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No.384 まったりと 北岳3193m
令和元年(2019年)8月5日(月)〜7日(水) 晴れたり・・・曇ったり・・・雷雨だったり・・・

「北岳」の略図
奥に北岳が・・・
白根御池畔のテン場

空気が薄くなってきた・・・
主稜線(吊尾根分岐)は近い!

この頃から雲行きが怪しく・・・
北岳の山頂にて

岩弁慶:ベンケイソウ科の多年草
山頂に咲くイワベンケイ

この後から一天にわかに掻き曇り・・・
肩ノ小屋から北岳を望む

マルバダケブキが群生していました
草スベリを下る


山小屋に2連泊して北岳登山
ヒヤリ・ハットもあったけれど…結果オーライ!

第1日(8/5)=新宿7:00-《あずさ1号》-8:27甲府-《ジャンボタクシー・約80分》-広河原〜白根御池小屋
第2日(8/6)=白根御池小屋〜大樺沢二俣〜八本歯のコル〜北岳3193m〜肩ノ小屋〜(草スベリ)〜白根御池小屋
第3日(8/7)=白根御池小屋〜大樺沢二俣〜広河原-《タクシー》-金山沢温泉(入浴)-《タクシー》-甲府…
 【歩行時間: 第1日=3時間 第2日=7時間30分 第3日=3時間】
 → 地理院地図(電子国土Web)の該当ページへ


 楽しい山の仲間たち山歩会:今回参加者は総勢9名)と、8月上旬の3日間をかけて北岳に登ってきました。私達夫婦にとっては暫く振りの南アルプスでした。概ねお天気には恵まれて、大樺沢の雪渓やバットレスなどの山岳風景を充分に堪能しました。もちろん、盛り沢山な高山植物にもうっとりしっぱなしの、充実した3日間でした。
 しかし、山稜で雷雨にあったり、下山路で沢へ滑落したメンバーがいたり…とか、けっこう苦戦もしました。それらのトラブルを何とかチームワークで凌いで(運がよかったのかもしれませんが…)、和気藹々と無事に下山することができました。
 今回は、そのトラブル(ヒヤリ・ハット)を中心に記述します。



今回のヒヤリ・ハット ベスト(ワースト?)4

* ヒヤリ・ハットその@: 予約のタクシーが来ていない??
 第1日目の朝の甲府駅前で、予約した筈のジャンボタクシーが来ておらず、暫し呆然。電話して問い合わせてみると、車が故障したので代替車が向かっている、とのことで、出だしからちょっとつまずいた感じでした。
 なこともあって、広河原から歩き始めたのは(予定を30分ほどオーバーした)10時40分頃でした。…まぁ、大勢に影響はありませんでしたが…。

* ヒヤリ・ハットそのA: 母親の急変に急きょ下山したTさん
 第1日目の白根御池小屋で、もうすぐ消灯(20時)というころ、男性メンバーのTさんの携帯に娘さんからの緊急の電話が入りました。彼の母親(94歳)の様子がおかしい、というのです。Tさんは矢も盾もたまらず、翌朝には私たちとは別れて下山していきました。後になって分かったことですが、軽い熱中症であったらしく、数日後には回復したとのことでした。よかった。よかった。

* ヒヤリ・ハットそのB: 山稜で雷雨に遭遇
 第2日目の北岳山頂で喜びの快気炎を上げましたが、下り始めの肩ノ小屋を過ぎた頃から一天にわかに掻き曇り、土砂降りとカミナリに見舞われました。咄嗟に、稜線下のハイマツ帯にでも逃げ込んでじっとしていよう、とも思ったのですが、カミナリが相当に高い処で鳴っていたので、少しでも低い方へと、そのまま歩き続けました。すれ違うパーティーと挨拶するときは 「こわいねぇ〜、神に祈るしかないねぇ〜」 などと、お互いに一言二言つけ加えたりしました。そのうち晴れ間も見えてきて、登山道の一部は“滝”状態になっていましたが、なんとか事無きを得ました。

