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No.118-3 高尾山599m(八王子市)四季
平成23年(2011年)の1年間をお伝えします!

森林インストラクターのTamuです
 本項は、もともとは“高尾山の最新情報”としてアップしていたものを、若干手直しして1月から12月までの1年間にまとめたものです。 高尾山の植生などの季節変化について、参考にしていただければ幸いです。



* 1月9日(日)
 寒い日が続いています。表の水道は凍っていて使えません。でも、相変わらず高尾山は人がいっぱいです。2〜3年前、あるいはそれ以上昔と比べて、これはほんとうに驚きです。やはり、平成19年(2007年)からミシュランの“観光三つ星”に選出されているのが、その原因でしょうか。
 山の喧騒を笑うかのように、里のロウバイが静かに咲き始めました。

ユリ科:リュウノヒゲ(竜の髯)ともいう
ジャノヒゲ(蛇の髭)の種子
* 1月16日(日)
 東高尾山稜(南高尾山稜の東側)を歩いてきました。高尾山の喧騒はどこへやらの静かなトレイルです。交通の便もよく、都心からの“まったり日帰りハイキング”にはお勧めです。 [ コースの詳細は ここ をクリック!]
 スギが茶色っぽく見えます。 雄花の蕾の色です。予想では今年のスギ花粉は非常に多いそうです。花粉症の私は恐れおののいている今日この頃です。快晴で寒い日が続いています。
 足元のジャノヒゲ(蛇の髭)がきれいな青い種子をつけていましたので写真に撮ってきました。→

* 1月24日(月)
 寒いから…、平日だと流石に人は少ない。 今が(高尾山の静かな自然を堪能する)チャンスかも…。
 ここ数日間、山道でルリビタキを間近に見たという人が増えています。
 ヤブツバキの花が目立つようになってきました。 花期が長いので当分楽しめそうです。

稜線付近にケーブルカーの高尾山駅があります
高尾山口の参道から高尾山を望む
2月12日午前9時30分撮影
* 2月11日(建国記念日・雪)
 「高尾ビジターセンター」発ですが、“クロモジとダンコウバイの花芽が膨らんできた…” 、“氷花(シモバシラのことです)の季節は終わった”、“ヤマルリソウが一輪だけ開花した…”、などの報告がされています。高尾山にも少しずつ春の足音が近づいてきているようです。
 冬は葉が落ちているため、稜線からの展望がよく、バードウォッチングにも最適な季節です。
 今、観察できる小鳥: ルリビタキ、ジョウビタキ、シロハラ、イカル、カワラヒワ、クロジ、アオゲラ、コゲラ、ヤマガラ、シジュウカラ、ゴジュウカラ、ヒガラ、エナガ、メジロ、ウグイス、キクイタダキ、アオバト、キジバト、ソウシチョウ・・・

* 2月12日(土)
 昨日の降雪による高尾山の積雪は7〜10cmといったところです。奥高尾方面(→小仏城山→影信山→)へ縦走する場合は軽アイゼンをザックに入れておくことをお勧めします。

* 2月21日(月)
 ここ数日間、陽気が大分緩んできているように感じます。春の足音が聞こえてきそうです。でもまだ2月。防寒対策など、まだまだ油断は禁物です。ウメとヤブツバキが見ごろに入っています。

* 2月25日(春一番)
 ついにあのおどろおどろしいものが本格的に飛び始めました。そうです、スギ花粉です!

* 3月5日(土)
 すっきりと晴れて富士山もよく見えていましたが、明日頃からは春っぽくなってきて鮮明な展望は難しくなるかも。麓の沢筋のハナネコノメやアオイスミレが咲き始めたとの情報が入りました。アオイスミレは高尾で最も早く咲くスミレです。
 アオキの実が赤くなり始めましたが、俵形のまともな実を見掛けません。ほとんどがタマバエにやられ瓢箪形です。

* 3月13日(日)
 良いお天気の週末でしたが、高尾山は閑散としています。一昨日(3月11日)の東北・関東の巨大地震の影響です。 まるで高尾山が、静かに泣いているように感じます。 合掌…

