タイトル■ドラマは何でも教えてくれる
書き手 ■ロビー田中

放映中のTVドラマを“ほぼすべて”見ている、
驚異のドラマ通による、ドラマに関するコラム。

“TVドラマなんかくだらない”と言う人に、
あえて反論するつもりはありません。ただ、
“すべてのTVドラマがくだらないわけでは
ない”とだけ言っておきます。これからも僕は
TVドラマを見続けていくでしょう」(田中)

>>バックナンバー >>過去のドラマ別レビュー 


第256話「水曜プレミアに凛ちゃん登場」


21日(水)の水曜プレミア「ねじれた絆」に
凛ちゃんこと美山加恋が出る。
昭和40年代に実際に起きた
赤ちゃん取り違え事件をドラマ化した作品で
またしても大人並みの演技力が見られるかもしれない。

22日(木)スタートの「電池が切れるまで」にも
出演が決まっている美山加恋。
すでに売れっ子女優だな。



『霊感バスガイド事件簿』  第一話 しのび泣く木

チーフプロデュース:桑田潔
プロデュース:横地郁英、和田豊彦
演出:中島悟
脚本:大石哲也
原作:赤川次郎「怪異名所巡り神隠し三人娘」
主題歌:「Harmony」安良城紅
制作:テレビ朝日、AVEC
出演:菊川玲、海東健、北村総一朗、高橋ひとみ、北川弘美、マギー、嘉門陽子、他

ホラーとミステリーとコメディーを
思いっきりB級で固めたような作品。
初回は華原朋美がゲストだったこともあって、
学芸会の雰囲気まで漂わせていた。
まあ、菊川玲だけでもその雰囲気は出ちゃうんだけど…。

ただ、ゲストが普通なら
これはこれでアリの作品だと思う。
この手のコメディーテイストでは
高橋ひとみがやたら威力を発揮するし。

毎回の脚本次第ではあるけど
軽い作品として成り立っていると思う。

“感じちゃった”の決めゼリフは
きちんと毎回入れて欲しい。

             採点  5.5(10点満点平均6)




『仔犬のワルツ』

企画:野島伸司
チーフプロデュース:梅原幹
プロデュース:伊藤響、北島和久、大塚泰之
演出:吉野洋
脚本:吉野万理子
音楽:千住明
主題歌:「だって生きてかなくっちゃ」安倍なつみ
制作:日本テレビ
出演:安倍なつみ、西島秀俊、竜雷太、風間トオル、岡本健一、杉浦幸、
   塚地武雅、三浦理恵子、市原隼人、加藤夏希、忍成修吾、小柳ルミ子、
   酒井和歌子、小林桂樹、谷啓、山寺宏一、赤座美代子、袴田吉彦、
   近野成美、松下奈緒、他

野島伸司の企画だったんだね。
くだらないけど面白い、みたいな。

それにしても塚地は反則だよな。
なにマジメにタバコ吸ってんだよ。
あと、やっぱり杉浦幸。
市原隼人を発見するところは爆笑だった。

コテコテのイジメはもううんざりだったけど、
安倍なつみ+子犬でプリティーさは出しつつ、
次男の死亡が殺人の可能性もあるなど、
押さえるところは押さえている感じ。

やたらキャストが豪華なのも
サスペンスの要素を含めた下地なんだろうしな。
ツッコミながら見るには丁度いいかもしれない。

             採点  6.0(10点満点平均6)




『オレンジデイズ』  第2話

翔平(成宮寛貴)と啓太(瑛太)が
沙絵(柴咲コウ)のバイオリン探しを手伝うのはいいけど、
櫂(妻夫木聡)が2人に頼むシーンも欲しかったな。
編集でカットされた可能性は高いけど…。

まだ2話目なので
翔平と啓太のキャラを掘り下げるためにも、
3人の関係性を示すためにも何とか入れて欲しかった。

そのかわり、バイオリンが見つかった時の沙絵のリアクション、
バーでケンカを始めた櫂の行動などから、
主人公2人のキャラはかなり明確になってきた。

まだ恋だとは思っていない櫂と、
すでに櫂に好意を抱いている沙絵、
そして2人に嫉妬しはじめた真帆(小西真奈美)。

啓太は茜(白石美帆)に惚れるんだけど、
結局、茜は翔平に惹かれていくというお約束も見えつつ…。
まさにラブストーリーの王道だ。

ありふれてはいるけど精度は高いと言っていい。
北川悦吏子の狙い通りにドラマは進んでいると思う。

             採点  7.0(10点満点平均6)



『愛し君へ』  第1話

企画・プロデュース:大多亮
プロデュース:矢吹東、関谷正征
協力プロデュース:杉尾敦弘
演出:水田成英
脚本:坂元裕二
原作:さだまさし「解夏」
音楽:藤原いくろう
主題歌:「生きとし生ける物へ」森山直太朗
挿入歌:「愛し君へ」森山直太朗
制作:フジテレビ
出演:菅野美穂、藤木直人、伊東美咲、玉木宏、時任三郎、泉谷しげる、
   八千草薫、森山未來、黒谷友香、入江雅人、矢島健一、はなわ、
   相武紗季、渡辺蘭、立川絵里、竹井洋介、岡田義徳、他

うーん、体裁良くデコレーションはしてるけど、
これは脚本にかなり問題あるんじゃないだろうか。
小手先のテクニックばかり鼻について
ほとんどストーリーにのめり込めなかった。

今期のフジはみんなそうだけど、
わざわざ俊介(藤木直人)の第一印象を
あそこまで悪くする必要ないのにな。
もう作為的すぎて出だしでヘコんだ。

さらには電話で引っ張り、カツ丼で引っ張り、
写真のファイルで引っ張り…。
もうちょっとテーマに魂を込めて欲しいなあ。

でもまあ、八千草薫の母親役は良かった。
後半になってからかな、盛り上がるのは。

             採点  6.5(10点満点平均6)





<ドラマ別レビュー:2004年4月〜6月編>
 
愛し君へ             フジ系・21時       
ワンダフルライフ         フジ系・21時  
 
アットホーム・ダッド       フジ系・22時         
光とともに…           日テレ系・22時       
電池が切れるまで         テレ朝系・21時
 
新しい風             TBS系・22時       
 
離婚弁護士            フジ系・22時         
ホームドラマ!          TBS系・22時  
 霊感バスガイド事件簿       テレ朝系・23時15分     
仔犬のワルツ           日テレ系・21時        
オレンジデイズ          TBS系・21時







[ロビー田中の自己紹介]


[トップへ]