12月30日(月) 〜朝まで〜
2002年の興行見納めに、ゼロワン後楽園大会へ。
日本人だけのスモールワールドな興行にもかかわらず、
予想以上に充実した内容で、おもしろかった。
橋本vs金村、大谷vs横井は特に見ごたえバツグン。
橋本、大谷のポテンシャルの高さを実感した。
それより驚いたのは会場が超満員だったこと。
12月29日という年の瀬、しかも外国人が誰も出ないという
とっても地味なラインナップなのに、よく入ってた。
芸能人もけっこういたし。
そうそう、仮面ライダー龍騎で大活躍中の
北岡(仮面ライダーゾルダ)とゴローちゃんが俺のすぐ後ろにいた。
二人ともびっくりするくらい背が高くて、顔もきれいで、
オラちょっとドキッとしてしまっただよ。男なのに。
その後、水道橋で楽しく飲んでいると
両国大会に続いて、また佐藤耕平選手と遭遇。
で、なんだかんだで盛り上がってると
中央線から総武線につながる終電がなくなってた。
仕方ないので、中央線で山手線に乗り換えることにしたら
うっかり神田で降り過ごしてしまって、東京駅まで行ってしまう。
もう山手線もなくなっていた。
仕方ないので、東京駅の近くで軽く飲んでタクシーで帰ろうとしたら、
飲んでるうちに、いつのまにか閉店時間の3時。
こうなったら、店を変えて始発の時間まで飲むことに。
つーか、結局飲みたかったんですな。
めずらしく眠くならなかったし。
で、帰ってきて寝て、今。11時半。
眠いし、頭いたい。
で、今夜から怒涛の飲み会ラッシュが始まる。
本格的な年末年始のはじまりはじまり。
12月29日(日) 〜猪木さんのこと〜
2002年の個人的なトピックスといえば
ますます猪木さんが好きじゃなくなってしまった年
だったってことだろう。
人生の師であり、かつては
追っかけみたいなこと(←父の言葉)もしてた人を
そんな風に思うのは、さみしい話です。
でも、奇妙な猪木ブームに祭り上げられてしまって、
すっかりハシャいでしまってる猪木さんは美しくない。
俗物的で、やることなすことが醜く見えてしまう…。
ここ数日間は、大晦日のイノキボンバイエの宣伝活動で
1000万円をバラまいたり、女性ファンとキスしたり、
今日は新宿のホームレスにラーメンをふるまうそうだ。
そんな連日の報道を見ていると、さらに苦い気分になる。
でもそんな活動をしている必死な姿をテレビで見ていたら、
すこし違う気持ちもわいてきた。
やってることがどうであれ、
視聴率を上げるという自分の役割のためだけに
あれだけなりふりかまわず努力できるのは、すごい。
とてもできることじゃない。
ふつうそんなもんはテレビ局の仕事であって、
超有名人である猪木さんの仕事じゃない。
なのに「大晦日はイノキボンバイエをよろしく!」と
自らすすんで毎日全国行脚して馬鹿をやってる。
あの一生懸命さにはやっぱり頭が下がる。
さめた目で大晦日を迎えるのはやめようかな、
そんな思いがしてきた。
12月28日(土) 〜年末大掃除〜
年内最後の営業日ということで、また「菜」へ。
今日は一切のメニューをお休みにして、
1日限定の「いつもとちがうラーメン」が出るということ。
で、いつもよりも早い朝10時開店だそう。
我々も早起きして、開店時間には店にかけつけた。
しかし、なんともう店はいっぱい。並ぶハメに。
まったく凄まじい人気。数分後には長蛇の列。
注目の「いつもとちがうラーメン」は
醤油ベースのスープに細ちじれ麺、
そしてワンタンのトッピングだった。
ワンタンは一品料理としても十分通用する逸品。
うまかった〜。やっぱり見事な腕前だ。
で、昼から大掃除とのこと。
やれやれ、とため息。
俺は窓や網戸などの担当を命じられる。
うちは2階建てなので窓がやたらに多いのだ…
けど、やりだすと夢中になるタイプなので
偏執狂的にキュッキュキュッキュゴシゴシゴシゴシ…
ひたすら磨いた。
窓がきれいになると、世界が驚くほど明るくなった。
さらに風呂掃除やら片づけやら床掃除を。
すべてが終わると、もう夜8時すぎ!
