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No.120-spr 三浦アルプス(森戸川南稜)
春編 3月〜5月


照葉樹の若い原生林だ!

京浜急行線新逗子駅-《バス5分》-風早橋-[10分]-葉山教会-[10分]-仙元山(浅間山)117m-[55分]-観音塚-[40分]-連絡尾根の頭-[40分]-鉄塔下-[20分]-乳頭山211m-[15分]-田浦橋-[10分]-田浦梅林-[30分]-JR田浦駅 【歩行時間: 3時間50分】
 * 南東側の畠山経由の下山ルートも紹介しています。
 → 地理院地図(電子国土Web)の該当ページ(仙元山)へ

三浦アルプス縦走コース略図

*** 前項 三浦アルプスPart1 からの続きです ***

まだ梅が咲いていました
田浦梅林にて

三浦アルプスの素晴らしい春

* H20年(2008年)3月13日(晴): スミレ類がもうあちこちに咲いていました。
 ちょっとびっくりして感動したのは、真紅のヤブツバキの花がまだ充分に“見ごろ”だったということです。前回(1月18日)に行ったときは、その花が随分と少なく感じまして、これはタイワンリスのせい(食害)だと決めつけていた私でしたが、それは(多分)間違っていました。1月に行ったときに花が少なかったのは、まだその花の盛期ではなかったのだと悟りました。タイワンリスさん、疑ったりしてゴメンナサイ。
 同行の二人(NさんとSさん)が、コース上でキジョラン(ガガイモ科:つる性の多年草)を数株発見しました。若しかしてアサギマダラの幼虫(タテハチョウ科:きれいな毛虫です)がいるかな、と思って葉の裏を調べながら歩きましたが、この日は発見できませんでした。キジョランの葉っぱは、数千キロの渡りをするので有名なアサギマダラの大好物なのです。
 樹木などの自然について詳しいお二人だったので、この日は数種の新たな樹種を教えていただきました。コースを案内したのは私ですが、このコースの植生に関しては大変勉強になりました。
 ⇒ 樹種名については前項のコラム欄を参照してください。)
 もうひとつ嬉しかった誤算は、田浦梅林の梅や水仙の花がまだ充分に咲き残っていて楽しめたことです。今年の今までは、昨年と比べると1〜2週間は季節が遅くなっているようです。

タブノキの被害が特に酷いです
タイワンリスの食痕

タイワンリスの食痕

* H19年(2007年)3月18日(晴): 山道をスミレが飾り、キブシの蕾がクリーム色に垂れ下がっています。三浦アルプスの素晴らしい季節が、もう到来していました。気の早いヤマザクラが、まだほんの少しですが、花をつけていました。赤っぽい新葉にも映えて、なかなか風情のあるものだと思います。これからが楽しみです。
 今回はタブノキの幹につけられたタイワンリスの食痕を写真に撮ってきました。樹木の幹の外側に近いところには「形成層」と呼ばれる細胞分裂の活発な部分があります。これは樹木が肥大成長をしていくために必要な重要部分ですが、ここをタイワンリスに齧られてしまうと、その樹木はひとたまりもありません。何とかしたいのですが、どうしたらいいのか、私には分かりません…。

* タイワンリス: げっ歯目(ネズミ目)・リス科・ハイガシラリス属・クリハラリスの亜種。 台湾南部原産。 ニホンリスよりもひと回り大きい。1951年に伊豆大島から連れてきた54匹のタイワンリスを江ノ島植物園で飼育していたが、台風で飼育小屋が壊れたことで逃げだし、弁天橋を渡って鎌倉市内に入り込んで繁殖するようになった、という説が有力らしいです。
 平成17年(2005年)6月に施行された外来生物法(特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律)において、特定外来生物に指定されています。今後はアライグマなどとともに、その“捕獲・駆除”が本格的になるものと思われます。
 それは…、タイワンリス本人の責任じゃぁ勿論なくて、人間様の全面的な責任です。タイワンリスの可愛らしい仕草を見ていると、なんともいたたまれない気持ちになります…。
 記述に当たっては「葉山町自然環境情報交流サイト」 及び「鎌倉市のサイト」の該当項等を参考にしました。

コスミレ田浦梅林の梅はド満開

* H24年(2012年)3月22日(晴): 佐知子が単独行で三浦アルプスを歩きました。今年の梅は例年より1ヶ月以上も遅れていますが、そのおかげで下山地の田浦梅林の梅はド満開、とのことです。 「あんなすごいの見たことがない!」 と帰宅時の彼女の眼が輝いていました。
 その他、ツバキもスミレ類も超見ごろで、ヤシャブシの薄黄緑の雄花序が風に揺れて目立っていたそうです。アオキの新芽が可愛らしくてきれいだったのは、今まで見落としていたのかもしれないけれど、新鮮な発見だったとも言っていました。残念ながらカメラを持っていかなかったので、写真はありません。話だけだと、なおさら美しい光景を想像してしまいます。
 近郊の山々には、1ヶ月遅れの、素晴らしい春が訪れています。

