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No.338 飯盛山1658m高原ハイキング
平成27年9月12日 晴れ

平沢山から飯盛山へ 飯盛山の略図

今の私に相応しい山…

JR小海線・野辺山駅〜鉄道最高地点〜獅子岩・平沢峠(登山口)〜平沢山1653m〜飯盛山1643m〜平沢登山口〜千ヶ滝〜清里駅… 【歩行時間: 3時間50分】
 → 地理院地図(電子国土Web)の該当ページへ


  長野県南佐久郡の飯盛山(めしもりやま・1643m)というと、(東京都大田区にずっと住む)私は小学校や中学校の林間学校を思い出します。 といっても、登ったことの思い出ではなくて(理由は忘れましたが)行けなかったという残念な記憶です。 つまり半世紀以上を、私は未踏の飯盛山に恋い焦がれ続けていたことになります。 行こうと思えばいつでも行けそうなこの山に何故行かなかったのか、というと、やっぱり東京からはチト遠いということと、家族向きの(簡単すぎると思われる)トレイルに二の足を踏んでいた、というのが(多分)その理由だったと思います。
  久しく山歩きから遠ざかっていた私に相応しいと思われるこの飯盛山に、とうとう登る機会が巡ってきました。 同行してくれたのは親友のT君で、ちょっとメタボな彼にとってもちょうどいいボリュームの今回の山行だったかもしれません。



今回はアルバム風にまとめてみました。

野辺山駅   秋晴れの土曜日の午前10時35分、高原列車・JR小海線の乙女チックな駅舎・野辺山駅前から歩き始めます。 駅前にはJR最高地点の駅(標高1345m)であることを示す石柱が立っていました。
  ちなみに、JR駅の標高ベスト10の1位から9位までがこの(八ヶ岳の東側を南北に走る)小海線にあり、10位が(八ヶ岳の南西に位置する)中央線の富士見駅だそうです。
  風がとてもさわやかで、ウキウキします。(*^^)v
コスモスの咲く高原の里道   小海線に沿って、コスモスの咲く高原の里道を西へ進みます。 道端には、牧場が近くにある関係でしょうか、明治以降に牧草として移入されたという、これも外来種のアカツメクサ(=ムラサキツメクサ=赤クローバー)が目立っています。 コマツヨイグサやゲンノショウコなども咲いています。
  (この写真の)右側に八ヶ岳がドカ〜ンと見えるはずなのですが、生憎とその方向には雲が出ていました。
  (まだ)元気なT君は、どんどん先へ歩いていきます。
鉄道最高地点の踏切:右側の勾配標(腕木)に注目!   鉄道最高地点(標高1375m)に位置する踏切を渡ります。 この写真の右側には「鉄道神社」がありますが、その神社の御神体がレールと車輪、というのか愉快です。
  ここを左へ曲がれば平沢峠(飯盛山の登山口)方面なのですが、じつは、ここで私たちは道を間違えて真っ直ぐに進んでしまいます。 のほほんと10分間以上も歩いてしまって、なんか方向が違うみたいだねえ、何時の間にか道が下っているねぇ、…などと、ようやく気がついて引き返した次第です。(^_^;)
前方に平沢山(?)   やがて道の両側に高原野菜の畑が広がります。 外国人らしい(若い)男性が数人で畑仕事をしていました。 とてものどかな風景です。
  今回のコースはアスファルト歩きが長いのが短所だと思いますが、野辺山や清里などの高原を歩く静かな里道なので、それほどストレスは感じません。
  しかし…、道迷いをしたり、そもそも(満席の「あずさ1号」を避けたせいで)スタートが遅くなってしまったこともあり、当初計画の予定時間がずれ込んでいます。 …でも気にしない。 それでもまだまだたっぷりと時間は残っています。
平沢峠にある飯盛山の登山口   ここが平沢峠にある飯盛山の登山口で、岩の階段に腰掛けて、(雲を被った)八ヶ岳方面を眺めながら昼食にしました。 辺りにはマツムシソウがきれいに咲いています。 T君は例によってギタギタのトンカツ弁当。 私はコンビニのおにぎり二つです。
  この写真の手前側には獅子岩があり、大きな駐車場もあります。 平沢峠は絶景ポイントで、ナウマン博士によるフォッサマグナ発想の地でもあります。
  登山道へ入ると、行き交う家族連れやアベックのハイカーが俄然増えてきます。 流石に初秋の土曜日です。
アサマフウロ   カラマツ、シデ類、ツツジ類、ハウチワカエデ、マユミ、ミズナラ、リョウブ、アカマツなどの明るい林をゆっくりと登ります。 林床の主人公はミヤコザサのようです。 その林を抜けるとのびやかな山稜へ出て、展望が開けます。
  足元を飾る花はアサマフウロ(左の写真)、アキノキリンソウ、ハハコグサ、ハナイカリ、ツユクサ、マツムシソウ、アザミの類、ノギクの類など、けっこう多彩です。 もう少し季節が早いと、ニッコウキスゲの花も見ることができるそうです。
飯盛山の山頂は近い!   平沢山など、これも展望の良い伸びやかな尾根道をゆるやかにアップダウンして進み、下山路(清里方面)への分岐を直進すると間もなく飯盛山の山頂です。
  牧場だったことや西風が強いことなどが理由でしょうか、辺り一面(山稜)はずっと草原で、展望を楽しむにはもってこいのロケーションです。 昔からのハイキングのメッカということもあり、道は驚くほどによく整備されています。 …それが良いことなのかどうかは、別問題ですが…。
狭い飯盛山の山頂   飯盛山の山頂は、あのもっこりとした山容からは想像できないほどの(植生保護のためのロープが張り巡らされた関係で)狭いピークになっています。 展望はもちろん1点360度ですが、休憩するなら、なだらかな草原の鞍部や平沢山の山頂部のほうが向いているようです。
  この日は残念ながら南アや八ヶ岳方面は雲に隠れていましたが、佐久の山々や奥秩父前衛の山々はよく見えていました。 金峰山の五丈岩や瑞牆山の大ヤスリ岩が、その方向をじ〜っと見つめていたら、薄靄の隙間からチラッと見えました。 それはそれで感動です。
平沢橋から上流を撮る
  広くてなだらかで歩きやすい“遊歩道”を快調に飛ばします。 この下山路にもアサマフウロが随所に咲いていましたが、それがとても贅沢に感じます。
  飯盛山の山頂から1時間足らずで里に降り、平沢の集落を抜けて大門川に架かる平沢橋を渡ります。 この大門川は私にとっては思い入れのある川で、赤岳の東側(あの県界尾根と真教寺尾根の狭間=大門沢)に端を発しています。大門川は須玉川〜釜無川と名を変えて笛吹川に合流、富士川となって駿河湾(太平洋)へ流れ込んでいます。
 ←平沢橋から大門川を見下ろす
メルヘンチックな清里の街並み   大門川の(平沢橋からの)上流に位置する「宮司の滝」や下流に位置する「千ヶ滝」の見物は(時間の関係で)次回の楽しみにして、清里駅へ着いたのは午後3時半頃。 T君はちょっと疲れ気味でしたが、今回のトレイルは日本で1番高い野辺山駅から2番目に高い清里駅までを歩いたんだよ、と云ったら、少し嬉しそうな顔をしました。
  清里駅構内のキヨスクで飲んだ濃いビン牛乳が(200円でチト高かったけれど)とても美味しかったです。
 ←清里駅から飯盛山方面を望む

