No.484 霞丘陵ハイキングコース 令和6年(2024年)10月12日(土) |
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→ 地理院地図(電子国土Web)の該当ページ(塩船観音)へ 私達夫婦が懇意にしている友人から「霞丘陵ハイキングコース」を紹介されました。忘れそうなのでメモ用紙に書いてもらって、帰宅してからそのメモを見たら「かすみ丘陵・塩船観音・岩蔵温泉」と書いてあります。もしかしてあの…奥武蔵と奥多摩の入口=飯能と青梅の間に位置する=つまり入間川や成木川といった荒川水系の河川と多摩川の中間に位置する=地籍は東京都青梅市の=ちょっとくどいかなぁ…七国峠と関係のあるコースかも、と思い起こして、とても懐かしい気持ちになりました。もう28年も昔になりますが、都会に隣接するその低くて小さな山域で“道迷い”を経験した思い出があるのです。 →No.30「七国峠」 という訳で、霞丘陵ハイキングコースに関する青梅市サイトの該当ページや青梅市観光協会の該当ページのガイドマップなどを参考にして、早速いつものメンバー(夫婦)で出掛けて、JR青梅線の東青梅駅から歩き始めたのは午前9時20分頃でした。 霞丘陵ハイキングコースの詳細については、青梅市のサイトを始めかなり多くのサイトで紹介されていますので、本頁では私達の感想を主に、箇条書きにしてみました。↓ ● 霞丘陵(かすみきゅうりょう)ハイキングコースというのは、東京都青梅市の東青梅駅(または川辺駅)辺りを起点にして、塩船観音から笹仁田峠~七国峠と歩き岩蔵温泉へ下る(又はその逆コース)、という超低山のミニ縦走コースで、割と最近に整備されたようです。私達がほぼ同じコースを逆方向に歩いた1996年7月の時点では「霞丘陵ハイキングコース」というネーミングや標識などは存在していなかったように覚えています。 ハイキングコース上には吹上しょうぶ公園や塩船観音寺や桜並木などの見どころがいくつかあって、飽きません。また、派生したコースがたくさんあって、色々なコース取りができるのもいいと思います。まぁでも、どちらかというとウォーキングといった感じで、アスファルト歩きが多いというのが玉にキズかもしれません。トイレが少ないのも玉にキズですが…。 ● この地域の山域名については異同があって、案外とすっきりしていません。広くは青梅丘陵、それから阿須丘陵とか加治丘陵とか、そして霞丘陵とか、それらの山域名が大小ごっちゃごっちゃに存在している感じなのです。其々の里(自治体)のそれぞれの角度からの呼び名が…利権なども絡むのでしょうか…つまり、かなり錯綜しているのです。…まぁ、それはよくあることで、ここだけの問題ではないのですが。できたら(地元と国土地理院あたりが本気になって)スッキリとさせてほしいと思いました。 ● 吹上しょうぶ公園は6月頃、塩船観音寺はツツジの季節が特にいいかもしれません。…そのシーズンの入場は有料になるらしいですが…。 塩船観音寺の境内は思っていたよりも随分と広くて、上部の一面にはよく管理されたツツジが無数に植えられています。塩船観音寺の公式HPによりますと、“昭和41年からつつじの植栽がはじまり…現在では約20種類約20000本のつつじが植えられている”とのことです。隣接する霞丘陵自然公園のアジサイの花期もいいかもしれません。 帰宅してから調べて分かったことですが、つつじ園の最上部にある大きな塩船平和観音立像は平成22年(2010年)に建立されたもので、割と最近の物であるようです。なお…、観音様が左手に持っているのは水瓶(すいびょう・みすがめ)で「功徳の水を私たち衆生に与えていただける」…とのことです。あれって徳利かなぁ、とそのとき思った自分が恥ずかしいです…。 その塩船平和観音立像の裏手から霞丘陵ハイキングコースは始まります。 吹上しょうぶ公園(青梅市)の公式HP 塩沢観音寺の公式HP 霞丘陵自然公園の公式HP ● 霞丘陵ハイキングコースのかなりの部分が立正佼成会の所有地であるらしく、その看板が随所に出てきます。 笹仁田峠の西側の…青梅錬成道場などの立正佼成会関係の施設にも近い…落ち葉に覆われた広い舗装道は(約1km程も続く)桜並木になっています。アジサイもけっこう植栽されているので、それらの花期はさぞかしと思います。 ● 笹仁田峠から岩蔵温泉までの尾根コース区間は阿須丘陵七国コースとも呼ばれるそうです。…つまり霞丘陵ハイキングコースの北側部分と完全にダブって(錯綜して)ネーミングされています。こちらの道端にも宗教団体関係の看板が目立ちました。 なお、七国とは甲斐国・上総国・駿河国・伊豆国・安房国・武蔵国・相模国、だそうです。昔はそんな七国が展望できたのかもしれません。今ではこのコースは殆ど樹林に囲まれて、展望箇所は限られています。奥多摩の山々が見える処が数ヶ所。この日は残念ながら南西の方面に薄雲が出ていて見えませんでしたが、空が澄みきっていれば富士山の見える処が数ヶ所…、程度の展望です。 ● コース上の植生は、スギ・ヒノキの(比較的によく保全された)人工林がメインで、所々にコナラやヤマザクラやモミやアカマツなどの天然林(二次林=雑木林)も交ります。つまり関東近県の低山域によくある平凡な植生です。ソメイヨシノやアジサイなどの植栽木もかなり交ざっていますが…。何れにしても、“平凡”というのは心に優しくて疲れません。 ● 笹仁田峠から~七国広場~七国峠~と進んで、道標に従って左折して尾根を外れて急坂を下ると、やがて沢沿いの道になり、岩蔵温泉へ下山します。…確か以前は数軒の温泉宿があった「温泉郷」の岩蔵温泉でしたが、今では「儘多屋(ままだや)」だけになってしまったようで、なんか寂しい感じです。しかも現在は、儘多屋では立ち寄り湯(日帰り入浴)は受け付けていないということで、これも非常に残念です。 岩蔵温泉バス停に着いて時刻表を調べたら、なんと、1日に数本の河辺駅北口行きのバスが間もなく(約15分後の13時46分に)来るようなので、小躍りして喜びました。この岩蔵温泉バス停からの帰路は、北へ西武池袋線の飯能方面へ出るか、反対方面(南)のJR青梅線の東青梅駅や河辺(かべ)駅へ出るかですが、どちらのルートでも東京都大田区の自宅に帰るにはそれほどの時間的な差はないのです。だから来たバスに乗ればよいのです。私達が小躍りして喜んだ理由は、その河辺駅北口の駅前のビル内に日帰り温泉施設の河辺温泉「梅の湯」があるからでした。 河辺温泉「梅の湯」: JR青梅線の河辺駅北口の…コンコースでも繋がっている…駅前ビル(河辺タウンビルB)の5・6階にある日帰り温泉施設。殆どスーパー銭湯並みの多様なコンテンツ。アルカリ性単純温泉(低張性アルカリ性低温泉)でヌルヌル感あり。加温、半循環、無色透明無味無臭。入浴後の食事処でポテカラ(フライポテトと鶏のから揚げのセット)をつまみに大ジョッキ…、もう最高! 食事のメニューも豊富です。御岳山などの奥多摩方面の登山後に立ち寄るにも便利だと思います。 河辺温泉「梅の湯」のホームページ 岩蔵温泉「儘多屋(ままだや)」: No.30「七国峠」の項を参照してみてください。 佐知子の歌日記より 山道も温泉も忘る記憶には七国峠のオハグロトンボ |