こんなにも皺がうれしいことはない折れた手首に浅く一本 小雨降る秋の静かなアスファルト 踏み跡残さず潤みておりぬ |
こんなにも皺がうれしいことはない折れた手首に浅く一本 (10.1) 釜伏山登山 (10.6) 左手をかばいつつ行く釜伏山(かまふせやま)二人っきりの晴れた秩父を 一時間走るごとくに歩きたり本数少ないバス捕らえんと そうだもう六十一年経ったんだカラーテレビの東京五輪は (10.10) 小雨降る秋の静かなアスファルト 踏み跡残さず潤みておりぬ (10.11) 望みなき病を得ても今日がある 生きてはいると珈琲すする (10.11) |
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