* 帰路に隣りの甲斐大泉駅で途中下車して「パノラマの湯」に立ち寄り、湯上がりの食堂でまったりと打ち上げました。 T君との話題はいつもの通り、病気と年金と介護のこと、それから学生時代の思い出話や山のことなど。 それを小淵沢からの「あずさ32号」の車内でも、ずぅ〜っと話し続けていました。

甲斐大泉温泉「パノラマの湯」については、西岳から編笠山と権現岳の項を参照してみてください。


飯盛山の山頂にて
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赤トンボを目で追うメンバーたち
赤トンボだ!
山頂にて集合写真

再び  飯盛山・高原ハイキング
“ネコ電車”で家路につく

  平成29年9月9日(秋晴れの一日): 山の仲間たち(山歩会)と、前回とほぼ同コースで飯盛山をハイキングしてきました。 南アルプス方面や八ヶ岳の山頂部に雲が出ていたのが残念でしたが、飯盛山の山頂などからは奥秩父方面(金峰山の五丈岩など)がすっきりと見えました。 今回もアサマフウロ、ハハコグサ、マツムシソウ、アザミの類、ノギクの類などが足元を飾ってくれました。 下山地の清里駅構内(キヨスク)の濃いビン牛乳は販売中止になったようで、それがちょっとがっかりでした…。
  帰路には(例によって)清里駅から一駅の甲斐大泉駅で途中下車して「パノラマの湯」に立ち寄りました。 土曜日の割にはそれほど混んでいなくて、ゆっくりとくつろげたのがなによりです。 …外湯からは、その正面に、薄っすらと富士山が見えていました。
  その甲斐大泉駅から乗車した上りのJR小海線は1両編成でした。 もう辺りは真っ暗で、(となりのトトロの)猫バスみたいな“ネコ電車”だねぇ〜とみんなで和やかに笑いました。 …緑の谷間をまったりと走るこのJR小海線は、確かに、なかなか風情がありますね。

  佐知子の歌日記より
 レタス積む大型トラック通る横 コスモスゆれる野辺山の里
 右左マツムシソウのむらさきに 見とれて歩く飯盛山よ
 赤とんぼ飯盛山の頂上に あまた飛び交う宴のように

風がさわやかでした。
なだらかな草原の鞍部から飯盛山の山頂部を望む
けっこうな迫力です!
(水しぶきを浴びて)千ヶ滝を見物

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