* 3月19日(土)
 週末だというのに、京王線も動いているというのに、周辺のコースは大地震による損壊とか崩落はないらしいというのに…、高尾山は相変わらず静かです。
 ダンコウバイやアブラチャンの黄色い花が目立っています。

* 3月26日(土)
 この週末はお天気にも恵まれて、高尾山にもようやく“活気”が戻ってきました。でも、例年の同時期に比べればまだまだ静かです。こういうときに不謹慎な云い方で恐縮ですが…、静かな高尾山の“早春”を楽しむのでしたら今がチャンスです。
 静かとはいっても(世界一登山者の多い)高尾山ですから…、それなりの人出は覚悟しないといけません! (^^ゞ

花猫の目:ユキノシタ科の多年草(小下沢にて)
ハナネコノメ

ヒカゲスミレの変種・高尾山で発見
タカオスミレ

関東深山傍食:カタバミ科の多年草(日影沢にて)
カントウミヤマカタバミ

榧蘭:ラン科カヤラン属の多年草
カヤの木に着生したカヤラン
* 3月27日(日)
 裏高尾の日影沢から小下沢(こげさわ)林道を経て景信山727mに登ってみました。控えていましたが、たまらずに出かけた、大地震後初の、山の仲間たちとの山行です。
 沢筋ではハナネコノメ、ヨゴレネコノメ、ツルネコノメが花の旬で、ニリンソウ、ヤマルリソウ、ハシリドコロ、スミレ類なども咲き始めています。ふと見上げるとキブシが淡黄色の花穂をぶらさげ、フサザクラは個性ある暗紅色の花を枝全体につけていました。今春は季節の移ろいが少し遅れているようで、色んな花が一斉に咲きそうです。

* 4月3日(日)
 花粉がスギからヒノキへ移行しています。まだまだ苦難は続きそうです。 “春霞の犯人は花粉ではないのか…” と真剣に冗談を云っている人がいました。 (^^ゞ
 エイザンスミレ、ナガバノスミレサイシン、ヒナスミレなど、山道のあちこちには各種のスミレが咲いています。小仏川沿いではキバナノアマナとヤマエンゴサクが見ごろ。 ミヤマキケマン、ムラサキケマン、カントウミヤマカタバミも咲き始めています。

* 4月9日(土)
 お天気が悪かったこともあり、とても静かな土曜日でした。
 クサボケ、モミジイチゴ、ミツバツツジも咲き出しました。麓のソメイヨシノはそろそろ満開! ヤマザクラは個体差がありますが、開花はまだのようです。富士見台のコブシとエドヒガンは開花したようです。
 日影沢のカツラが芽吹き、花で赤く染まっています。ニリンソウは全体で二分咲きほど。ミヤマシキミの花も柔らかいクリーム色に咲いています。林道はスミレ類の花盛り。
 春の花たちの華麗な競演が始まっています。

* 4月14日(木)
 山の木々が芽吹いています。ヤマザクラも咲き出しました。今年は少し遅いです。春色四分といったところでしょうか。ミソサザイのさえずりが賑やかになりました。
 ヒトリシズカ、フタバアオイ、エンレイソウ、シロバナエンレイソウが咲き始め、ニリンソウ、ヤマルリソウも見ごろです。ヤブツバキの花とアオキの実も良く目立っています。
 在来のスミレに交じって外来のアメリカスミレサイシンが増えてきているようです。ちょっと問題かも。恐らく車両のタイヤやハイカーの靴底散布でしょう。

* 4月22日(金)
 山腹のヤマザクラが見ごろになっています。赤っぽい新葉と同時に咲く、個性豊かなその質素な姿に、きっと静かな感動を覚えるはずです。新緑のパステルカラーがパッチ状で、とてもきれいです。ヤマウツボがぽこぽこ頭をだし咲き始め、ミヤマシキミ、クロモジ、キランソウ、ミツバツツジなどの花が見ごろを迎えています。一丁平のイカリソウも咲き始めました。ヤマアカガエルが孵化し、ツツドリの第一声が聞こえました。 山が笑いだしました。
 高尾山は往年の賑やかさを取り戻しつつあります。
* 膝にやさしい日影沢林道をまったりと歩くと、道端にはヒトリシズカ、クサイチゴ(多い)、モミジイチゴ、ニリンソウ(多い)、イチリンソウ、ヤマブキ、ムラサキケマン、ミヤマキケマン、ヤマネコノメソウ(果実)、フタバアオイ、ラショウモンカズラ、スミレ類(多い)、…などの花が今を盛りに咲いています。