つかれたよ、ほんと。
そんな中、行方不明だったぬいぐるみ
「ごぼう」が見つかってよかった。
12月27日(金) 〜インターネット的?〜
「菜」へ限定味噌の食べおさめに。
世の中には「モーヲタ」ならぬ
「ラーヲタ」なる言葉があるそうだけど、
最近の俺はラーヲタ気味というか、菜ヲタ。
ラーメン関係の個人ホームページや掲示板で
「菜」に関する情報や報告を読みふけるのが日課に。
で、今日も夜、たまに見ている
ある個人のラーメン食べ歩き日記を読んでると驚いた。
今日、俺の隣で食べていた人と店主の会話が
ズバリそのまんま書いてあった!
つまり、その人がこの日記の主だったのか…!
世間は狭いっちゅーか、ヴァーチャルっつーか、
なんとなく苦いというか…
なんともいえないビミョーな気持ちに。
12月26日(木) 〜加爾基 精液 栗ノ花〜
ロッキンオンジャパンの椎名林檎インタビュー。
写真が「病院坂の首纏りの家」の桜田淳子だ!
好みだなぁ、これ。話も…深かった。新アルバムのタイトルがまたすごい。
「加爾基 精液 栗ノ花」(カルキ ザーメン クリノハナ)
むむむ、参りました。ここも楽しいです。
そうそう、最近あちこちの書店で
「永遠のガンダム語録」が発見できるようになった。
しかもけっこう目立つところに平積みされてる。
うれしい。
12月25日(水) 〜ホワイトクリスマス〜
半日かけて書いてた原稿がやっと終わった!
…と思った瞬間、ブレーカーが落ちた。
まさか…とは思ったが、保存し忘れていて
やっぱりぜ〜んぶ消えていた。すべてパー。
文も頭も、まっしろ。
ただただ、むなしい。
12月24日(火) 〜クリスマスイブ〜
ほとんどずっと家にこもっていたので、クリスマス気分は皆無。
仕事しようと思いつつ、なんとなくダラダラ。
まったく不毛な一日だった。
夜、ビーチボーイズのクリスマスアルバムをBGMにビールを飲みながら
今年のマット界のMVPやベストバウトを考える。
なにをやっているんでしょうか…。
12月23日(月) 〜クリスマスイブイブ〜
少しくらいはクリスマス気分を感じてみるかと
『ビーチボーイズ クリスマス・アルバム 完全版』を購入。
ビーチボーイズ・オリジナルのクリスマスソングから
「螢の光」などのスタンダートナンバーまで入った
64年に発表されたアルバム+未発表音源収録の全26曲の大作。
気持ちよく晴れた午後、こたつで丸まりながらじっくり聴く。
これが素晴らしかった。
サンタクロース、プレゼント、トナカイ、橇、そして雪などなど
子供の頃に夢みていた楽しいクリスマスのイメージから
大人になってからの一人ですごす現実的なクリスマス、
幻想的で厳かな想像上のクリスマスやらなんやら、
世界中のいろんな国のいろんな世代のクリスマス物語を感じられる一枚だった。
クリスマスソングはもともと好きだけど、その枠を越えて、
喜怒哀楽だとか、夢や現実だとか、日常生活から宇宙までといった、
人生のすべてが美しく歌われているトータルアルバムに思えた。
人生最後のBGMはこのアルバムにしよう。
自分が死ぬときには、このアルバムを聴きながら幸せな気分で死ぬのだ。
…と、唐突に思った。
★ ★ ★
夕方からはPPVでPRIDE24観戦。
ほとんど“リングス博多大会”の様相を呈した大会だったけど、
大半の試合は低調で、なんともコメントしづらい内容。
我らリングスファンが自信を持ってPRIDEに送りこんだ、
最強最後の秘密兵器ヴォルク・アターエフは負けちまうし…。
(かなり、しょんぼり…)
相手が元リングスのアリスター君だったから、まあいいことにしとく…?
そんな中、ノゲイラは立派だった。体調不良で苦しそうだったけど、
きちっとダンから一本取ってしまった。本当に昔の猪木みたい。
元リングス同士でPRIDEのメインを乗っ取ったわけだし、
次回のヒョードルとのタイトルマッチだって元リングス同士の対戦。
“世界最強の男はリングスが決める”という、あの言葉が今、現実になっている。
これはやっぱり嬉しいし、どうなもんだい?という気分はある。
しかしながら、さまよえるリングスファンとしてはそれでもいいけども、
ふつうの博多のファンはお気の毒だったよなぁ。
たぶんほとんど知らない選手ばっかだったろうし、明らかに低予算ぽかったし…
マット界はほんと興行が多すぎ。
次は大晦日のイノキボンバイエか…
12月22日(日) 〜有馬記念〜
年末だ。有馬記念だ。今年最後の運試しだ!
