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No.120-aut 三浦アルプス
秋編 9月〜11月


いつ行っても素晴らしい!

標準コース(南稜縦走): 京浜急行線逗子・葉山駅(旧新逗子駅)-《バス5分》-風早橋-[10分]-葉山教会-[10分]-仙元山(浅間山)117m-[25分]-ソッカ189m-[30分]-観音塚167m-[40分]-連絡尾根の頭-[40分]-鉄塔下-[20分]-乳頭山(矢落山)211m-[15分]-田浦橋-[10分]-田浦梅林-[30分]-JR田浦駅 【歩行時間: 3時間50分】
 * 森戸川林道や東稜、北稜、及び逆コースなども紹介しています。
 → 地理院地図(電子国土Web)の該当ページ(仙元山)へ

三浦アルプス縦走コース略図

*** 前項 三浦アルプス(夏編) からの続きです ***

表も裏も、鮮やかな緑
林床のリョウメンシダ

東逗子駅へ下山
風早橋バス停〜三浦ア(南稜)縦走〜(東尾根)〜JR東逗子駅

● H22年(2010年)9月4日(晴れ): いつものメンバー(妻の佐知子と二人で)三浦アルプスを歩いてきました。残暑も厳しい今季、ダルの身体にカツを入れよう!というのが目的だったのですが、暑すぎて益々ダルになってしまいました。
 でも、風の吹き抜ける尾根道の緑陰はけっこう涼しくて、ほんの僅かですが秋の気配を感じました。ヤブミョウガの一部は実をつけ始めています。センニンソウとヤブランがよく咲いています。これからはツルボ、ツリガネニンジン、ミズヒキ、キンミズヒキなどが花の盛期を迎えるはずです。春のスミレとは一味違った、つつましくもおおらかな秋色の花たちの競演は間もなくです。
 樹林内ではアサギマダラやクロアゲハがひらひらと飛び交っていました。三浦アルプスの核心部分は、ここ数日間は誰も歩いていないようで、クモの巣を払いながらの前進です。
 あぁ、でも、やっぱり暑い! 汗がとめどなく流れ落ちます。
 この日は乳頭山から外輪山コース(東尾根)を辿ってJR東逗子駅へ下山しました。麓に近いスギ林の林床にはリョウメンシダが淡くも鮮やかな緑色で風に揺れていました。和名の由来は「両面シダ」で、表と裏が同じように見えることによります。 「ウラ・オモテがないなんて、まるでボクのようだ」 とつぶやいたら、佐知子は黙って何も答えませんでした。
 ほんとうに暑い、耐暑訓練の一日でした…。


蔓穂:けっこうゴージャス!
ツルボ(ユリ科)

秋の花たちの競演!

● H20年(2008年)9月15日(曇り): 私が属しているNPOが主催する自然観察ハイキングの下見を兼ねて、森林インストラクター仲間の二人と歩きました。この季節に縦走したのは初めてのことでしたが、曇っていたこともあり、思ったほどの暑さは感じませんで、初秋の照葉樹の自然林をたっぷりと楽しむことができました。祝日にもかかわらず超静かな尾根道で、先頭を歩いている私の顔にクモの巣が何回も絡みました。
 尾根沿いにはヤブランやツリガネニンジンの淡紫色の花が群生して咲いていました。ヤブミョウガの可憐な白花もまだ咲いています。ひっつき虫のミズヒキやキンミズヒキも山道に覆いかぶさるようにして自己主張をしています。春のスミレとは一味違った、つつましくもおおらかでゴージャスな秋色の花たちを、今回は堪能しました。まったく素晴らしい秋を、三浦アルプスは迎えています。
 おけげさまで、この2週間後の「自然観察ハイキング」は大成功でした。


今回の道迷い
大山田隧道を潜りぬけて・・・
隧道を潜りぬけてしまい…

田浦観音堂:この左奥からヤブを漕いで・・・
なぜか田浦観音堂…

逆コースで三浦アルプスを縦走!
京急田浦駅〜港が丘〜乳頭山〜鉄塔下〜観音塚〜仙元山〜風早橋バス停

● H27年(2015年)10月3日(晴れ): 単独で、いつもとは逆のコースで三浦アルプスを歩いてきました。それ(逆コース)のおかげか、なんか、とても新鮮に感じました。京急田浦駅→港が丘→乳頭山の区間は今回初めてのルートを辿ってみましたが、(里で)道を間違えて、ヤブコギをして稜線へ這い上がったり、とか、ちょっと冒険もしてしまいました。