* 4月30日(土)
 GWの高尾山ですからそれなりの人出ですが、昨年と比べると矢張り、かなり少ないです。特に外国人が極端に少なくなっています。
 今日はシャガとマムシグサ(ミミガタテンナンショウかな?)の花やオオルリ(ヒタキ科の小鳥)を見たといって喜んでいたハイカ−が多かったです。
 シャガやマムシグサの類を始め、イチリンソウ、トウゴクサバノオ、マルバコンロンソウ、イカリソウ、ツクバキンモンソウ、ジュウニヒトエなどが見ごろ。チゴユリ、オオギカズラ、ホタルカズラが咲き始め、クサイチゴ、ニガイチゴの白花も目立ちます。そして、高尾山麓(詳細な場所は、スミマセン、秘密です)ではカヤランが今を盛りに咲いています。木本ではガクウツギや香りの良いウワミズザクラが咲き始め、ツクバネウツギが見ごろです。
 もうじき春の草花から木の花にバトンタッチかも。

* 5月4日(みどりの日)
 昨年のGWを彷彿とさせる、ものすごい人出でした。特に1号路は麓から山頂まで数珠つなぎで、“銀座なみ”を通り越して、元旦の明治神宮のようでした。「がんばれ日本!」と思ってきたのですが「がんばってるぞ日本!」に修正したいと思います。 (*^^)v
 ミツバツツジとバトンタッチしたヤマツツジのオレンジ色が緑に良く映えています。日影沢方面でラショウモンカズラが見ごろ、ミヤマハコベも見掛けます。

* 5月14日(土)
 空木(ウツギ・卯の花)類が花盛りです。渓流では河鹿蛙(カジカガエル)が鳴き、空には岩燕(イワツバメ)が飛んでいます。
 まさに「夏は来ぬ」です。

夏は来ぬ
蟒蛇草:イラクサ科の多年草
ウワバミソウ(ミズ)

石斛:ラン科の着生植物
セッコク(石斛)

中に昆虫の小さなタマゴがあります
オトシブミの「ゆりかご」

別名:ボロギク
サワギク(沢菊:キク科キオン属)

別名:ウノハナ(卯の花)
ウツギ(空木:ユキノシタ科ウツギ属)

銀竜草:シャクジョウソウ科の多年草:腐生植物
ギンリョウソウ

岩煙草:イワタバコ科の多年草(琵琶滝にて)
イワタバコ

腐生植物です:一度見たら忘れられません!
ツチアケビ(ラン科)

半木本性の常緑ツル植物:毒草です
センニンソウ(キンポウゲ科)
* 5月20日(金)
 クワガタソウ、ヒメハギ、コミヤマスミレ(スミレの最終ランナー)が見ごろ。春の花が店仕舞いして、ハナウド、フタリシズカなど初夏の花が咲き始めました。樹木の花も賑やかになって、ヤブデマリ、ミズキ、ツルウメモドキ、オトコヨウゾメ、ツリバナも見ごろ。マルバウツギ、コゴメウツギも咲き始め、ウツギ一家は花盛りです。ガクウツギの甘い香りが風に漂っています。

* 5月21日(土)
 今年は特にその絶対量が多いような気がしますが、山腹にジャケツイバラの黄色い花が咲いています。…ということは、もうそろそろセッコクも咲き出す、ということでしょうか。例年、ここ高尾山では、ジャケツイバラとセッコクの花期には約1週間のズレがあります。
 6号路では相変わらずシャガが目立っていますが、ウワバミソウ(ミズ)の小さな花も自己主張しています。

