北奥羽・7日間の山旅日記・その@ No.421 姫神山(ひめかみやま・1124m) 令和3年(2021年)9月28日(火) |
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姫神山はほんにお姫様
《マイカー利用》 登山前日(9/27)=東京…東北自動車道・平泉前沢IC…中尊寺(観光)…盛岡I.C-《車15分》-盛岡つなぎ温泉 登山日(9/28)=盛岡つなぎ温泉-《車45分》-一本杉登山口〜一本杉清水〜八合目〜姫神山〜こわ坂登山口〜一本杉登山口-《車1時間》-新安比温泉… 【歩行時間:
3時間40分】 |
*** コラム ***
ここでさて、啄木にとっての「ふるさとの山」は岩手山なのか姫神山なのか、といった古くからの「ふるさとの山論争」があるようです。一つの象徴なのだからどちらでもいいじゃないか、あるいは両方とも、という意見もあるようですが、ネットなどで少し調べてみると「岩手山派」が圧倒的に多いようです。 田中澄江さん(1908〜2000)はその著書「新・花の百名山」の「姫神山」の項で、「ふるさとの山に向かいて」の山は姫神山ではないか、と書いています。その理由として、啄木のふるさとの渋民村からの距離が、姫神山の方が岩手山の三分の一(つまり姫神山の方がずっと近い)ということがまず挙げられています。そして第二歌集『悲しき玩具』に収められている「今日ひょいと山が恋しくて山に来ぬ 去年腰掛けし石をさがすかな」をもう一つの理由に挙げています。つまり、“岩手山では、ひょいと恋しくて山に来て、腰掛けることはできない” と断言しているのです。面白い発想で、さもありなんと思います。 |