* ヒヤリ・ハットそのC: 女性メンバーが滑落!
 同じく第2日目の午後、マルバダケブキの咲く急斜面(草スベリ)を下っているときに雨が完全に止んで、すっきりと晴れてきました。足並みも揃って、至極快調だったのですが、白根御池畔に並ぶテントなどが眼下に見えだして、もうすぐ小屋ですよ〜、などと云っていた正にそんなときでした。女性メンバーのSさんがバランスを崩して、右脇の沢へ3mほど滑落してしまいました。一瞬、私も他のメンバーもドキッとしましたが、小さな涸れ沢であったことや、草が密生していたことや、いいタイミングで太い木の枝に身体とザックが引っかかった、ことなどが幸いして無事でした。不思議だったのは、Sさんには少しのすり傷も無く、全くの無傷だったことです。常日頃に鍛えた運動神経の成せる業だったのだと、他のメンバーも皆そう云っていました。

 この他、靴底が剥がれてしまったメンバーがいて応急処置をしたりとか、私自身が右膝を痛めてしまったとか…、なにやかやで(第2日目に)白根御池小屋に辿り着いたのは午後5時を過ぎていました。小屋には遅くなる旨の連絡はしておきましたが…。
 それにしても最近、山で携帯の通じる箇所が増えましたねぇ…。時代はもしかして、もうとんでもない処まで進歩しているのかもしれません。
 ともあれ、余裕のあるまったりとした登山計画…高山病のリスクも少ない標高2236mに位置する白根御池小屋に2連泊…で本当によかったと思いました。

* 今回観察のできた高山植物(花): カニコウモリ、ゴゼンタチバナ、センジュガンピ、タカネナデシコ、タカネグンナイフウロ、ハクサンフウロ、イブキトラノオ、クガイソウ、ミヤマハナシノブ、モミジカラマツ、マルバダケブキ、ミヤマダイコンソウ、タカネニガナ、ヨツバシオガマ、ミヤマキンバイ、シロバナタカネビランジ、ハハコヨモギ、イブキジャコウソウ、ミネウスユキソウ、ミヤママンネングサ、トモエシオガマ、シナノキンバイ、シコタンソウ、ミヤマキンポウゲ、ミヤマオダマキ、キンロバイ、タカネヤハズハハコ、オンダデ、ハクサンイチゲ、チシマギキョウ、イワギキョウ、タカネツメクサ、イワツメクサ、イワベンケイ、…等々

金山沢温泉: 第3日目(最終日)、午前10時20分頃には広河原のバス停に下山することができました。ここから11時発の甲府行きの登山バスに乗る予定だったのですが…ことの流れで(ジャンボタクシーを利用して)…南アルプス市営の日帰り温泉施設・金山沢温泉に立ち寄ることになりました。空いていたのでまったりと浸かることができたのがなによりでした。芦安バス停からは歩くと30分ほどかかるとのことで、公共交通ではなかなか行きづらいのが難点かも。まぁ、背に腹はかえられぬということで、交通費は高くつきましたが、納得の温泉入浴でした。アルカリ性単純泉、(多分)半循環。露天風呂のロケーションはなかなか。
 さっぱりとした入浴後は、待機していてくれたジャンボタクシーに乗って甲府駅へ。その駅前で降車すると、むぁ〜っとした熱気。…下界は灼熱地獄でした。予約しておいた「あずさ」の発車までには時間がたっぷりとあったので、駅ビルのレストランで打ち上げました。山から無事に下りてきての飲食は、何を食べても何を飲んでも、とても美味しいです。
 外部サイトへリンク 金山沢温泉のホームページ

  佐知子の歌日記より
 息を止めじっと見入る北岳のタカネビランジ白く咲きたり
 膝痛に耐えつつ登るリーダーの顔は半分ゆがんで見えた
 大粒の雨と雷の九十分 やむを祈りてひたすら歩く
 浸す手がすぐに冷たくなってゆく大樺沢の速い流れに
 ハプニングがいくつかあれど無事下り 北岳に向きほほえみ送る

No.47白峰三山(北岳〜間ノ岳〜農鳥岳): 平成9年8月の…ちょっと(かなり?)古い山旅日記ですが…。



北岳は絶景と高山植物の宝庫です!
見た目ほど怖くありません!
八本歯のコルへ向かう!
丸太の階段や梯子が続きます。
早川尾根の奥に八ヶ岳が・・・
う〜ん、美しすぎる・・・
シロバナタカネビランジ(ナデシコ科マンテマ属)
バックは北岳バットレス
二俣から大樺沢を下る

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