山頂標識はありませんでした
畠山の山頂

タケノコ泥棒は犯罪ですよ
畠山山麓の竹林

風早橋バス停付近から眺めた仙元山
仙元山

畠山経由で下山
風早橋〜三浦アルプス縦走〜乳頭山〜畠山〜不動橋〜塚山公園〜安針塚駅
【歩行時間: 5時間】

* H17年(2005年)3月30日(晴): 運動不足解消のため、同コース(三浦アルプス縦走コース)を単独で歩きました。サクラは開花したばかり(一部咲き)でしたが、山道のあちこちにはコスミレやタチツボスミレが咲き、キブシがクリーム色の花穂をぶらさげ、小鳥たちも盛んに囀り、タイワンリスも忙しそうでした。
 この日は乳頭山(南峰211m)の少し先で畠山(はたけやま・205m)へ向かって右折してみましたが、この道もナカナカでした。ヤブツバキの花がたくさん落ちていて、まるで赤い絨毯の上を歩いているようで、とてもゴージャスです。モミジイチゴの花(サクラに似た花です)も、下向きに可憐に咲いていました。これらの花の蜜はメジロの好物でもあるらしいです。
 畠山は三等三角点の山ですが、とても地味な山頂でした。山頂標識はなく、三角点の標石とレリーフ状の質素な石祠がポツンとあるだけです。樹林の隙間からは横須賀方面の景色が見えていました。
 山中町方面への道を左へ見送って、不動橋へ南下します。広くてステキな孟宗の竹林を通過すると間もなくアスファルト道です。山里の軒先にはユキヤナギやハナニラが今を盛りに咲いていました。
 塚山公園を抜けて京浜急行線の安針塚駅へ辿り着き、帰路につきました。非力な私にとってはちょっとロングコースでしたが、充分満足のいく一日で、心地よい疲れがこの山域のよさを物語っていました。

2度目の三浦アルプスは夫婦で

* H13年(2001年)4月1日(晴): 何時ものメンバー(夫婦)で歩いてみました。
 この日は晴れていて、取っ付きの仙元山への登りからは江の島や富士山や南アルプスがよく見えました。仙元山は桜の名所でもあるのですが、今年は春が早かったので花は殆どが散っていました。東京よりも幾分花の時期は早いようです。そのかわり、山路のいたる所にタチツボスミレやコスミレの花が咲いていました。芽吹き始めた木々の緑や小鳥たちの囀りにもウットリ、春を満喫しました。鉄塔下から暫らく進んだ処にはヤブツバキの赤い花が未だ少し残っていました。
 この日、目で見た鳥はトンビとメジロとウグイスとムクドリとヒヨドリとカラスでした。そのほか、鳴声ではっきりと分かったのはシジュウカラとホトトギスとコジュケイ、でした。(その他の小鳥については、勉強不足の私達にはよく分かりません。) 何れにしても、自宅からこんなに近くなのに、と思うほど、自然がいっぱいのコースです。トカゲやアリンコ達も忙しそうに動き回り始めていました。歩きがいのあるコースに佐知子も至極ご満悦のようでした。
 尚、この日も道に迷いました。葉山側への分岐や二子山方面への分岐がいくつかあり、ぼんやり歩いているとすぐコースアウトしてしまいます。このコース(森戸川の南稜線)へ行ってみようと思っている方に一言アドバイス。分岐の周辺の木々の幹をよく見てください。必ずどれかの幹にマジックなどで道案内が書かれています。「畠山・田浦」方面が正解です。しかし、かなり分かりずらいですから、多少は覚悟してください。

乳頭山の山頂にて

森林インストラクター仲間と自然観察会

* H19年(2007年)4月28日(曇): タツナミソウやツクバネウツギが咲いている季節に、森林インストラクターの仲間たち6名を誘って同コースを歩きました。樹木に薀蓄のあるみなさんばかりで、この日はカクレミノ、イヌビワ、カマツカ、ヤマウコギなど新たに15種の樹木を観察することができました。私にとってもとてもよい勉強になりました。これでこの三浦アルプス縦走コースで観察のできた樹木は計64種になります。
 ⇒ H20年9月現在では77種です。樹種名については前項のコラム欄を参照してください。

秋になるとドングリがたくさん落ちています
マテバシイの並木道

「山歩会」発足!

* H13年(2001年)5月19日(晴): またまた三浦アルプスへ行ってしまいました。ご近所の佐知子の仲間(中年のおねえさまたち総勢7名)といっしょの、ケムシやヘビで大騒ぎの、賑やかで楽しいハイキングでした。
 道案内の私でしたが、今回も道に迷って面目丸つぶれ。大きくコースアウトしたおかげで、今回は疲労度に関しては上級コースになってしまいました。まぁ、迷ったって何とかなるコースで、それもご愛嬌かな、といったところなんですけれど…。
 ハイキングの経験があまりないとおっしゃる皆さんでしたが、草木などにとても詳しい方もいて、私も大変勉強になりました。
 道すがら、ウグイスやホトトギスの鳴声を聞きながら、群落している野イチゴの甘い実をつまんで食べながらの山歩き。思い出に残るさわやかな一日でした。
 * 後日、本メンバーを中心にハイキング同好会(山歩会)を発足させました。


次項 三浦アルプス(夏編) へ続く



暖温帯の極相林です
縦走(南尾根)の途中の「観音塚」と呼ばれる小ピーク。
石像に彫られた年号は「寛政11年8月…」と読めます。
太い幹はタブノキで、左隅の細いのはヒサカキです。
花は葉とほぼ同時に開きます
ヤマザクラが咲き始めた!
撮影 :H19年3月18日



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