というわけで、ひるめしのついでに錦糸町のJRAへ。
とはいえ競馬から離れて久しいので
現在の競馬界の状況はさっぱりわからず。
そういう時は勘で勝負!ビギナーズラックだっ!
松田優作が亡くなった年に
ダイユウサクがあっと驚く大優勝したように
有馬記念はその年を象徴する何かが起きる。
ならば今年は…ボブ・サップの年!
したがって、サップの3!これしかない!
馬番3は、ヒシミラクル。
奇跡をおこすには、実にふさわしい名前。
昔、ヒシアマゾンも好きだったしな。
しかも、どうやら今年は三歳馬が大活躍した年らしい。
ますます3に確信を持つ。
相手は、もう一人の主役・吉田秀彦の4で決まり!
ホーストもフォータイム・チャンピオンに輝いたし、
4も間違いなく今年のキーワード!馬連3-4が本命だ!!
オッズを見るまでもなく、万馬券でしょう。
あとサク復活を祈願して、3-9も買っておこう。
ヒシミラクルの単勝も買って3点勝負!
どれも配当はつき放題。一獲千金の夢がふくらむ。
馬券を買うために並んでいると、「馬単」という、
知らない馬券の買い方がビジョンに表示されている。
「なんだろう、馬単って…?」
そうつぶやくと、近くのおっちゃんが教えてくれた。
「1位と2位の着順も当てるんだよ」
「それって配当は高くつくの?」
「つくつく!少なくとも倍、何十倍もつくよ」
ここで欲に目がくらんで、慌てて3-12も馬単で買うことに。
12は一番人気のファインモーション。これでもかなりの高配当!
勝利を確信して家に帰り、テレビで「スーパー競馬」観戦。
「今はアヤパンがキャスターか。鈴木淑子さん、懐かしいなぁ。
珠緒ちゃん、まだがんばってたんだ」
とかつぶやきながら、レースを待つ。本馬場入場はいつ見ても感動的。
競馬はやっぱり楽しいなぁ。さあいよいよだ、緊張感も高まる!
レースが始まった!ゲッ!!!!!
ヒシミラクル、どんじりじゃん!しかもかなり遅れてる!
いやいや、ここから驚異的奇跡的感動的な追い込みがきっとある!
…と思い込もうとしたが、ずっとどんじりのまま。
いや、スパートをかけたぞ!…しかし、もう遅すぎる!!
前を見ると、シンボリクリスエスが驚異的奇跡的感動的な追い込みを!
そして…差したぁぁ! 勝ったのは1番!馬連1-8だった。
そうだったのか〜!一か八かの大勝負の1-8だったのか〜!
騎手はペリエさん。そうだよ、今年は外国人天国の年だったんだよ〜!
8はタップダンスシチー。サップとタップは似てるから気にはなってたんだよ〜!
…とか後悔しても、時すでに遅し。
結局、ヒシミラクルはビリから4番目。
俺が買った馬はどれもかすりもしてなかった。
ズバリ言って俺、やっぱし競馬の才能ないな。
かつて夢中になった時期もあったが、やめて正解だった。
1年の締めくくりに、己のリアルな姿を知るいい機会だった。
…と思うことにしておこう。
12月21日(土) 〜KUNOICHI〜
女版『SASUKE』の『KUNOICHI』を見る。
『SASUKE』は大好物番組のひとつ。
この競技の前では、年齢・性別・職業・有名無名を問わず、
あらゆる人が平等に実力査定されてしまう潔さが好き。
今回は女性限定だったけど、やっぱり面白かった。
中でも、以前にブランチに出てた水島裕子ちゃんはすごかった。
卓越した運動神経を持ってる人は見ていて気持ちがいい。
顔も凛々しいし、しなやかな身体、緊張感のある佇まいも美しい!
惜しくも完全制覇はできなかったけど、次も応援しよう。
でも、“肉体派タレント”って異名は
なんか意味が違うと思うんだけど…
12月20日(金) 〜ぷりっぷり 〜
富野監督の自伝を読み終える儀式も終えたので、
『オーバーマン キングゲイナー』を一気に12話まで。
これはすごいわ〜。想像以上のはじけっぷり!
ぷりっぷりっぷりっとはじけてる!!
ものを作るときはこれくらいははじけなさい!
オーバーだ!オーバーしろ!オーバーするんだよ!!
