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No.120-3 三浦アルプス(森戸川南稜) Part3
2005年(H17年)〜2007年(H19年)


いつ行っても素晴らしい!

京浜急行線新逗子駅-《バス5分》-風早橋-[10分]-葉山教会-[10分]-仙元山(浅間山)117m-[55分]-観音塚-[40分]-連絡尾根の頭-[40分]-鉄塔下-[20分]-乳頭山211m-[15分]-田浦橋-[10分]-田浦梅林-[30分]-JR田浦駅 【歩行時間: 3時間50分】
 * 南東側の畠山経由の下山ルートも紹介しています。
 → 地理院地図(電子国土Web)の該当ページ(仙元山)へ

三浦アルプス縦走コース略図

*** 前項 三浦アルプスPart2 からの続きです ***


山頂標識はありませんでした
畠山の山頂

タケノコ泥棒は犯罪ですよ
畠山山麓の竹林

田浦橋から乳頭山を望む
双耳峰の乳頭山(12月)

畠山経由で下山
風早橋〜三浦アルプス縦走〜乳頭山〜畠山〜不動橋〜塚山公園〜安針塚駅
【歩行時間: 5時間】

* H17年(2005年)3月30日(晴): 運動不足解消のため、同コース(三浦アルプス縦走コース)を単独で歩きました。サクラは開花したばかり(一部咲き)でしたが、山道のあちこちにはコスミレやタチツボスミレが咲き、キブシがクリーム色の花穂をぶらさげ、小鳥たちも盛んに囀り、タイワンリスも忙しそうでした。
 この日は乳頭山(南峰211m)の少し先で畠山(はたけやま・205m)へ向かって右折してみましたが、この道もナカナカでした。ヤブツバキの花がたくさん落ちていて、まるで赤い絨毯の上を歩いているようで、とてもゴージャスです。モミジイチゴの花(サクラに似た花です)も、下向きに可憐に咲いていました。これらの花の蜜はメジロの好物でもあるらしいです。
 畠山は三等三角点の山ですが、とても地味な山頂でした。山頂標識はなく、三角点の標石とレリーフ状の質素な石祠がポツンとあるだけです。樹林の隙間からは横須賀方面の景色が見えていました。
 山中町方面への道を左へ見送って、不動橋へ南下します。広くてステキな孟宗の竹林を通過すると間もなくアスファルト道です。山里の軒先にはユキヤナギやハナニラが今を盛りに咲いていました。
 塚山公園を抜けて京浜急行線の安針塚駅へ辿り着き、帰路につきました。非力な私にとってはちょっとロングコースでしたが、充分満足のいく一日で、心地よい疲れがこの山域のよさを物語っていました。

道標を消すやつは誰だ!?

* H17年(2005年)12月11日(曇): 落葉やドングリを踏みしめての、快適な一日でした。シイ、カシ、タブなどの鬱蒼とした照葉樹は相変わらずで、ケヤキやエノキやヤマザクラは既に葉を落としていましたが、コナラやモミジ類はまだ充分に紅葉が残っていました。ヤツデの枝先には白く小さい花が球状に集まって咲いています。ムラサキシキブの鮮やかな紫色の実が、一箇所だけでしたけれど、たわわです。まるで晩秋のような初冬の三浦アルプスで、風情がありました。

 地元(葉山町)で云っている「仙元山ハイキングコース」というのは、上記の三浦アルプス略図でいうと仙元山から太丸枠の分岐を右(南)へ下り、葉山小学校の近くを通り風早橋バス停に戻るというコースですが、そのコース上の、少なくとも仙元山から葉山小分岐までの稜線上には、主だった樹木に樹木名を書いた真新しい札が掛かっていました。葉山町も本コースに本腰を入れ始めたようです。それ(樹木に標板を付けること)が良いことなのか悪いことなのかは別問題ですけれど…。(ひとつでも多くの樹木名を覚えたい私は、はっきり云って嬉しかったです。)

* 道標がまた消されていた: 葉山小分岐辺りから更に東へ進み、鉄塔下辺りまでの区間が、三浦アルプス縦走の真骨頂と云うか、つまり核心部なわけです。稜線上は鬱蒼とした照葉樹やシノダケなどの自然林で、私が何度となく絶賛している処でもあるのですが、今回もちょっと気になったことがありました。迷いやすい分岐付近の樹木の幹などに書かれた道標の一部が、削られたりして消されてしまっていたのです。
 2年前、連絡尾根ノ頭などに立派な道標を、どなたでしょうか、親切な方が立ててくれたのですが、そのときもすぐそのあとに誰かのイタズラによって黒く塗りつぶされていました。どうやらこのコースは、一生懸命に道標を作る人と、一生懸命にその道標を壊したり消したりする人の、いたちごっこになっているようです。
 私は推測するのですが、道標を消すのに躍起になっている人は、多分同じ人ではないでしょうか。つまり同一犯説が私の推理です。誰が何のためにか、私には分かりません。きっとそれなりの理由があるのだと思います。そうだとしたら、コソコソしないで、堂々と名乗り出てその「理由」を公表してほしいと思います。私は(ようやく)この山域の道を覚えたので今では道標は必要ではありませんが、こんなにいい処のハイキングコースを、もっと大勢の善良なハイカーたちにも知って欲しいのです。そのためにも、必要最低限の道標は、どうか犯人のXさん、消さないでくださいネ。