* 5月27日(金)
 6号路のセッコクが咲き始めています。これから1〜2週間が見ごろです。悲しいかな、盗掘による絶滅が危惧されているため正確な場所は書けませんが、キンランやエビネも咲いています。ミヤマナルコユリ、オカタツナミ、オオバウマノスズクサ、ハンショウヅル、サイハイラン、サルナシなども見ごろです。マタタビもきれいな花をつけ始めています。それから…、ハクウンボクが見事に花盛り。今年は特に“豊作”のジャケツイバラの黄色い花もアッチコッチで花盛りです。裏高尾の林道沿いではサワギクも咲き始めています。
 本日も、午前9時半ごろですが、高尾山口駅のすぐ傍の案内川で、河鹿蛙(カジカガエル)が哀愁のある美しい声でしきりに鳴いていました。

* 6月4日(土)
 人気のセッコクが、本格的な見ごろに入っています。一人静かに観賞すべきもので、“セッコク観察会”的なものは、じつは私はあまり好きではないのですが、1年のうちで今だけですから、やっぱり煽りたくなってしまいます…。 (^^ゞ

* 6月11日(土)
 登山道にオトシブミ(昆虫ですよ)の「ゆりかご」がたくさん落ちています。沢に近い林道沿いではオオバアサガラの白い花が見ごろ。サワギクも咲いています。モミジイチゴなどの木苺が熟して、こちらは食べごろ。エゾハルゼミも鳴いています。例年高尾山麓に飛来してくるツバメ類(ツバメ、イワツバメ、ヒメアマツバメ)のことですが、今年はその数がかなり少ないように感じますが…。

* 6月26日(日)
 葉を白く化粧したマタタビに可憐な花が咲いています。ギンレイカ、イチヤクソウが咲き、アカショウマ、ヤブムラサキなども咲き始めています。ムヨウランとヒトツボクロは見ごろです。山腹のミズキは終わって、それより少し花期の遅いクマノミズキももうそろそろ終わりかなぁ…。
 高尾山で一番大きなブナ、1号路の元禄ブナがいよいよ寿命のようです。新葉がまったく展開していません。

* 7月4日(月)
 暑い毎日です。
 オカトラノオ、オオバジャノヒゲが咲き始めヤマユリの開花も近そうです。ノイバラ、タカトウダイ、イチヤクソウ、クモキリソウ、アカショウマ、ウツボグサが見ごろ。麓ではヤブカンゾウやフジウツギが咲き始めました。
 初夏の花が終り、いよいよ盛夏の花の出番です。
 耳寄りな情報→ 男坂(参道です)を歩けば、ギンリョウソウの群生に出逢えるかも…。

* 7月16日(土)暑い!熱い!
 ヤマユリ、ユウガギク、ヤマホトトギス、アキノタムラソウが咲き始めました。
 山頂部でオオムラサキ(日本の国蝶です!)を見ることができるかも。目安はコナラの木。
 6号路ではミヤマナミキ(シソ科 タツナミソウ属)が咲いています。小さくて地味な花ですが雰囲気があります。
 日中はニイニイゼミ。夕方にはヒグラシが鳴き始めました。夏も盛りです。

* 7月28日(木)
 タマアジサイ、ツルニガクサ、ハグロソウなどが咲き始めています。ヤマユリは今が盛り。オトギリソウ、トモエソウ、ミツモトソウ、イワタバコも今が見ごろ。早くもヌスビトハギ、ミヤマタニワタシが咲き始めました。ヤマハハコとギンバイソウも、景信山方面のごく一部ですが咲いています。矢張り高尾山は奥が深い。
 琵琶滝のイワタバコもぼちぼちです。

* 8月6日(土)
 蒸し暑い一日でした。 例年のごとく、夏休みで子供が多い。可愛らしい子供が自然の中で両親やジィジ・バァバに甘える図、っていうのは見ていても微笑ましい。夕方になると、これも高尾山口駅の夏の風物詩、ぞろぞろと若い衆がやってくる。もちろん“自然”を見に来る輩ではなく、ケーブルカーを利用してビアマウント(展望レストラン)へ行くのです。2時間飲み放題、♂3,300円・♀3,000円。それも、まぁ、渋谷の繁華街へ繰り出す連中よりは充分に許せる範囲です。
 アブラゼミがやっと鳴き出しました。ウバユリ、ヤマゼリ、ヤブミョウガが咲き始め山が賑やかになってきました。

