第3日目(9月22日) 雲取山荘〜妙法ヶ岳〜三峯神社-《バス》-西武秩父駅…
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雲取山荘前からご来光
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雲取山荘の1階の部屋の窓からご来光を拝むことができました。これがほんとの贅沢ってやつです。
山荘での朝食後、6時15分にはもう歩き始めていました。
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シロヨメナの大群落
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芋ノ木ドッケ1946mを巻き、歩みは快調です。コメツガ、シラビソの亜高山性の針葉樹林(原生林です)が素晴らしく、台風の影響などによるギャップの様子(細身のダケカンバが多く、小草原もあった)や倒木更新などの自然の遷移もよく観察できます。開けた登山道沿いにはシロヨメナが群生して咲いていました。これだけたくさんだと、可憐で質素な野菊とはいえ流石にゴージャスです。
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人を恐れない親子ジカ
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ニホンジカには何回か出逢いました。ほとんどのシカは40m〜50mくらいの距離で私たち人間に気付くとすぐに逃げてしまいましたが、伊勢湾台風(昭和34年)が原因という森林破壊の跡地(ギャップ)付近で遭遇したシカの親子は、不思議なことに人間(私たちハイカー)をまったく恐がりませんでした。数年前からその個体数調整のための狩猟が解禁になっているはずですが、幸か不幸かその恐怖体験をまだしていない親子ジカだったのかもしれません…。
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和名倉山方面の眺望
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白岩山1921mの山頂付近の開けた箇所などからは西側の山並みが展望できます。秩父湖へ注ぐ大洞川が流れる谷を隔てて、和名倉山や飛竜山などの近くの(奥秩父の)山々が大容量で聳え、その右端には両神山のギザギザ頭も見えています。お清平(お経平)、霧藻ヶ峰(きりもがみね・1523m)とアップダウンしながら徐々に高度を下げていきます。霧藻ヶ峰の命名者は秩父宮ご夫妻とのことで、霧藻はサルオガセのことだそうです。この辺りからブナが目立ってきます。
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妙法ヶ岳の山頂にて
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今回はちょっと寄り道(往復70分)をして、妙法ヶ岳1329m(三峯神社の奥宮)へ立ち寄ってみました。鳥居を二つほどくぐり、階段状の岩場を登り切ると狭い山頂で、ここの立派な石祠を守る「狛犬」はオオカミです。秩父のオオカミも、昔、畑を荒らすネズミやノウサギなどを退治してくれる「神」だったのです。ニホンオオカミは明治時代に絶滅してしまったといわれていますが、返す返すも残念ですね。
この妙法ヶ岳と白岩山と雲取山を合わせて三峰山と呼んでいるようです。
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 三峯神社興雲閣
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三峯神社興雲閣「三峯神の湯」: 海抜約1100mに位置する三峯神社に到着したのは午後2時頃でした。ここの宿坊で日帰り入浴が楽しめる、というのが嬉しいです。ナトリウム-塩化物温泉は無色透明でしょっぱい味がしました。麓にある大滝温泉からの運び湯であるらしいです。男女別の大浴場は石タイル貼りでゆったりしています。入浴後、1階のレストランで飲んだ打ち上げのビールの美味かったことと云ったら…、もう筆舌に尽くし難いです。(入浴料はタオル付きで500円)
三峯神社興雲閣のHP |