佐知子の歌日記・第十六集
佐知子の歌日記・第三十四集
令和3年1月〜3月
たまちゃんの伝い歩きは三周目 十八の目にほほえみ誘い
乾電池切れて夜中の二時をさす目覚まし時計もねむたかろう
失くしたる帽子を寺務所に訊ねれば 手渡してくれる笑顔の尼僧
武甲山はアンパンマンだ 身を削り困った人を助けてくれた
日曜日は春の日和のあたたかさ 縁側もなく猫もいないが
歌浮べどメモを忘れて朝になる思い出せない夢であったか・・・
「あたたかな日差しあふれる休日の梅園は密」ですが・・・知事殿
菜の花と若き親子の間ゆく老い二人なりマザー牧場
「修理屋さんお願いします」脳内の点検補修どうか今すぐ
釣りて来し鰺をたたきに大きめの徳利さがす夕餉の夫よ
たまちゃんの伝い歩きは三周目 十八の目にほほえみ誘い (1.1)

初詣・駅伝見物やめたるも いつもどおりにお節は作る (1.1)

乾電池切れて夜中の二時をさす目覚まし時計もねむたかろう (1.8)

「レ・ミゼラブル」「アニメのマルコ」「鉄道員
(ぽっぽや)」に夫の涙腺テレビを浸す (1.11)

 
義父の三回忌 (1.16)
高速道走れど走れど影もなく男体山は黄砂に隠る
五十畳ほどの本堂にストーブの小さき炎は微かに揺れる

 
佐白山(笠間市) (1.18)
佐白山
(さしろさん)ショルダーバッグで頂上へ盆地なんだね笠間の町は
長年の謎がとけたり神社の名 一字違いの笠間と鹿嶋

失くしたる帽子を寺務所に訊ねれば 手渡してくれる笑顔の尼僧 (1.22)

ロウソクの数を訊かれて夫笑う 息子のケーキに四十六本 (1.22)

 
高鈴山(たかすずやま)と神峰山(かみねさん) (1.30)
後ずさりしたくなりたり雪道の常陸の神峰・高鈴山に
白鳥
(しらとり)は飛んでいないが空や海 青あをとして地球色だね
若きらの歌垣ありし筑波山 高速道よりいにしえ想う

すれ違う救急車二台ピーポーが輪唱のごと夜空に響く (2.2)

 
宝登山から長瀞アルプス (2.8)
秩父では狛犬ではなく絶滅の日本狼崇めておりぬ
花に鼻ふれんばかりに寄せたけど蝋梅つんと匂ったような
ギザギザと切れ立つ峰をならべ立つ両神山をかつて登りき
武甲山はアンパンマンだ 身を削り困った人を助けてくれた
手作りにすれば良かった米粒がグチャと歯につく店のおにぎり

日曜日は春の日和のあたたかさ 縁側もなく猫もいないが (2.14)

歌浮かべどメモを忘れて朝になる 思い出せない 夢であったか・・・ (2.15)

 
高塚山ハイキング (2.16)
打ち寄せる太平洋の白波が唸りて叩く千倉の岩を

新しき習慣となる午後三時感染者数のニュース見ること (2.21)

「あたたかな日差しあふれる休日の梅園は密」ですが・・・知事殿 (2.23)

朝からの小雨にけぶる火曜日の保育園児のお散歩は無し (3.2)

片付け
(断捨離)を始めて七日 つぎつぎと訳のわからぬ物らあらわる (3.14)

はかどらず鉛筆握り目で追うは柱時計の振り子の動き (3.15)

 
鹿野山・マザー牧場 (3.16)
黄緑の木五倍子
(きぶし)の房が揺れている上総の国の春の道の辺
菜の花と若き親子の間ゆく老い人二人マザー牧場

「修理屋さんお願いします」脳内の点検補修どうか今すぐ (3.20)

釣りて来し鰺をたたきに大きめの徳利さがす夕餉の夫よ (3.23)

「センバツ」の甲子園へと行く男の子 わが家より徒歩五分に住むらし (3.24)

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