No.334 小仏城山670m(高尾) 平成27年(2015年)4月24日 ![]() |
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JR中央本線・相模湖駅-《バス5分》-千木良〜城山〜(日影沢林道)〜日影沢キャンプ場〜日影バス停〜高尾梅郷〜高尾駅 【歩行時間: 4時間】→ 地理院地図(電子国土Web)の該当ページへ 天気のよい春の日に、佐知子と二人で(つまり夫婦で)、いそいそと出かけた。
JR中央本線の相模湖駅前から路線バスで約5分、千木良バス停から歩き始めたのは午前8時10分頃だった。指導標に従ってアスファルトを暫く登ると城山の登山口だ。 この登路は東海自然歩道の一部であるらしく、よく整備された広い山道で、辺りはスギ・ヒノキの人工林にコナラ・アラカシ・ヒサカキなどの天然林が交ざる、おなじみのロケーションだ。中空では小鳥たちが歌い、目の先ではお地蔵さまがにこやかにほほ笑んで、足元にはチゴユリ、クサイチゴ、イカリソウ、シャガ、スミレの類などがきれいに咲いている。森の中層(低木〜小高木)にはヒサカキの他には株立状のアブラチャン(クスノキ科)が多く、その新葉に鼻を近づけるといい香りがする。クロモジ(これもクスノキ科)を探してその新葉を嗅いでみると、これはもっといい香り。「アブラチャンの葉の匂いは、クロモジとコクサギ(これはミカン科)を足して2で割ったような、そんな感じだね」 と私の気分も上々だ。…緑のシャワーを浴びて全身が萌黄色に染まっていくような、そんな気がする。 四等三角点のある小仏城山の山頂部に着いたのは10時頃で、ここから急に人影が多くなる。植えられた栽培種のモモや園芸種のモミジなどが少し不自然だ。でも城山茶屋で、私は缶ビール、佐知子はペットボトルの爽健美茶を買って、ヤマザクラの花見をしながらゆっくりと休憩した。寒くも暑くもない無風快晴で絶好のコンデションだが、ちょっと春霞で、南面に連なる丹沢や道志の山々や、そして富士山も、ぼんやりと見えている。 10時40分、神奈川県相模原市から東京都八王子市へ、城山の山頂から下山開始。今回は主稜北側の日影沢林道をまったりと下る、膝にやさしい下山路だ。道端に咲いているヒトリシズカ、クサイチゴ(多い)、モミジイチゴ、ニリンソウ(多い)、イチリンソウ、ヤマブキ、ムラサキケマン、ミヤマキケマン、ヤマネコノメソウ(果実)、フタバアオイ、ラショウモンカズラ、スミレ類(多い)、…などの花を愛でながら歩いていると、あっという間に日影沢キャンプ場を通り過ぎて日影バス停に到着。腕時計を見ると12時45分で、なんと、今さっき高尾駅行きのバスが出たばかりだ。…でもまぁ、日影から高尾梅郷を通って高尾駅までは歩いても1時間足らずで、小仏川に沿った遊歩道もあるし、この里歩きは想定内だ。高尾駅前の蕎麦屋に立ち寄ってから家路に就くことにしよう。 春の低山歩きを夫婦で楽しむことができてよかった。そして、早い時間に帰宅できたので、それも非常に良かった。何もかにもがとてもよかった一日だった。
濃く淡く新緑の葉は輝けり奥高尾を君と浸りぬ 樹のかげに一人静はつややかな葉をひろげおり深い緑の うつむいて木の下に咲く稚児百合の白い花びらかすかに揺れる * 当サイトの高尾山関係のページ ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]()
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