* 8月20日(土)
 フシグロセンノウがコース外に(盗掘を逃れて)ひっそりと咲き、薄暗い沢沿いにはオオキツネノカミソリが群生しています。ゲンノショウコ、ヤマホトトギス、ヒヨドリジョウゴ、キツリフネが咲き始め、フジカンゾウのピンクが目立ち、クサギも匂っています。ツリガネニンジンとフクシマシャジンも咲きました。両者はそっくりさん、違いを知るのに良いかも。
 私の好きなマツカゼソウとカノツメソウが風にそよいで涼しげに咲いています。そして、頭上ではツクツクホウシが一生懸命に鳴いています。高尾山は既に初秋のムードです。

* 8月23日(火)
 南高尾方面ではオトコエシ、ミヤマフユイチゴ、キジョランが咲き始め、マツカゼソウ、ヤブラン、キンミズヒキ、ヤマホトトギスが見ごろ。特にヤブランの群生が見事です。ツチアケビの赤い“ウインナー”が良く目立っています。
 高尾山口駅からもほど近い処、甲州街道に沿って流れる案内川の対岸に(ケヤキの幼木にからみついている)、今年もセンニンソウがきれいに咲いています。

* 8月28日(日)
 朝、通勤途中の案内川畔で、対岸のセンニンソウを撮ってきました。

* 8月31日(水)
 原にはススキが穂をだし、シラヤマギク、ノハラアザミ、ワレモコウが咲いています。シモバシラ、タムラソウ、キバナアキギリも咲き始め、高尾山はすっかり初秋の気配です。
 9月はスズメバチの新女王が誕生する季節です。働きバチが警戒し最も攻撃的になると云われています。ここしばらくは要注意です。

* 9月6日(火)さわやかな秋空
 ノダケ、ツリフネソウ、ジャコウソウが咲き始めキツリフネの明るい黄色が目につきます。タムラソウが見ごろです。
 森林保護員の報告によりますと、群落していたタマノカンアオイがごっそりと盗掘されていたそうです。希少種の盗掘が絶えないのはとても残念なことです。それらの植物の記述にしても、場所を特定するような書き方ができない自分自身、情けなく思います。プロ・セミプロの泥棒さん、ちょっと花好きのアマの泥棒さん、野山の自然な草木を盗むのは絶対にやめてくださいね。 ほんとうに、心からお願いします。

* 9月11日(日)今日も晴れ
 イヌショウマ、ツルニンジンが咲き始め、ジャコウソウ、ゲンノショウコ、ナンテンハギが見ごろです。可憐なツルリンドウも見かけます。野菊類(ノコンギク、シロヨメナ)も花期を迎え、ヤブマメの紫も目につきます。ススキにマルバハギに野菊…、すっかり山は秋の装いです。麓では清楚な白萩が咲いています。

* 9月19日(日)
 ハナタデ・ボントクタデ・ミゾソバ(タデ科イヌタデ属)が咲いています。ヤマゼリ(セリ科ヤマゼリ属)、ノダケ(セリ科シシウド属)も咲き始めています。麓ではヒガンバナが花盛り。お彼岸のころに一斉に咲く、というのが面白いですね。
  ヒガンバナについての薀蓄(うんちく)

* 9月23日(秋分の日)
  高尾山で一番大きなブナ「元禄ブナ」がこの台風で遂に倒れました。 数百年の時の流れを思うと感慨深いものがあります。
  タイアザミ、アズマヤマアザミが咲き始め、ノハラアザミを含めてアザミ類が勢揃いしています。
  ヤクシソウ、セキヤノアキチョウジ、カシワバハグマ、メナモミ(ひっつき虫です)が咲き始めました。 シモバシラ、イヌショウマ、ツリフネソウは見ごろです。 麓ではオオモクゲンジの実(薄ピンク〜赤銅色)が紙風船のような形で目立っていたのですが、やはり今回の台風で殆ど落ちてしまいました。