ツワブキ(石蕗、艶蕗):キク科ツワブキ属の多年草
ツワブキ

やっぱりここは素晴らしい!

* H18年(2006年)11月15日(曇り): 三浦アルプス縦走コースの略図(上掲)について、2〜3の不備や疑問点を解消する意味もあって出掛けました。
 毎度同じような感想で恐縮ですが、ここはやっぱり素晴らしい照葉樹林の山域です。是非みなさまに今後もご紹介していきたいと、あらためて思いました。
 この日はどんぐりがたくさん落ちていましたが、マテバシイはその中身が全部タイワンリスに食われていました。(この日もあちこちでタイワンリスと出遭いました。) スダジイの実は殆ど食われていなく、(タイワンリスにとっては)マテバシイの実のほうが食べやすくて美味いのかなぁ、と思いました。
 咲いていた花は季節がら少なく、ノギクの類(カントウヨメナ?)、ツリガネニンジン、ツワブキなどでした。

タブノキの被害が特に酷いです
タイワンリスの食痕

タイワンリスの食痕

* H19年(2007年)3月18日(晴): 山道をスミレが飾り、キブシの蕾がクリーム色に垂れ下がっています。三浦アルプスの素晴らしい季節が、もう到来していました。気の早いヤマザクラが、まだほんの少しですが、花をつけていました。赤っぽい新葉にも映えて、なかなか風情のあるものだと思います。これからが楽しみです。
 今回はタブノキの幹につけられたタイワンリスの食痕を写真に撮ってきました。樹木の幹の外側に近いところには「形成層」と呼ばれる細胞分裂の活発な部分があります。これは樹木が肥大成長をしていくために必要な重要部分ですが、ここをタイワンリスに齧られてしまうと、その樹木はひとたまりもありません。何とかしたいのですが、どうしたらいいのか、私には分かりません…。

* タイワンリス: げっ歯目(ネズミ目)・リス科・ハイガシラリス属・クリハラリスの亜種。 台湾南部原産。 ニホンリスよりもひと回り大きい。1951年に伊豆大島から連れてきた54匹のタイワンリスを江ノ島植物園で飼育していたが、台風で飼育小屋が壊れたことで逃げだし、弁天橋を渡って鎌倉市内に入り込んで繁殖するようになった、という説が有力らしいです。
 平成17年(2005年)6月に施行された外来生物法(特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律)において、特定外来生物に指定されています。今後はアライグマなどとともに、その“捕獲・駆除”が本格的になるものと思われます。
 それは…、タイワンリス本人の責任じゃぁ勿論なくて、人間様の全面的な責任です。タイワンリスの可愛らしい仕草を見ていると、なんともいたたまれない気持ちになります…。
 記述に当たっては「葉山町自然環境情報交流サイト」 及び「鎌倉市のサイト」の該当項等を参考にしました。

乳頭山の山頂にて

森林インストラクター仲間と自然観察会

* H19年(2007年)4月28日(曇): タツナミソウやツクバネウツギが咲いている季節に、森林インストラクターの仲間たち6名を誘って同コースを歩きました。樹木に薀蓄のあるみなさんばかりで、この日はカクレミノ、イヌビワ、カマツカ、ヤマウコギなど新たに15種の樹木を観察することができました。私にとってもとてもよい勉強になりました。これでこの三浦アルプス縦走コースで観察のできた樹木は計64種になります。
 ⇒ H20年9月現在では77種です。樹種名については前項のコラム欄を参照してください。

次項 三浦アルプスPart4(2008年〜2012年) へ続く



暖温帯の極相林です
縦走(南尾根)の途中の「観音塚」と呼ばれる小ピーク。
石像に彫られた年号は「寛政11年8月…」と読めます。
太い幹はタブノキで、左隅の細いのはヒサカキです。
花は葉とほぼ同時に開きます
ヤマザクラが咲き始めた!
撮影:H19年3月18日



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三浦アルプス(2): 2001年〜2004年の山行記録です
三浦アルプス(3): 2005年〜2007年の山行記録(本項)
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