囲碁は大学時代に始めた。
旧制の頃からのボロボロの学生寮。
革命だの何だの、大学紛争の時代。
同じ敷地内で、講義をやっているが誰も 聞きに行く奴はいない。
かと言って私は学生運動にも 興味はなく（吊し上げられるので表向きは前向きの顔をしていたが） 金もなく寮でゴロゴロしていたら囲碁の好きな奴がいて教えて貰った。 時間はたっぷりあるので、意外に早く大学の囲碁クラブ員の初段に勝ち負け する程度になった。学生の初段は町の碁会所で２階級上で打って丁度良いと 言われ、３段と称して碁会所に出入りしていた。
残念ながら、それ以降精進が足りず、また機会もなく縁遠くなった為か上達 していない。いない所か初段位に棋力は落ちたような気がする。 もともと欲張りなのか、２０子以上優勢でないと勝っている気がしないので、 すぐ無理をする。棋風は地に辛く最初から多く稼ぐ傾向にあり、その為に 限りなく薄くなる。少しくらい取られても良いという考え方。問題は どこを取らせるかである。結果大勝ちするか、大負けするかで際どい 半目勝負にならない。
老後はまた始めようかと考えている。