タイトル■ドラマは何でも教えてくれる
書き手 ■ロビー田中

放映中のTVドラマを“ほぼすべて”見ている、
驚異のドラマ通による、ドラマに関するコラム。

“TVドラマなんかくだらない”と言う人に、
あえて反論するつもりはありません。ただ、
“すべてのTVドラマがくだらないわけでは
ない”とだけ言っておきます。これからも僕は
TVドラマを見続けていくでしょう」(田中)

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第266話「“世界の中心で、愛をさけぶ”が連ドラ化」


ついにそこまでやるか、という感じで
「世界の中心で、愛をさけぶ」が連ドラ化される。

TBS系金曜10時枠で7月2日から。
高校時代の朔太郎が山田孝之、
亜紀が綾瀬はるか、
現在の朔太郎が緒形直人、
他にも仲代達矢、桜井幸子、松下由樹などが出演する。
ちなみに柴咲コウは主題歌を歌う。

もう世界の中心がどこだか分からない。




『ホームドラマ!』  第7話

演出:高津泰行
脚本:岡田惠和

今回に限って言えば
とくに大きな事件が起きたわけではないけど、
連ドラの作り方としてはやっぱりうまいと思った。
きちんと作品全体を考えて構成しているので
エピソードの繋げ方にあまりムリがない。

中でも一番印象に残ったのは、
将吾(堂本剛)と秋庭(ユースケ)が
ろばた焼き屋で飲むシーンか。
あのシーンの堂本剛は良かったなあ。

まゆみ(紺野まひる)の心理だけでなく、
将吾の気持ちもここで描いていたので
全体的な説得力も深まった。

次回は前回も少し描かれた世間の好奇な目が
もっとハードな形で将吾たちを襲いそう。

物語の設定としてはある意味必然的な流れの中で
家族の意味をどう問うか、
非常に興味深い。

             採点  7.0(10点満点平均6)




『霊感バスガイド事件簿』  第七話 夜泣くオフィス

演出:麻生学
脚本:小川智子

町田(菊川怜)の同級生で
しかも殺人も犯していた今日子(須藤理彩)が
その後どうなったか、
なんで一言入れないんだろう。

こういう作品にそんな細かい辻褄合わせは必要ないんだから
一行だけ脚本につけ加えれば済む話なのに。

今日子が同級生であることを説明するために
第一話の回想シーンを使ったのは面白かったけど、
中盤からモタつき出したので
脚本が大石哲也でないことはその時点で分かった。

でも監督がそのくらいフォローしてやればいいのに。
…麻生学か。じゃあ、しょうがないか(笑)

まあ、幽霊の怨み自体は
究極の復讐を果たしたみたいで面白かったから良しとしよう。

             採点  5.5(10点満点平均6)




『仔犬のワルツ』  第7話

演出:西谷了
脚本:吉野万理子

複雑だなあ。
とりあえず履歴書の筆跡に関しては
唱吾(塚地武雅)もマネができるという設定。
しかも唱吾は腹違いの兄弟だったので、
彼にも疑惑が広がった。

そしてサスペンス部分の核になっていた健二の問題は、
譜三彦(岡本健一)と双子だったことが明かされて、
ラストでは譜三彦から自分が健二だという告白も。
まあ、これは本当かどうかまだ分からないけど。

ピアノバトルはコンピュータが試験官で、
水無月家のパートナーの中で光(加藤夏希)が最初に落とされた。
これは譜三彦=健二(?)という問題が並行して進んでいたので、
当然と言えば当然の人選。

今後は水無月家の兄弟の誰かが極端な行動を起こしたり、
あるいは殺されたりすると、
自然とそのパートナーも脱落していくという展開か。

最後まで残ると予言された ANGEL、DEVIL、GOD の3人の中に、
葉音(安倍なつみ)が入っているのはドラマの設定上、間違いない。

由貴(黒田福美)が唐突に殺されてしまったとはいえ、
途中参加で謎に包まれたままの幸子もすぐに消えるとは考えにくい。

となると、もうひとりは
ここまでかなり怪しく描かれている器一(風間トオル)のパートナー、
聖香(松下奈緒)か。

5話で描かれた聖香のキャラ設定から判断すると、
ANGELが聖香、DVILEが幸子、GODが葉音、
のような気もするけど…。

コンピュータが人間の心を持ってしまう部分は
最も野島伸司らしいロジックで、
ここは吉野万理子がうまく脚本に反映していた。

             採点  6.5(10点満点平均6)




『オレンジデイズ』  第8話

演出:土井裕泰
脚本:北川悦吏子

沙絵(柴咲コウ)が櫂(妻夫木聡)とつき合う自信がないのは
耳が聞こえないからでなく、
恋をして普通の女の子になってしまったから、
という切り口は良かった。

もちろん、そのことにまったくこだわりがないわけじゃないので、
海辺のデートで櫂が言った
“しゃべれないお前もカッコ悪いかもしれないけど、
 こんな大声でしゃべりまくるオレもカッコ悪いぞ!”
は効果的だった。

今回はこの主人公2人と
翔平(成宮寛貴)・茜(白石美帆)の対比が面白かった。

櫂も沙絵とつき合うのは覚悟がいるけど、
翔平は翔平で茜とつき合うのは覚悟がいる。
櫂と沙絵が特別なカップルではないことを示すような見せ方で
好感が持てた。

今回の白石美帆は悪くなかったな。
“なんなら泊まってく?”
という言い方はとくに良かった。

そしてラストでは沙絵の体調に変化が…。
おかしな展開にならないといいんだけど。

どうせなら沙絵の耳が聞こえるようになる、
ピアニストとして成功する、
今度は櫂が劣等感を抱くようになる、
という展開の方が面白いんだけどな。

まあ、次回を待とう。

             採点  7.0(10点満点平均6)




『愛し君へ』  第7話 愛とは後悔しないこと

演出:川村泰祐
脚本:坂元裕二

森山未來が良かった。
彼はやっぱりシリアス系の演技の方がいいな。

満雄(森山未來)の行動も含め、
エピソードそのものには今回も新鮮味はナシ。
ただ、森山未來が絡むシーンと
四季(菅野美穂)・俊介(藤木直人)のシーンは悪くなかった。

このドラマの菅野美穂はキレイだよな。

             採点  6.5(10点満点平均6)





<ドラマ別レビュー:2004年4月〜6月編>
 
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