という強烈なメッセージをビンビンに感じる。この物語、いったいどこまではじけていくのだろう?
12月19日(木) 〜 だから僕は… 〜
大図鑑(仮題)の第2回打ち合わせ。
今回はTVディレクターも参加。
映像系の人はもしかしたらノリが違うのかな…?
正直な話、そういう不安もあったのだけど、
「こういう本にしたい」というビジョンが
驚くほど我々と一致していた。これは嬉しい。
その後、寿司屋でいろいろ話していると
「実は僕、リングスが一番好きだったんです」と。
ポンッ!(膝をうつ音)
なるほど、共感できるわけである。
しっかし、このようにして
熱い思いのファンは少なからずいたというのに、
リングスは消えてなくなってしまったのだ。
せんないよなぁ
思えば、解散発表は去年の今頃だった。
★ ★ ★
富野由悠季監督の伝説的な自伝『だから僕は…』が復刻した。
ここ数年ずっと探しまわっていたので、待望の復刻だ。
中学生だかの頃、初めて読んだときには、
そのあまりに赤裸々すぎる告白っぷりに、
グロテスクな印象を持ったものだった。
けれど、自分が当時の監督と同じような年齢になったせいだろう。
思いのほか、自然に読めた。むしろユーモラスな印象さえあった。
20代でフリーランスになり、さんざん辛酸を舐めながらも
『ガンダム』で飛躍し、還暦に至った今でも、ひたすら前のめりに、
瑞々しい作品を作り続けている監督には、まったく頭が下がる。
こういう人がいる、ということは常に肝に銘じておきたいものだ。
★ ★ ★
そんな気分の一端を書かせてもらった
『永遠のガンダム語録』という本が今日発売!
という話だったので、勇んで本屋をまわってみたが
どこにも売ってない。渋谷の大きめの書店にもなかった。
マニア以外の人にも届くように!
そんな願いを込めて作られた本だったのだけど
なかなか現実は厳しいのう…
★ ★ ★
いろいろ思うことの多い1日だったが、
締めは「腐ったミカン・後編」!
しみたよ、今日も。
3B全員が「ヤングマン」を合唱しているとき、
加藤も小さく口を動かしていた!
うれしいよ!
3年の先生たちが加藤に個人講習してくれた!
あのヒステリーババァ(失礼)までもが…
うれしいよ!
そしてラストシーン!
加藤を学校から追い払おうとする教頭に
“教育とは何か”を熱弁する金八つぁん!
しみまくったよ!男の中の男だよ!
だが、これで一件落着ではない。
加藤に待ち受けている運命を思い出すと心が痛む。
中島みゆきが聴こえてくる…
卒業式が待ち遠しい。
12月18日(水) 〜 腐ったミカン 〜
いま夢中なのが『金八先生』の再放送。
今日は、遂に、いよいよ、とうとう、待ちに待った!
「腐ったミカンの方程式・前編」!!
来たよ、加藤が!やったよ、松浦が!
荒れたよ、燃えたよ、泣けたよ、心配だよ!
最高だよ、『金八先生』!!
桜中を狙う暴走族の大群!
混乱する先生たち!
スナックZに一人で乗り込む金八つぁん!
待ち構える、加藤と“血まみれ”!
金八史上空前のハードな展開!
最高潮の盛り上がりで「つづく」!!
うおーっ!明日が待ちきれん!!
ばんめし食べながら、
熱にうかされたようにこの話をしていたら、
興奮しすぎたらしく、
茶碗を落として割ってしまった。
12月17日(火) 〜 ゴスペル 〜
あるゴスペルのコンサート会場へ。
ゴスペル・コーディネーターの取材だ。
準備の段階から会場入りし、
リハーサルを見て、本番を見て、
その後でインタビュー。
長かった〜っ、今日は!
合計すると8時間以上もかかったよ。
でも、ゴスペル聴けたからいいか。
それにしても、ゴスペルには
太った女性がよく似合う。
なんであんなに太ってるのかも謎だけど
黒人の太ったおばさんって
どうしてあんなに魅力的なんだろうか?
歌ももちろん最高だし。
もし生まれ変わるなら、ハーレムで生まれたい。
ビッグファットママたちに囲まれて育ち
日曜日には教会でゴスペルを聴くのだ。
以前にニューヨークに行ったときにも思ったけど、
今日はまたその思いを強くをした。
サ〜イレンナ〜イ♪
ホ〜リ〜ナ〜イ〜♪
12月16日(月) 〜 巨大迷路 〜
某社の取材で西国分寺へ。
俺は土地勘というか方向感覚には、
いささか自信がある。
これまで何百何千という街に行ったけれども
どんなに知らない街へ行っても
約束の時間に遅れたことはなかった。
が、今日は迷子になってしまった!