* 10月2日(日)
 1号路入り口の十月桜が咲き始めています。高尾山で最初に見つかった花…タカオヒゴタイもピンクにほころんでいます。オクモミジハグマやカラスノゴマが見ごろ。
 秋は実の観賞の季節でもあります。サンショウ、ゴンズイ、ツリバナ、ミヤマシキミ、ガマズミ、フユザンショウなどの赤い実が目立っていますよ。
 麓ではキンモクセイの甘い香りが漂い、薄っすらと山が色付き始め、高尾山もそろそろ秋爛漫です。

* 10月9日(日)
 3連休の中日。けっこうな人出でした。高尾山に“喧噪”が戻ってきました。 (^_^;)
 サラシナショウマが咲き始め、ヤマゼリ、シラネセンキュウが見ごろです。セキヤノアキチョウジ、ヤクシソウ、アキノキリンソウ、ツルリンドウ、ツルギキョウも見ごろ。
 秋の花が旬を迎えています。
 ウメモドキ、クサギ、ゴンズイ、ツリバナの実が赤くなり目につきます。美味しいとこでは、酸っぱ〜いガマズミに甘〜いヤマボウシが熟れて食べ頃です。

苦い健医薬:小さくて可憐な花です
センブリ(リンドウ科)
* 10月11日(火)
 奥高尾方面の草原はアザミと野菊、ヒキオコシの花園です。ナギナタコウジュ、ヤマトリカブト、オオバショウマ、コシオガマも咲き始めています。
 今年はセンブリがあちこちでよく目立ちます。きっと豊作年なんでしょう。チラホラ咲き始めていて、これからが楽しみです。

* 10月23日(日)
 花: コウヤボウキが見ごろで良い香り。ナギナタコウジュの優しいピンク色も目につきます。豊作年のセンブリが四分咲き、そろそろ見ごろです。リュウノウギクも咲き始めています。リンドウは蕾を膨らませていてもう少しです。日影方面でキチジョソウ(吉祥草・ユリ科)が花盛りの処があるらしいです。この花に出遭うと縁起がよいといわれていますよ。
 実: ツリバナやツルリンドウの赤い実(右下の写真)やムラサキシキブの紫の実がよく目立っています。

* 10月28日(金)
  よい天気の金曜日でしたけれど、まだまだ高尾山は静かで、とても“いい感じ”です。 明日辺りから11月いっぱいはものすごい人出が予想されます。 そして12月の声を聞くと何故かぱったりと静か、といったことが例年繰り返されています。
  “喧噪”の高尾山が好きな人。 “なるべく静か”な高尾山が好きな人。 色々な人がいて、どちらが正しいとか間違っているとかの問題ではありませんが、私的には、やっぱり山は静かなほうが良いと思いますが…。 (^^ゞ

* 10月29日(土)
 予想通り1号路などはものすごい人出! もう〜、ものすごいとしか言いようがありません。
 キッコウハグマ、アワコガネギク(キクタニギク)が見ごろ。 リンドウは咲き始め。 一丁平はセンブリのお花畑です。
 シロダモの実が赤くなり、イイギリがオレンジのフサをぶら下げ目立っています。 ツノハシバミも実をつけています。
  清滝の十月桜が見ごろ。 山ガールのファッションも見ごろです。 (^^ゞ

蔓竜胆:リンドウ科の多年草:つる植物
ツルリンドウの実
花の終わり頃に
花弁の先に顔を出します
* 11月1日(火)
 高尾山の少し西、一丁平付近の南斜面を歩いてみました。目立って咲いていたのはシロヨメナなどの野菊類とヤクシソウでした。センブリが七分咲きといったところで、今秋はやはり豊作です。ツルリンドウが可愛らしく実っていましたので、写真に撮ってきました。→
 6号路が本日から11月末までは登り優先の一方通行になっていますのでご注意ください。