 出だしの道迷いについて: 今回のアプローチは京浜急行が発行しているチラシ「三浦アルプス・トレッキングMAP」を参考にしたのですが、(里の)道標が完備されておらず、けっこう苦戦しました。
 京急田浦駅前の国道16号線を南へ少し進み、キグナスGSのある交差点を右折して、港ヶ丘の
(厳密には神奈川県横須賀市田浦町6丁目の)「池の谷戸公園」前を更に右へ曲がったまでは(多分)正しかったのですが、その先の登山口が見つからず…例によって闇雲に歩いてしまい…トンネル(大山田隧道)を出た先で地元の方に道を尋ねる羽目になりました。教えてもらったのが(結果論ですが…)けっこう危ないショートカットコースで、つまり階段を上がって(右の写真の)田浦観音堂の左裏手からドロ壁のヤブを漕ぐ、というものでした。ようやく乳頭山へ続く尾根道に這い上がったときにはホッとしましたが、相変わらず三浦アルプスは三浦アルプスだなぁと思いました。…そこから先の要所にはちゃんとした道標がありましたが…。
 帰宅後にGoogleマップのストリートビューなどを調べて分かったことですが、大山田隧道をくぐってしまったのは完全な行き過ぎで、234段の階段があるという港ヶ丘登山口はそのずっと手前の左側(う〜ん、かなり分かりづらい説明かなぁ)にあったようです。→つまり盛福寺駐車場の先を(直進せずに)左折すれば良かったのです…、と、さらに分かりずらくなったかも。
 このアプローチコース(京急田浦駅〜港が丘〜乳頭山)はとてもいい雰囲気だと思うので、次回も是非、再挑戦したいです。


 咲いている花は少なくて…ヤブランやヤブミョウガの花期はもうとっくに終わっていて…ミズヒキと野ギクの類とごく僅かなトリカブトの類やサラシナショウマが目立っていた程度でした。それでも、照葉樹の鬱蒼とした自然林をひたすら歩く…三浦アルプス縦走は…矢張り何時行ってもいいコースだなぁ、と今回も思いました。
 「二子山山系自然保護協議会」などの活動の結果でもあると推測しますが、立派な道標などが随分と完備されて、三浦アルプスは益々メジャーになりつつあるようです。特定外来生物であるタイワンリスは(多分アライグマも)めっきりその姿を見せなくなりました。きっと“捕獲”が順調に行われれているのでしょう。だからきっと、マテバシイのドングリが(殆ど手付かずの状態…実が詰まった状態で)たくさん落ちていたのだと思います。…いとうれし…いとかなし…、どっちだろう今の私の心は、と探りながらの今回山行でした。

鉄塔下で昼食 マテバシイのどんぐり
 鉄塔下で昼食。 今回山行の動機のひとつに賞味期限の切れかかっているアルファ米を食べてしまおう、ということがありました。で、レトルトのカレーとの組み合わせで…、こんな感じで食しました。
  マテバシイの並木道にて小休止。足元に落ちているどんぐりを拾ってみましたが、ほんの2〜3分間でレジ袋がいっぱいになりました。当分はネイチャークラフトの材料は安泰です。
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ピンクテープの道標
森戸川の源流部
林道終点〜二子山

雀瓜:ウリ科のつる性1年草
スズメウリの実

林道終点〜二子山〜阿部倉山

● R6年(2024年)10月22日(薄晴): 長かった猛暑もようやく一段落して清々しい風が吹き始めた秋晴れの日、単独で、久しぶりのコース…京急の逗子葉山駅を起点に森戸川林道〜二子山〜阿部倉山…を歩いてきました。つまり森戸川北稜の周回コースです。
 森戸川林道終点から二子山への沢コースは、一時、崩落のため閉鎖されていましたが、今はもう気分良く歩けます。

今回のコース: 京浜急行線・逗子葉山駅8:50〜森戸川林道(大山林道)入口〜林道終点〜二子山(上ノ山・下ノ山208m)〜阿部倉山161m〜長柄交差点〜逗子葉山駅 【歩行時間:3時間10分】

