釣りと食 画像

伊豆の漁師の娘の家に数人でお世話になった。
夕方5時頃到着。
なんと、大きなザル一杯イワシの刺身があった。
しかも、5センチ位の小さなイワシ。 漁師のおじさんとおばさんが未明から採って、
半日以上もかけてさばいたらしい。
こんなイワシの刺身は海端でないと絶対食べられないと言う。
イワシははやい(早くダメになる)ためだ。
ビールと刺身で大宴会。
人生50年以上経つが、これが一番うまい刺身だった。

次の日は朝から海に行って、友人の一人が別の漁師に話を付け、
倭船(後尾に一本オールがついている)を借りてきた。
洞窟のある断崖の下あたりをウロウロしながら竿なく糸に餌を付け で魚を釣った。
金がない集団なのでメバルなど幾つか持ってお寺に行き、
魚だけで泊めて貰うよう交渉し成立。
倭船を貸してくれた漁師には 世の中をわきまえた友人が一升瓶をお礼に持って行った。

学生時代、 山国育ちの私には海が珍しく良く海に行った。
海に巣潜りし、サザエやアワビを採って、いつも行く飲み屋に収穫を
持って行って飲み代の足しにしていた。
1mか3m位潜って採るのだが、最初はこれが果てしなく深く感じた。

山国育ちなので小さい時は川と親しんだ。
昔は川の水が飲める程 きれいだった。
家のそばに上高地から流れ出る梓川があった。
岩魚やヤマメ、ハヤなどが泳いでいて、釣りは勿論、
自分でガラスと 木材で覗く器具を作り、ヤスでついて採ったりもした。
もっと小さい頃の記憶では、母親の実家の近くの鎖川と言う川。
小さなヤスのようなものでカジカを突いてカラ揚げにして貰い 食べた。
カジカと言うのは形はグロテスクだが食べると美味。

尺を超える岩魚を釣ったとの話も聞くが私は大きくても
せいぜい20cm台前半位が最高だったように思う。
実を言うと本格的な渓流釣りは始めてまもなく止めた。
道無き川を未明から溯り、急流に呑まれそうになったのと体力の限界を 感じたためだ。

渓流釣りの専門家と言われる人を知っているが、
彼に言わせると最近は 本来の国産の美味しい岩魚がいなくなったと言う。
養殖が原因で入った来た 海外の岩魚と混ざってしまっているらしい。

刺身は何と言っても海の魚が旨い。
私が好きなのはヒカリモノや白身の魚の刺身が好きだ。
しかし、若い頃は寿司だとか刺身はそれ程好きではなかった。
多分山国育ち為、小さい頃は年に数回しか刺身を見たことが無く
また、マグロなんかの刺身も高級だとか言われて食べてみたが
それ程美味く感じられなかった為かもしれない。
実際、当時は今と違い輸送に時間がかかって本当にまずかったかも。
刺身と言えば、クジラの氷付けで四角く切ったのを良く食べた。
血が出てきて、美味いものではなかった。
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