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No.27-2 大菩薩嶺2057m Part2
悔しいけれど、やっぱりいい!

大菩薩嶺・牛ノ寝コース略図
 INDEX
@ よい山だ!: H8年5月
A 牛ノ寝コースで下山: H16年10月
B 山の仲間と再び: H17年9月
C いい山はやっぱりいい!: H23年6月
D 時代は変わった…かも: R4年7月
E ガスってもいい山はいい: R4年7月
F 2月の大菩薩嶺: R6年2月
 → 地理院地図(電子国土Web)の該当ページ(大菩薩嶺)へ


総勢8名でした
石丸峠にて
本来は「石マラ峠」だったなんて、
若い女性には言えないよなぁ…
やっぱし・・・


バックの富士山は心眼で・・・
山稜から大菩薩湖を望む

大菩薩嶺C
いい山はやっぱりいい!
平成23年(2011年)6月25日 薄晴れ

JR中央本線塩山駅-《タクシー25分》-福ちゃん荘〜雷岩〜大菩薩嶺2057m〜雷岩〜賽ノ河原〜介山荘(大菩薩峠)〜石丸峠〜小屋平-《タクシー15分》-大菩薩の湯-《タクシー15分》-塩山駅 【歩行時間: 4時間】

 山の仲間たちと、福ちゃん荘から唐松尾根を辿り雷岩へ出て、大菩薩嶺の山頂を往復。それから稜線漫歩を楽しみ、介山荘(大菩薩峠)を経て石丸峠から路線バス(大菩薩上日川峠線)の走る小屋平へ下山した。恥ずかしながら、タクシーをフル活用しての大名登山だ。
 驚いたのはこの日のお天気。悪天候の天気予報が、なんと終始上天気。嬉しい“想定外”になってしまった。稜線からは南アルプスの山並みがぼんやりと、富士山はその両裾野が辛うじて見える程度で、東側の奥多摩方面にはガスが這い上がっていたけれど、天空は常に青空だった。梅雨の真っ最中の今どき、それだけの展望でも充分に満足だ。紫外線をもろに浴びてしまった私は、帰宅してからの数日間、腕や首筋などがヒリヒリして痛いのなんのって…。
 山腹にはヤマツツジ、山稜にはレンゲツツジやトウゴクミツバツツジ、そしてサラサドウダンがまだきれいに咲いていた。イラモミ(トウヒ属)やコメツガやダケカンバなど、亜高山性の樹木を説明する私のトーンも上がりっぱなしだ。下山後の「大菩薩の湯」で打ち上げて、極楽極楽・甘露甘露の大団円…。
 有名な山は、悔しいけれど、やっぱりいいと思った。

* 変わりゆく大菩薩連嶺の環境: 1999年(平成11年)に上日川と葛野川の両ダムが完成したとのことだが、それに伴って造られた人造湖(大菩薩湖)の存在が、当地では大きなものになっていることを知らされた。山稜から見下ろした景色の中でも、もう既にそれは確固とした地位を得ている。
 このダムの完成と関連性があると推測するが、甲斐大和駅から上日川峠までの路線バス(栄和交通・大菩薩上日川峠線)が2008年10月から運行されている。この路線バスは、土・日・祝のみの運行だが、使える交通手段だと思う。…上日川峠や小屋平に下山してからそのバスに乗り、途中下車して「やまと天目山温泉」に立ち寄って、甲斐大和駅から帰途につく、という(囲碁や将棋で例えるならば)名手がありそうだ。
 大菩薩連嶺もますます登りやすく便利になってしまっている。…なんて、タクシー利用の大名登山をした私にはそんなエラそうな云い方をする資格はないが…。


「大菩薩の湯」: 詳細は拙山行記録の和名倉山の項を参照してみてください。

朝焼けに染まる富士山
モルゲンロートに映える [H16年10月に撮影]


東側の風の弱まっている処で
雷岩の裏手でお弁当

下野:バラ科の落葉低木
山稜のシモツケ

大菩薩嶺D
時代は変わった…かも

令和4年(2022年)7月3日(日) 曇り時々雨

行程=JR中央本線甲斐大和駅9:20-《栄和交通バス45分》-上日川峠〜(唐松尾根)〜雷岩〜大菩薩嶺2057m〜賽の河原〜介山荘(大菩薩峠)〜15:00上日川峠-《バス35分》-やまと天目山温泉(入浴)-《バス11分》-甲斐大和