 ヤブミョウガは実をつけていて、ツリフネソウはその花期を終えかけていましたが、野ギクの類(オオユウガギクなど)やオオダイコンソウはきれいに咲いていました。今回は特に、スズメウリのまあるい実が印象的でした。
 阿部倉山の山頂部(さくらテラス)からは…ちょっと霞んでいましたが…富士山展望もできました。その相模湾越しの富士山は、芸術的とも云える淡い陰影で、もうウットリです。サーモスの熱いお茶を飲むのも忘れて、随分と長い間、その場に立ち尽くしました。
 そんなこんなで、心と身体がリフレッシュされた一日(半日だったかな)でした。

霞み具合が芸術的・・・
阿部倉山(さくらテラス)から富士山を望む
ジョロウグモかも・・・
雲と蜘蛛
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周囲はシロダモの木です
鉄塔下にて

身体と心のリハビリに…

● H15年(2003年)10月25日(曇り): 腰痛(ギックリ腰)のため、ここ1ヶ月間は満足に歩くことのできなかった私でしたが、ようやく痛みも消えてきて、なまってしまった身体のリハビリを兼ねて出かけてみたのは、矢張りこの三浦アルプスでした。今回は私達夫婦と当地に生まれ育ったNさんの三人で歩きました。Nさんは、何時もこの山々の連なり(森戸川南稜)を麓から見上げていたけれど、歩くのは生れて初めてだ、と感動を込めて云っていました。照葉樹主体の自然林の美しさに大変満足されたようでした。
 山道はすっかり秋で、数は少ないですが、野ギクの類(カントウヨメナ?ハコネギク?)、トリカブトの類(ハコネトリカブトかなそれともヤマトリカブトかな?)、サラシナショウマ、ツワブキなどが咲いていました。小鳥たちも相変わらず元気にさえずっています。本当に何時きても素晴らしい処です。私の腰痛もほぼ完全に治ったようです。
 今回の特筆すべきことは、なんと、一度も道に迷わずに、風早橋のバス停から田浦梅林までを歩き通した、ということです。迷いやすいポイントなどを、大雑把ではありますが、メモってきました。略図(コース図)を作ってみましたので、参考にしてください。仙元山の先、鞍部から長い階段を登って三番目の分岐(図の丸枠部分)が特に迷いやすいですから注意してください。


甘酸っぱくてけっこう美味しい
ガマズミの実

ひっそりと御座しました
下沢の馬頭観音

アカガシの堅果
アカガシのどんぐり
マイナーな脇道がシブい!

京急田浦駅〜港が丘〜乳頭山211m〜鉄塔下〜観音塚〜森戸川林道〜長柄〜京急・逗子葉山駅 【歩行時間: 5時間20分】

● R4年(2022年)10月27日(晴れ): 京急田浦駅前から歩き始め、港が丘から入山して東尾根を乳頭山へ進み、南尾根を西進しました。この日は気軽な単独行だったこともあり、あちこちのちょっとした脇道を進んでみたりして、山行に変化をつけてみました。

 東尾根を歩いているとき…、少なくとも7〜8匹はいたでしょうか、タイワンリスの群れに遭遇しました。慌ててカメラを向けたら、ザワザワとした小さな音を立てて、あっという間にみんないなくなってしまいました。

 南尾根・鉄塔下の周辺は工事が終わったようで、元の道に戻っていました。木々がきれいに払われて、見晴らしが一段と良くなっています。

 今回は(仙元山へは進まずに)観音塚の先(西側)の分岐を右折して森戸川林道へ下ってみました。そのマイナーな脇道は所々が荒れていてアップダウンもあって、タヌキのタメフンもあったりして…ひと昔前の三浦アルプスを彷彿とさせる…なかなかのシブさでした。といっても「悪路」というほどではなく、細いけれど踏み跡はしっかりしていて、それなりに整備されています。岩っぽい急勾配や泥壁などには真新しいトラロープが張ってありました。
 その脇道の中間地点辺りで「下沢の馬頭観音」と書かれた小さな標識を見つけて、藪を漕いでちょっと登ってみました。すると狭い空間に可愛らしい馬頭観音様が鎮座していました。いいものを見つけた、と少し嬉しかったです。
* このシブい脇道コース(下沢尾根コース)は、当地の登山愛好家の一部などからは「湘南アルプス」と名付けられて親しまれてきました。歩行時間は30分足らずですが、鬱蒼としていて、なかなか味のあるコースです。