住所も知ってるし、地図も持っていた。
細かい番地までは地図に載ってなかったが、
おおざっぱな道順は聞いておいた。
にもかからわらず、歩けど歩けどその会社が見つからない。
目的地である三丁目にはいるのに
その会社のある番地にたどりつかないのだ。
16番地の隣が30番地だったりして
この街、番地の配列がむちゃくちゃ。
しかも三丁目がやたらに広い。
歩いて歩いても家しかなく、路地が複雑に入り組んでいる。
広大な住宅街をひたすら歩きまわった。
まるで昔なつかしい巨大迷路に迷いこんだようだった。
先方の会社に電話しても、
特徴のある店もまったくないし
家しかないので今いる場所を説明できない。
ふつう街には地図があるものだが
この街にはどこにもない。人も歩いてない。
途方にくれた。カフカの『城』みたいだった。
結局、ようやく辿りついたときには
歩き始めてから、40分が経過していた。
12月15日(日) 〜 大脂肪、再び! 〜
ZERO-ONE両国大会へ。一応、仕事で。
思ったより客席がうまっていて、なんとなくホッ。
ぬる〜い空気ながらも、なごめる楽しい興行だった。
実にたくさんの選手が出場した大会だったけど、
個人的にMVPをあげたいのは、初めて見たロウ・キー。
初代タイガーマスクを思わせる華麗な動きは、まさにアンビリーバボー!
両国国技館は、懐かしき“戦いのワンダーランド”と化した。
世界は広い。まだまだこんな選手がいたんだなぁ〜。
しかし最大のインパクトを残したのは、なんといってもガファリ。
夏の『LEGEND』で小川直也に秒殺された、あのクソデブです。
今回はタッグマッチながらも、なんと小川に勝っちゃった。
小川の黒星なんて、いったいいつ以来?
ぷるぷるぷるぷる揺れる大脂肪は、想像を絶するおぞましさ!
その肉で小川を窒息させた殺人技は、見る者も震えあがらせた!(?)
何度も側転したり、腹をつきだして勝利に大喜びするガファリ、
その無邪気なはしゃぎっぷりは、あの北尾のデビュー戦も彷佛とさせ、
好事家の心をグイッとわしづかみにした。
しかし小川よ、これでいいの? いったい何処に行こうとしてるんだい…?
正直、哀しかった。負けた事実よりも、全然オーラを感じられなかったことが…
その後、ヤマシタさん、モリ、編集の方と飲み屋で打ち合わせ。
おもしろい本を作りたいものである。
12月14日(土) 〜燃える〜
ハッ……! めざめると、こたつで寝ていた。
飲みながらパタッと急に寝てしまったらしい。
またやっちまった…
出演してもらったのに、まだ見せてなかったビデオ作品
『美紀の裏ビデオ 〜無修正バージョン〜』を二人で見た。
ちなみにこれは、同僚の女性に卑猥なことをさせて撮った禁断のエロビデオ、
…ではなく、彼女が転勤する際の贈り物として作った映像作品。
燃えて作ったよなぁ。まだ2年半前のことだけど、ずいぶん昔のことのような気がした。
夜。ひとりで「30人31脚」を見る。
いや〜、泣けた泣けた。
8秒台の世界最高記録も出て、旭町小学校は優勝できなかったけど、
いいものを見せてもらいました。
先生の昔と変わらぬ姿も懐かしかったな。
あと、“走る”っていいね。
シンプルでいい。
それにしても、我が身を振り返ると、
自分の限界に挑戦して涙を流すほど何かに頑張る、なんて体験、
久しくしてないなぁ、と思った。
つーか、これまであったっけかな…?
俺も、もっと燃えて何かしたい。
12月13日(金) 〜沖縄〜
恵比寿に新しくできる、ある飲み屋さんを取材。
行ってみると、どったんばったんと大工事中だった。
どう見ても、まだ全然できあがってない状態なのに
2時間後(!)にはオープンするんだという話だった。
あの壮絶な状態が、わずか2時間でなんとかなったんだろうか?
