No.398 氷川渓谷から愛宕山507m 令和2年(2020年)7月27日 |
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→ 地理院地図(電子国土Web)の該当ページ(愛宕山)へ 「Go Toトラベル」で東京都が対象外となったりして、さて、都民の私達夫婦はどうしたらいいのだろうか、と、やるせない日々を過ごす今日この頃だ。夏だから暑いから、ちょっと遠くの背の高い山にゆっくりと日にちをかけて…できたら温泉宿などに泊まって…登ってみたいと思うのだけれど、他県へ行くのはやはり気が咎めるし…。 東京都で一番背の高い(つまり涼しい)山と云ったら埼玉県と山梨県との三国境に位置する雲取山2017mだが、その国境をまたがないで(つまり他県へ足を踏み入れないで)歩くのは至難の業だ。山小屋は、なんか、利用しずらいし閉鎖しているみたいだし…というか3密が心配だ。老体に鞭打ってテント担いで…、という手もありそうだけれど、ザックが重たくなるし、そもそも幕営禁止みたいだし…。こんなご時世(コロナ禍)だから、山での遭難は(色々な人に多大な迷惑をかけるので)絶対に避けなくてはならないし…。さてもさて、ほんとうに困った。 考え抜いて選んだ山域は矢張り奥多摩だった。というか、東京都のこれといった山域は(島嶼部を除いては)奥多摩しかないのだ。奥多摩で、超安全・安心で、温泉にも浸かることのできる静かなトレイルといえば…。 中央自動車道の八王子I.Cから1時間ほどマイカーを走らせて、行きがけの駄賃に鳩の巣渓谷(多摩川)の上流側に位置する白丸ダム(白丸調整池ダム)に立ち寄ってみた。一昨年の12月に大多摩ウォーキングトレイルを歩いた際に、ダムの管理棟が(季節柄)閉鎖されていて、有名な螺旋階段や魚道を見学することができなかったので、そのリベンジも兼ねたのだ。長さ331.8m、高さ27mという大規模な魚道の一部を間近で見学することができて、留飲の下がる思いがした。ここ数日間続いた大雨の影響だと思うが、大量の水を放出しているダムの姿にも迫力があって、文明の力というか人間の知恵と実行力というか、は矢張りすごいものだとあらためて知らされる。 白丸ダムからは5〜6分の運転で、今回の私達の山旅のベースとなる「観光荘」に到着した。優しそうな女将に断って駐車場を使わせてもらい、空身になって、さっそく氷川渓谷遊歩道(ふれあい森林浴コース)へ足を踏み入れる。ここは白濁した日原川と透明感のある多摩川の本流が合流する箇所で、その対比が面白い。森や川を抜ける風は爽やかで、都心よりはずっと涼しい。何処も彼処も人影は殆ど無くて、川音だけが騒いでいる…。 * この日の午後は、観光荘の駐車場から氷川渓谷遊歩道(ふれあい森林浴コース)を逍遥して、そのついでに少し足を延ばして氷川のシンボル的な尖がった山・愛宕山507mに登りました。その軽ハイキングの概要について、今回はアルバム風にまとめてみました。↓
*** 愛宕山への林道にて *** 二十三夜塔とお地蔵様(登計集落の端れにて) 登計峠下の杉並木 No.122御岳山から大岳山: 平成13年3月の山旅日記で、ちょっと古いですが、大岳山から鋸尾根を下ったときに愛宕山に登っています。 奥多摩温泉郷「観光荘」: 奥多摩駅より徒歩5分の距離、日原川を見下ろす川沿いに建つこじんまりとした温泉旅館。私達が案内された6畳の和室はシックでいい感じ。布団の上げ下げはセルフだけれど、1泊2食付き一人8,800円(税込み)は割安に感じた。もちろんコロナ対策は万全だ。この日(平日・お天気イマイチ)の宿泊客は私達夫婦と女性3名の二組だけだったが、その(川音だけの)静けさが、なんともいえずいい感じ。泉質はアルカリ性単純硫黄泉で、鶴の湯温泉(源泉は小河内にある)からの運び湯であるらしい。男女別の内湯のみで、石張りの浴槽。加水・加温・循環の湯は微かにヌルヌル感あり。源泉は硫化水素臭があるとのことだが…多分薄められているからだと思うが、殆ど無色透明無味無臭だった。とはいえ、それら(運び湯であることなど)を堂々と宿の掲示やHPなどに謳ってある、というのがエライと思う。私的には、必要かつ十分な、いい風呂だった。 「観光荘」のホームページ 佐知子の歌日記より 新しく出来た道路を探せずに空中走る我が家のカーナビ 西へ行くほどに緑増す東京の東のわれに来よと言うがに ふた昔前に登った愛宕山うすい記憶をたどる山道 このページのトップへ↑ ホームへ |