 里の空き地ではセイタカアワダチソウやコセンダングサなどの帰化植物がその花期で、山中では野ギクの類、トリカブトの類、ツワブキなどが目立っていました。中空ではガマズミの赤い実がたわわに実っていましたので、小さな一粒を口に入れてみました。意外とクセがなくて、甘酸っぱくて美味しかったです。
 ドングリ(堅果)については、マテバシイは少なくなって(動物に食べられたりして)、落ちたばかりのアカガシのそれが目立ちました。横縞のある薄い赤茶色のアカガシの殻斗(かくと=どんぐりのボウシ)は、ちょっとモフモフしていて、私のお気に入りです。


森戸川南稜から垣間見た二子山です。
色付き始めた二子山

山鳥兜:キンポウゲ科トリカブト属の多年草
(ヤマ?)トリカブト
ツワブキ(石蕗、艶蕗):キク科ツワブキ属の多年草
ツワブキ

益々自然だ!

新逗子駅〜森戸川林道〜林道終点〜連絡尾根の頭〜乳頭山〜港が丘〜京急田浦

● H29年(2017年)11月2日(晴れ): 一人で久しぶりに三浦アルプスを歩いてきました。 9時10分頃に京急の新逗子駅から歩き始め、森戸川林道へ入り、その林道終点から連絡尾根を辿り森戸川南稜(三浦アルプスの主稜)へ出て、乳頭山を経て港が丘の展望台から里道へ下り、京急田浦駅に着いたのは14時頃でした。秋の花も終わりかけていて、ノギクの類、ツワブキ、(ヤマ?)トリカブト、ヤクシソウなどが僅かに咲いていました。ムラサキシキブやヤブランの実も少し目立っていました。小鳥の鳴き声ではガビチョウやヒヨドリがやかましいほどで、コジュケイのさえずりが妙に気品よく聞こえました。
 台風などの影響でしょうか。倒木など、若干道は荒れていますが、それがまたなんとも云えずいいのです。森戸川林道は今やもう殆ど“山道”で、4輪の自動車は絶対に通れません。…なので、ものすごく自然で、益々いい感じです。
 とにかく自宅からの交通の便が良いので、(東京都大田区には)あっという間の帰宅です。帰路の途中で留守番の妻に電話して風呂を沸かしておいてもらって、15時ちょっと過ぎには自宅の風呂場でまったり…です。そして、風呂上がりの瓶ビールを飲みながらパソコンに向かいます。…これはこれで甘露甘露。小さな幸せです。(^^ゞ


やっぱりここは素晴らしい!

● H18年(2006年)11月15日(曇り): 三浦アルプス縦走コースの略図(上掲)について、2〜3の不備や疑問点を解消する意味もあって出掛けました。
 毎度同じような感想で恐縮ですが、ここはやっぱり素晴らしい照葉樹林の山域です。是非みなさまに今後もご紹介していきたいと、あらためて思いました。
 この日はどんぐりがたくさん落ちていましたが、マテバシイはその中身が全部タイワンリスに食われていました。(この日もあちこちでタイワンリスと出遭いました。) スダジイの実は殆ど食われていなく、(タイワンリスにとっては)マテバシイの実のほうが食べやすくて美味いのかなぁ、と思いました。
 咲いていた花は季節がら少なく、ノギクの類(カントウヨメナ?)、ツリガネニンジン、ツワブキなどでした。


森戸川林道の生末は…

大山林道はズタズタでした
林道の崩壊地
● H16年(2004年)11月27日: この山域を親友のT君と歩いてきましたが、今年の台風の影響でしょうか、森戸川林道(大山林道)は根こそぎの倒木や崖崩れで散々な目にあっていました。数ヶ所が寸断されていましたが、何とか通れます。できたら是非、このまま修復しないでそっとしておいてほしいと、じつは、私は思っています。
 日本の山は台風などの被害で木が倒れたり崖が崩れたりします。そしてそこから、何十年何百年の歳月をかけて森が復活します。復活した森は本当の自然林です。その本当の自然林(特に関東以南の照葉樹の極相林)は、今の日本では貴重な存在です。
 荒れた現在の森戸川林道は人は通れますが自動車は絶対に通れません。立入り禁止のバリケード(葉山町森林組合)もあったりするものですから、人影も少なく、とても静かです。この山域の、より自然に近い自然林再生のためにも、私の我が侭な発想ですが、関係当局に何も手を加えないことを切に願います。私の、本当にわがままな気持ちですが…。

 この日、田浦梅林のスイセンがほぼ満開になっていたのにはびっくりしました。今年はとうとう最後まで、暖かい年になりそうです。


数ヶ所で見かけました
林道に倒木が覆いかぶさる

臭木:シソ科
クサギのガク
果実は鳥が食べた?