できることなら、じーっとその経過を見ていたかった。
その後、小岩の沖縄料理店で飲み会。
ロビーさん、タッキー、銚子在住のライター新垣さんと。
料理もおいしく、泡盛もおいしく(2本あけた)、
とてもたのしかった。豆腐ようって、うまいねぇ。
昔、ロビーさんが沖縄のホテルで幽霊に遭遇して泣いたなど、
愉快な秘話もいろいろ聞けたし、
銚子の「しじみ」に関する話も興味深かった。
その後、ロビーさんがうちに来て、二人で2次会。
12月13日(金) 〜お知らせ〜
あした土曜日の夜に放送される、
テレ朝の「小学生クラス対抗 30人31脚 全国大会」に
中学時代の担任だった先生のクラスが出場します。
長野県代表・松本市立旭町小学校の横林先生です。
たぶん“女熱血先生”とか、そんな異名で紹介されると思われます。
実際のところ、そんな異名がぴったりの先生でした。
ちなみに現在の世界最速記録は、9秒12。
しかし旭町小学校の予選記録は、9秒08!
ズバリ言って優勝候補最右翼といっていいでしょう。
ご注目ください!
12月12日(木) 〜恋〜
遂に「菜」の冬期限定メニュー“冬味噌菜流”を食べる。
待ち焦がれていた、待望の新作だ。
白濁としたスープは、なんとフォアグラを使っているらしい。
でも、スープにはまったく具が入ってない。すごい。
スープの味だけで勝負してみせよう!という
自分の味への絶対的な自信と誇り、意気込みが感じられる。
耳をすますように、スープをすする。麺をすする。
人は幸せなときほど
ボーッとしてしまって、何も考えられなくなり、
意識不明な恍惚状態になったりする。
そして「今この時が永遠に続きますように!」と願う。
刹那の幸福感。一瞬の至福。夢のような幻のような…
まさにそんな数分間だった。
正直いって、どんな味だったのか覚えていない。
ただただ、幸せだったとしか言いようがない。
たった一杯のラーメンで、人をそんな気持ちにさせてくれる、
洗練されぬいたプロの技術、飽くなき味への探究心、
卓越したセンス、既成概念を破壊しようとするチャレンジスピリッツ…
この店の店主さんには本当に頭が下がる。すばらしい!
店を出て、口の中に残った味を何度も反芻する。
あの一瞬の快感を思い出そうとする。
…この感覚、なにかに似ている。
恋だった。そうか、俺はあのお店に恋しているんだ。
店に恋。こんな気持ちは初めてなような気がする。
12月11日(水) 〜ポピー〜
ポピーがうちにやってきた。
ポピーのつぼみは、グロテスク。
『寄生獣』にそっくりである。
「ぱふあ…」とおぞましい音をさせて
顔がパカッと割れる、あの不気味な顔そのもの。
あるいは地底世界に潜んでいる
目のない気味の悪い生物を彷佛とさせる。
たとえば村上春樹の『かえるくん、東京を救う』に
登場する“みみずくん”はこんな顔かもしれない。
またあるいは…(自主規制)
けれども咲いた花は、とても美しい。
12月10日(火) 〜そして僕は途方にくれる〜
あの11月24日、東京ドーム、PRIDE23、
高田延彦ラストマッチから約2週間がすぎた。あまりにも感動しすぎると言葉にできない。
とても語り尽くせない。UWFの誕生から、あの11月24日に至るまで、
あまりにも長いドラマを見続けてきた。
あまりにも多くの登場人物たちを見てきた。
あまりにも何度も夢と絶望を繰り返し見てきた。出会いと別れ、理想と現実、希望と挫折、愛と憎しみ…
それらが、重なりあい、交わりあい、溶けあい、もつれあい、
だがしかし、あの夜、すべてがひとつの点になって昇華した。そんな奇跡のようなことが現実に起こったのだ。
それは、約20年間のドラマがすべて凝縮された、
まさしく夢のような一夜だった。その物語のすべてを書くなんて不可能だ。
それなら断片でもいい。何か書き残しておくことにしよう。
潔くはないけれど、何も残さないよりは幾分ましだろう。
…と思ってはいるのだが、何から語り始めればいいのやら。
約2週間、ずっと考えているが、今だに途方にくれている。
12月9日(月) 〜肉〜
昨日の夜、突然、無性に、激しく、思った。
「肉を…、ステーキを食べたい!」
考えてみると、ここのところ肉を食べてなかった。