* 京王線の高尾山口駅ホームに降り立つと、それまでは小鳥の鳴き声だったのですが、10月30日のスピーカーからは小野リサさんの軽快なボサノバが聞こえてきます。1〜2回聴いただけで私は覚えてしまいました。あの「ティンカリンカリンカリン…♪」っていうのが何とも云えずいいですねぇ〜。CMソングで、「森の精」という題名だそうです。

* 11月18日(金)
 北高尾山稜はロングコースですが、落葉樹が多くて“紅葉狩り”にはお薦めです。タカノツメやコシアブラ、バイカツツジ、スノキなど奥多摩系の木も見掛けます。紅葉が綺麗なコハウチワカエデやカマツカ、ウリカエデ、シラキも多いです。 紅葉No.1はシラキ、ですね〜。今が見ごろです。
 高尾山は全体的には秋色6分ってところでしょうか。夏の日照時間が短かった影響か、ここのところ寒暖のメリハリが少ないからか…、今年は色付きの鮮やかさがイマイチの感があります。
 高尾山口駅前のイチョウが今年も見事に黄葉して、そろそろ散り始めています。
 それにしても、連日ものすごい人出です。週末などのケーブルカーは終日2時間待ち、といった状況です。おそろしい〜。

高尾山口駅付近から望む南高尾(12/02)
高尾山の紅葉は今が旬!
* 12月2日(金)
 麓の紅葉が絶頂です。高尾山は、今、秋色101%です。
 今秋はイヌブナが6年ぶりの豊作で、来春の可愛らしい実生が楽しみです。

* 12月12日(月)
 麓の紅葉はまだ(辛うじて)旬なのに…、例年のことですが、急に静かになった高尾山です。自然観察会もそろそろ冬芽の観察とかシモバシラ(植物です)とか、シブくなってきます。冬枯れの山稜は(葉が落ちているので)これからが展望や野鳥観察の旬でもあります。ちなみに、ここ数日は富士山くっきりの快晴です。静かで素晴らしい高尾山は、じつはこれからなんですよ〜。 (^_^)/~
 キジョランとテイカカズラのタネが飛んでいます。これも高尾山の冬の風物詩です。フユイチゴの実が美味しいです。

* 12月25日(日)
 今日も富士山がくっきりすっきり、すばらしい展望の高尾山です。冬はこれがあるからたまりません。
 すっかり葉が落ちて、ヤドリギがよく見えています。イイギリの赤い実も目立っています。足元を見れば、ジャノヒゲの実が感心するほどきれいな瑠璃色です。
 氷花・シモバシラが花盛り。大きいのは40センチもあります。アザミにもできていました。ここ暫くは冷え込んだ日が続きそうで、当分は楽しめると思います。ドライフラワー状になったカシワバハグマやコウヤボウキなどもきれいです。
 ただし…、写真を撮るときなど、他の植物を踏み荒らさないように充分気をつけてください。道を外れて歩くのはマナー違反ですよ。


本頁は、高尾山を中心に活動されている森林保護員の加藤岑夫さん(森林インストラクター・森遊倶楽部の代表)からの情報と、同じく高尾山を拠点とする森林インストラクターの私(Tamu)の目を通して記述しました。

 * 当サイトの高尾山関係のページ
  高尾山・ハイキング: 高尾山ハイキングの記録です。
  高尾山・アラカルト: 高尾山のあれやこれやです。
  高尾山の四季 高尾山の1年をお伝えします。(本ページ)
  北高尾山稜 通好みの山稜の山行記録です。
  南高尾山稜 穏やかな山稜の山行記録です。
  景信山と陣馬山 奥高尾山稜の山行記録です。
  小仏城山 日影沢林道を下りました。

 * 高尾山についての情報サイト
  高尾森林ふれあい推進センター: 林野庁関東森林管理局の関係サイトです。
  高尾ビジターセンター: 東京都の関係サイトです。
  高尾山・八王子市: 東京都八王子市の関係サイトです。
  高尾登山鉄道公式サイト: 高尾登山電鉄(株)が運営している情報サイトです。
  山ほど遊べるTAKAO: 京王電鉄(株)が運営している情報サイトです。


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