして言うか、
    そのポイントはどこで言うべきか、とかさぁ。

    どこでうまく相手とからむかとかさ、
    そういうことを常に目配りしてるんだよね、頭で。

谷田  それはもう自然な思考回路として、備わってるんですか?

山本  それはあの〜、人間というのは、
    先天的なものと後天的なものがあるんだよね、
    僕の場合は、やっぱり土台は先天的なもんだねぇ。

    先天的なものがあると、
    それは好きなものだから努力するわけよ。
    先天的なものはどうしても努力も積み重ねて、
    後天的にも強くなるわけ。両方の作用をもってるわけよ。

    つまり、先天的なものがわかれば、磨くわけよ、それを。
    得意なものは磨くでしょ?
    さらに芯が強くなるわけよ。

谷田  好きこそものの上手なれ、ってやつですね。

山本  その時に重要なのは、自画自賛するためには、
    自分の土俵、どこに自分の土俵があるかを知っておくこと。

               

                    (つづきます)


※元週刊プロレス編集長、今はプロレスライター&編集者養成塾
 「一揆塾」の塾長でもあるターザン山本さんの「一揆塾」HPは
 こちら。塾長と塾生の本気の闘いは一見の価値アリ!


 


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