身体が肉を欲していた。無性に、激しく、狂おしく。
こんがりさっぱり焼けたステーキ…
肉汁がしたたりおちるステーキ…
ああ、食べたい…!明日はステーキだ。
昼、はらはらと雪が舞い散る中、
近所に新しくできたというステーキハウスへ。
…が、行ってみると、まだオープンしてなかった。
今夜オープンとか書いてある。なんだよ。
なら派手に看板だしとくなよな〜。ぶちぶち言いながら、
仕方なくフォルクスへ行くことに。寒いぜ、しかし。
気分はフィレではなくサーロインだった。脂だよ脂。
しかし寒かったので米と味噌汁にもひかれ、
気が変わって、一口ステーキ定食を頼んでしまう。
これが大失敗だった。米と味噌汁はいいとして、
肉にドバッと甘めのオニオンソースがかかっていて
どうにも肉の醍醐味が感じられないのだ。
やはり初志貫徹すべきだった。自分がニクい。
悔しいのでダイエーでステーキ肉(和牛)を買って帰る。
リベンジだ。ばんめしは自分で焼いて食ってやる。
塩と胡椒だけで、さっぱりこんがり焼いてやる。
悪いけど、俺はフォルクスよりおいしく焼けるぜ。
午後から夜にかけて、ずっとステーキのことばかり考える。
そうだ、『美味しんぼ』に出ていた焼き方を実践してみよう。
最初に強火で両面をこがして、いったんフライパンをふきんの上で冷やし、
それから蓋をして、弱火で中に火を通し、じりじり音がするまで焼くのだ。
あ、サラダオイルじゃなくて、牛脂を使うべし!ってことだったな…
やべっ牛脂なんてないぞ。でもこの雪の中、また外に出るのはイヤだなぁ。
まあいいか、多少の妥協は仕方ない。ベストじゃないがベターでいこう。
肉に包丁を入れ筋を切断し、塩と胡椒をふり味を整えて、仕込みは完了。
ベーキングパウダーは、賞味期限があやしくなっているのでやめておく。
あとは家人の帰宅を待つのみだ。ステーキステーキステーキ、ステキ!
12時すぎに家人帰宅。時は来た。さあ焼くぞ。レッツ・ミディアム!
最初は強火でさっと両面を焼いて…、蓋をして弱火にして…
さあ、そろそろいいかな。蓋をとる。
……あら? 肉汁がフライパンにあふれている。
なんだか、びしゃびしゃだ。まるで煮込みだ。
切って、口に放り込む。………うまくない。つーか、まずい!
肉の旨味がすべて抜けてしまっている!
さっぱりこんがりじゃなく、びしゃびしゃでふやけてる!!
なんてこった!最初の焼き方が甘かったのだ!
それを弱火で焼いたもんだから、全部肉汁が出てしまったんだ!!
せっかくの和牛が…。せっかくの30%オフの肉が…
ショックだった。真っ白だった。ああ、外には白い雪。
なんだったんだ、今日という日は…
うつろだった。こんがりさっぱりの夢が闇の中に消えていった…
肉が焼ける香ばしい匂い、したたる肉汁の幻がちらつく。
アーネスト・ホーストよ
サップへのリベンジに失敗したキミも
こんな気持ちだったのかい?
日はぁ〜また〜昇る〜どんな人の心にもぉ〜♪
谷村新司の歌声が聴こえたような気がした。
そうだよ、日はまた昇る。
2度も敗れたホーストだって奇跡の優勝をしたんだ。
俺も再びリベンジに挑もう。それが男だ。
牛脂を使って今度こそ完璧に焼いてやる。
さっぱりこんがり香ばしく焼いてやる。
ベターじゃなくベストで、妥協なく焼いてやる。
燃えてきたぜ。この炎で肉を焼く!
待ってろよ、肉!
12月9日(月) 〜雪〜
いやぁ〜すごい雪だ。
東京で12月にこんなに降ることなんて
あんまりなかったことですよね?
どんどこどんどこ降っている。
うちの近所じゃかなり積もってます。
今日は外出予定がないので
俺は無邪気にはしゃいでます。
12月8日(日) 〜巨人獣〜
百円ショップって漫画も売ってるんですね。
「ダイソーコミックシリーズ」ってやつ。
『チャレンジ君』やら『ごはんですよ』なんて
キッチュなタイトル群にまじって
石川球太の『巨人獣』という漫画も売っていた。
これ、太田出版からは2400円くらいで出ていて
読みたかったけど高くて手が出なかった作品だった。
それが2冊で200円!当然、買いでしょう。
でも読んでみると、200円じゃ失礼なおもしろさ。
もしも突然巨人になってしまったらどうなる……?