 下見を兼ねて山仲間の4名で、大菩薩嶺登山の最もポピュラーな周回コースを歩きました。久しぶりの大菩薩です。
 甲斐大和駅から上日川峠までの栄和交通バスに初めて乗ってみました。行きは満員でしたが、帰りの最終便(上日川峠発15時45分)はガラガラでした。バス賃は片道@1,020円で所要41分。とにかく、標高約1580mの登山口(上日川峠)までスイスイと往復してしまうのですから、時代は変わった、と思わず思ってしまいます。
 小雨の降る生憎のお天気で残念でしたが、流石に2000m級の山稜は寒いほど涼しくて、猛暑の下界を(ひとときですが)あざ笑うことができました。山腹のサラサドウダンが超満開で絢爛で、寂しそうな山稜のシモツケも印象的でした。
 帰路に、「やまと天目山温泉」で途中下車して入浴。打ち上げは、例によって甲斐大和駅前の料理屋「雅」で、美味しいナメコ蕎麦やほうとうや馬刺しなどを食したり、旨い地酒(笹一酒造)を飲んだり、(今回も)甘露甘露の大団円でした。

「やまと天目山温泉」: 「湯の沢峠から大蔵高丸とハマイバ丸」の項を参照してみてください。

  佐知子の歌日記より
 小雨降り展望きかぬ大菩薩 なぐさめに食う馬刺し・ほうとう

眼下に介山荘
親不知ノ頭から大菩薩峠へ
更紗灯台・更紗満天星:ツツジ科の落葉低木。別名、フウリンツツジ。
山腹のサラサドウダン


ガスで視界約50m
大菩薩嶺の山頂にて

大菩薩嶺E
ガスってもいい山はいい

令和4年(2022年)7月17日(日) ガス

行程=JR中央本線甲斐大和駅9:20-《栄和交通バス45分》-上日川峠〜(唐松尾根)〜雷岩〜大菩薩嶺2057m〜賽の河原〜介山荘(大菩薩峠)〜15:00上日川峠-《バス35分》-やまと天目山温泉(入浴)-《バス11分》-甲斐大和

 今年の8月に予定している山歩会のメイン山行・北アルプス(4泊5日)の練習山行に、総勢9名で、大菩薩嶺に登ってきました。百名山の練習に百名山、なんて、なんてゴージャスな練習山行…、と、お天気はイマイチでしたが、みんな笑顔の一日でした。
 コースは先日(7月3日)の下見山行と同じで、帰路には「やまと天目山温泉」に立ち寄って、打ち上げは甲斐大和駅前の料理屋「雅」で、今回も甘露甘露の大団円…。

山稜にて
人慣れした若いシカ
ここもガスっています
山稜の岩場にて

*** コラム ***
ヤマップ(YAMAP)などの地図アプリについて

 今回の山行でも、休憩の度にスマホを持ち出すメンバーがいて、ここは標高○○メートルだ、とか云っている。覗いて見せてもらったら、画面上には国土地理院の25000図を基にした登山地図(地形図)があって、現在位置やその標高などが正確に分かるようになっている。スマホの位置情報機能を利用しているという。視界の利かないときなどは特に、とても頼りになる地図アプリだと思う。前々から聞き知っていて、一応(ヤマップの無料アプリを)ダウンロードだけはしていたが、それっきりで利用したことがなかった。こうやって使いこなしているメンバーを間近に知って、実際、科学の進歩ってすごいものだと感心した。…とはいえ、今まで培ってきた読図力ってナニ? と反発したい気持ちも少しある。
 地形図とコンパスを駆使して、周囲の地形やら目立った目標物なども参考にした…現在位置を知る方法は、今や古典的(無用の長物)になっているのかもしれない。と少し侘しくて淋しい気持ちにもなったけれど、そうだ、スマホの電池が切れたらやっぱり、読図力は頼りになるよなぁ、きっと。
 まぁでも、一応ヤマップの無料アプリの使い方だけは、これからしっかりと覚えておこうと思う。



※当サイト(私達の山旅日記)の大菩薩連嶺へのその他の山行記録
黒川鶏冠山:H19年11月 大菩薩嶺:H8年5月,他 北小金沢連嶺:H23年7月 大蔵高丸・ハマイバ丸:H25年8月,他 大谷ヶ丸:H28年8月 雁ヶ腹摺山:H22年10月 滝子山:H19年12月 笹子雁ヶ腹摺山:H8年2月

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