No.368 荒山高原(赤城山) 平成30年(2018年)9月8日 |
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→ 地理院地図(電子国土Web)の該当ページ(荒山)へ という訳で(どういう訳…?)、初秋の土曜日、夫婦で赤城山へ行ってきました。…しかし誠に残念ながら、悪天候のため途中で引き返してしまい、なんかよく分からない一日となりました。 東京駅から7時8分発のJR新幹線Maxたにがわ471号に乗って、終点の高崎駅で両毛線に乗り換えて4駅、前橋駅に着いたのは8時33分。そして前橋駅前から8時45分発の(赤城公園ビジターセンター行き)バスに乗り、赤城山の南側中腹に位置する箕輪バス停で下車したまではとても順調でした。ここから(まず)荒山1572mに登って、それから荒山高原を抜けて鍋割山1332mを往復しましょう! というのがそもそもの計画でした。しかしなんと矢張り、途中からものすごい雨が降ってきて山道は小川になりました。…そして益々ガスって暗くなってきて…。 結局「荒山登山」も「鍋割山登山」もあきらめて、荒山山頂との中間地点(展望の広場)で、傘を差しながら(東京駅で買ってきた)駅弁を食べてから、すごすごと引き返しました。(雨降りにはびくともしない私達ですが)カミナリの恐怖があって登山を断念したのです。久しぶりに雨ガッパなどの雨天時のアイテムが大活躍して、そこそこ“いい感じ”だったのですが…、なんか“あっけない最後”でした。 ところが、姫百合駐車場のある箕輪に戻り着く頃になってびっくり。雨が止んだばかりではなくて、なんと晴れ間も出てきて、後悔後悔後悔後悔後悔…の暫くでした。…もちろん再び登り返す気力も根性も無い私達ですので、ここは大人しく時の流れに身をまかせます。…つまり(霧も晴れて)山容が見えてきた赤城山に未練を残しつつ、バス停で富士見温泉行きのバスを待ちます。う〜ん、だから山って浮気者なんだよな、とこのとき思いました。…それ(山が気分屋で浮気者だということ)もまた山の魅力のひとつかもしれませんが…。 予定の半分も歩けなかった今回の私達ですが、下山後には富士見温泉「見晴らしの湯」に浸かったり、その隣の「道の駅・ふじみ」でお土産などの買い物をしたりして、まったりと旅情も楽しみました。 それでも時間的には想定外の早い展開で、日のあるうちに東京都大田区の自宅に帰ることができました。…良かったのか悪かったのか、微妙な一日でした。 * コース上の植生について: この一帯は群馬県の“荒山・鍋割山自然環境保全地域”に指定されていて、カラマツやヒノキの植林地帯も少しありますが、コース上の殆どは気持ちのよい自然林です。観察のできた樹種はミズナラ、リョウブ、ナツツバキ、イタヤカエデ、カジカエデ、ヤマハンノキ、アカマツ、コアジサイ、そしてツツジ類などで、林床の主役は例によってミヤコザサ(ニッコウザサ)でした。目立って咲いていた花は登山口の近くにアキノキリンソウとキバナアキギリがほんの少しだけ、でした…。 * 鍋割山と荒山について(補足): 赤城外輪山の最南端に位置するのが鍋割山1332mで、荒山高原を挟んでその北側にあるピークが荒山1572mです。何れも展望に優れた山で、特にツツジ類の咲く季節には“自然の大庭園”を充分に楽しめるそうです。 * 今回山行の動機について: じつは、昨年(2017年)の8月に幻冬舎から出版された「日本百低山(日本山岳ガイド協会編集)」を近所の図書館から借りてきて読んだことがそもそもの動機です。その「鍋割山」の項のキャッチコピーには“関東平野の大展望・爽快な天上の遊歩道”と記されていて、もうそれだけで心がときめきました。今回は本当に残念な結果になりましたが、いつの日か再挑戦してみようと思います。 赤城山(黒檜山): 19年前(平成11年7月)の山行記録です。 赤城山の鈴ヶ岳: 2年前(平成28年11月)の山行記録です。 赤城山の鍋割山: この3年後(令和3年5月)にリベンジしました。 富士見温泉「見晴らしの湯」: 「赤城山の鈴ヶ岳」の項を参照してみてください。 佐知子の歌日記より 雷の予報あったと大雨に下山をすれば晴れてくる空 雨は恐くはないけれど…雷注意報が…
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