という悲劇を人権や環境問題などを含めて
描いた社会派の意欲作だった。
『ウルトラマン』などを始めとして、
巨人を主役にした物語はいろいろあったけれど
巨人の排泄や食事の問題までリアルに描いた作品って
これまでほとんどなかったんじゃないかな。
大変なんですよ、巨人の食事量はもちろん
うんちやおしっこが。あとおならも…
考えてみたら、そりゃそうだよなぁ。
それが大きな社会問題になって
新宿御苑に連れていくって展開も
かなりリアリティがあった。
樋口真嗣氏(平成ガメラシリーズ等の特技監督)が
実写で映画化してくれたら絶対おもしろいと思う。
12月7日(土) 〜K-1の日〜
ボブ・サップ!ボブ・サップ!ボブ・サップ!→
12月5日(木) 〜窓から海が見える〜
「たこ」の店で飲み会。
自分がいちばん年下という平均年齢の高い集まりにもかかわらず、
30代&40代フリーター(プータロー?)大集合とでもいうか、
そのほぼ全員がフリーか無職だったのが、大きな特徴でした。
ひさしぶりにいろんな人に会えて楽しかったな。
でも、飲みすぎなのか腹がいたい。しくしく…
そんなわけで今日は以上。
12月4日(水) 〜立腹〜
ミスター高橋によるプロレス暴露本・第2弾「マッチメイカー」を読む。
前作「流血の魔術 最強の演技」は、かなり面白く読めたけど、
もうネタが尽きていたらしく、出がらしのお茶みたいな本だった。
事実誤認も多すぎるし、暴露の良し悪し以前に、本として駄作。
そもそも、“セメントマッチのどこが面白いのか”
“プロレスはエンターテイメントだからこそ素晴らしい”
“プロレスとは夢を売る商売”なんて言ってわりには、
夢のない話ばかり繰り返していて、矛盾もいいとこ。
“プロレス界の発展のために裏側を書く”とか書いてるのは
自分を正当化するための大嘘ってことがバレバレだ。
この本こそが、つまらないセメントマッチなんだよ。
高田vs田村のようなドラマ性のある泣けるガチンコや、
ノゲイラvsサップのようなプロレス的興奮や感動が味わえるガチンコが
現実として見られるようになった2002年において、
この本はあまりにも時代遅れでナンセンスだった。
ただ、佐山を復帰させてIWGPチャンピオンにしようとしたアイディアと、
もしチャンピオンとセメントで戦ったらどうなるかと佐山に聞いたら、
ニヤっと笑って「5分」と言ったという話は、おもしろかった。
俺が読みたいのは、こういった幻想が膨らむ話なのである。
12月3日(火) 〜サザンの20年〜
別冊宝島の「教科書が教えないサザンオールスターズ&桑田佳祐ヒストリー」を読む。
それにしても、長いタイトルですな。
予想以上に、サザン愛にあふれた文章が多くてなかなか面白い。
生まれて初めて買った(というか、おばあちゃんに買ってもらったのだけど)
LPがサザンの『綺麗』で、もうあれから20年になるのか。
その頃からずっと、自分の青春には常にBGMとしてサザンが流れている。
アルバムごとに、それぞれの曲ごとに、思い出がびっしりはりついている。
甘酸っぱくもほろ苦い、さまざまな記憶がドバババッとあふれだしてきた。
なんだか自分の20年史を振り返ってばかりの最近である。
12月2日(月) 〜UWFの20年〜
ベースボールマガジン社が発行した
「UWF→ PRIDE 総合格闘技20年史」を読む。
旧UWFから新生UWF、そしてPRIDE23までに至る
U系の膨大な歴史を、写真やインタビュー、コラム等で
ざっと振り返ることができる充実した内容だった。
その中でも、個人的にいちばんグッときたのは
前田日明に関する文章「オレは不細工な男かもしれない」と、
リングスの通訳をやっていた定家みさ子さんの手記。
「そういえば、いつも通訳してた小柄な御婦人がいたなぁ…」
と懐かしく思いだし、リングスへの愛情がこもった文章にほろり。
やっぱり俺がいちばん好きだった団体は、
リングスだったんだよなぁ……。
いろいろありすぎて忘れがちになっていたけど、
リングスが解散したのも、今年だった。
2002年はいろんな意味でターニングポイントになった年だった。
まだ終わってないけど。
■トップへ
■2002年11月のメモ
■2002年10月のメモ
■2002年8月〜9月のメモ
■それ以前のメモ
■狼男の記録
※狼男=狼はガガーリン空港を主宰している男