益々歩きやすくなって…

逗子・葉山駅(旧・新逗子駅)8:40〜森戸川林道(大山林道)〜林道終点〜連絡尾根の頭〜乳頭山211m〜沼間(逗子IC付近)〜13:40京急田浦駅

● R2年(2020年)11月29日(曇り時々晴れ): 単独行で三浦アルプスを歩いてきました。
 なるべく「密」を避ける意味で休日の(空いている)電車を利用しました。そしてバスは利用しないで、鉄道の駅から駅へのコースを工夫してみました。
 消防標識や逗子市標識や大和ハウス標識や協議会標識…など、随分と道標が増えていました。急坂にはトラロープなど、かなり整備されて、三浦アルプスは益々歩きやすくなっています。

 林道脇の少し開けた処(高木を伐採?)で、一株だけでしたが、クサギ(シソ科の落葉小高木)を観察することができました。草木染でその果実(空色に染まる)をよく使っていたので、私にはなじみのある樹木です。果実を殆ど落としていて…鳥さんが食べた?…残った赤い萼(がく)が花びらのように目立っていました。森林の遷移においては、藪の状態の所に侵入する最初の樹木(先駆植物=パイオニア)の代表格のクサギです。この小広い藪の一帯は、これから数十年後・数百年後にはどうなっているのか、興味津々です。ここをこのまま何もしないでずっとほっぽっておいたら、そして私が超長生きをしたら…、という仮定法での話ですが…。
* ちなみに、森戸川林道沿いではコクサギが目立っていますが、こちらはミカン科の落葉低木でクサギとは全く違う種です。葉が臭う、ということでは共通しているかもしれませんが…。

 日曜日ということもあり、コース上ではかなり多くのハイカーに出会いました。中高年の単独行(男女ほぼ同比率)が約6人。男性3人のパーティーと女性4人のパーティー、及び老カップルと若いカップルがそれぞれ一組。トレランの若手グループが10人程度。その他、ルートの一部を歩いていた(小さな子供と一緒の)家族連れが一組…など、密にならない程度に、賑わっていました。
 三浦アルプスは、何時の間にかメジャーになっていたようです。とはいえ高尾山御岳山などと比べると(比べようもないほどに)静かなのが三浦アルプスです。だから当分は、私の(本当は内緒にしておきたい)お気に入りの「里山」の地位は保たれそうです。

* 若いってスゲェ〜!: 急傾斜の下り、というのは、ほんとうに、歳とともに苦手になります。もうイヤになっちゃうくらい、です。
 今回の山稜でのことですが、岩の急斜面(下り)を、小さな子供が二人(6歳〜8歳くらい)、私を追い越して(ひょいひょいとバランスをとって)走って通過していきました。そのあとに続く(母親と思われる)若い女性も、なんと赤ちゃんを負ぶって、急ぎ足で下っていきました。スゲェ〜!と思わず唸りました。私が同じ場所で彼らと同じこと(走る、又は急ぎ足で歩く)をしたら、まず間違いなく転倒か滑落になると思います。若いってすごいんだなぁ、と改めて感心した次第です。
 私はこれからも、歳相応に、ゆっくりとまったりと、安全第一に歩きたいと思います。(^^;)


* 地形図に表示された!: 今回気が付いたのですが、国土地理院の地形図(地理院地図・電子国土Web)に、そのほとんどの部分が記載されていなかった三浦アルプス縦走路について、破線(登山道)が新たに表示されていました。未だに一部の区間…観音塚から連絡尾根の頭の少し手前(新沢分岐の辺り)まで…が未表示になっていますが…、その理由についてはよくわかりません。何れにしても、三浦アルプスは益々分かりやすくなっている、のです。



手前に横浜横須賀道路
乳頭山から長浦湾方面(田浦〜東京湾方面)を望む

次項 三浦アルプス(冬編) へ続く



当サイトの三浦アルプス関係のページ
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三浦アルプス(2): 2001年〜2004年の山行記録
三浦アルプス(3): 2005年〜2007年の山行記録
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