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No.120-3 三浦アルプス(森戸川南稜) Part3
夏〜秋編 6月〜11月


いつ行っても素晴らしい!

京浜急行線新逗子駅-《バス5分》-風早橋-[10分]-葉山教会-[10分]-仙元山(浅間山)117m-[55分]-観音塚-[40分]-連絡尾根の頭-[40分]-鉄塔下-[20分]-乳頭山211m-[15分]-田浦橋-[10分]-田浦梅林-[30分]-JR田浦駅 【歩行時間: 3時間50分】
 * 北側の東逗子方面へ下るコースや京急田浦駅からの逆コースなども紹介しています。
 → 国土地理院・地図閲覧サービスの該当ページ(仙元山)へ

三浦アルプス縦走コース略図
三浦アルプス縦走コース略図

三浦アルプス 略図

*** 前項 三浦アルプス(2)春編 からの続きです ***


234段の階段を登る
港が丘の登山口

タブ落葉の行方をずっと見ていた…
京急田浦駅〜港が丘〜乳頭山〜鉄塔下〜観音塚〜仙元山〜風早橋バス停

* H28年(2016年)6月3日(晴れ): 久しぶりの夫婦山行で、私達の里山(ホームグラウンド)・三浦アルプスを…やっぱり…歩いてきました。 もやもやと迷ったときはここに限ります。 昨年の10月に登山口までの里道で道迷いしてしまいましたが、そのリベンジも兼ねました。→H27年10月の山行記録 下準備のおかげで今回はすんなりと、234段の階段がある(港が丘の)登山口に辿り着きました。

  ヤマザクラの多い山域ですので、その実があちこちに落ちていて、黒く熟したのを食べるともう甘くて甘くて、ほっぺたが落ちそうです。 草の花にとっては中途半端な時季ですので(ドクダミとオニタビラコ以外は)ほとんど咲いていませんでしたが、ネズミモチやマサキやテイカカズラなどの初夏の木の花が、所々にひっそりと白く咲いていました。 頬を横切る風も心地よくて、マテバシイの紅い新葉が木漏れ日に反射して、花のように輝いて見えました。

  春から初夏にかけての今の時季は、カシやシイやタブなどの常緑樹にとっては(一部の葉を入れ替える)新緑と同時に落葉の季節でもあります。 ときどき立ち止まっては、東の強風に流れ落ちるそれらの葉の行方を、私達はずっと見つめていました。

  いつもとは逆コース、ということだけでとても新鮮に感じてしまうから山歩きって面白いわ、と佐知子も言っていました。 よくよく思い起こすと、6月の三浦アルプスは初めての経験で、それも新鮮な感じでした。
  それにしても最近、この山域でめっきりタイワンリスを見かけなくなりました…。

  佐知子の歌日記より
 蜘蛛の巣をかきわけ進む朝の道 君のうしろを離れず歩く
 山桜の黒く輝く実を食めば甘みひろがり君にほほえむ
 海風に揺れてたなびく椨
(タブノキ)の 落葉のゆくえをじっと見ており
 * タブノキ: クスノキ科の常緑広葉樹。1枚の葉の寿命は2〜3年で、毎年の春から初夏にかけてその半分近くを落葉させます。

三浦アルプス縦走のほぼ中間地点です。
観音塚のタブノキの脇を通過
新葉が赤いのは紫外線除けかも
マテバシイの新葉

気品のある野草です(ユリ科)
ヤブラン
採石場跡はロッククライミングの練習場
鷹取山の山頂部

鷹取山経由で下山!
風早橋〜三浦ア縦走〜(東尾根)〜東逗子〜神武寺〜鷹取山〜京急田浦駅

* H21年(2009年)8月18日(晴れ): 暦の上ではもう秋なのですが、気象庁が定める夏は6月〜8月で、実感もまだ盛夏のこの日、家の中でグデ〜っとしているのもなんなので、単独で出かけてみました。
  午前8時40分頃に風早橋バス停で降り、少し先の交差点の角にある「葉山・ボンジュール」で、ちょっと高価だけれど美味しいパンを、中食用に買ってから歩き始めます。
  仙元山から三浦アルプスを東へ縦走してから、今回は乳頭山の先で外輪山(東尾根)コースへ入り、東逗子駅方面へ進み、ついでに神武寺から鷹取山をぐるっとハイキングしてみました。 京急田浦駅へ下山したのは午後3時15分頃で、けっこう歩きがいがありました。
  8月の三浦アルプスは初めての経験でしたが、殆ど森の中を歩くので案外涼しかったです。 そうは云っても、飲んだ水分は約2リットルでした。 冬には500CCも飲まないのに…。 流石に人影はなく、尾根道の核心部はヤブっぽくなっていて、クモの巣に悩まされました。
  「マムシ注意!」とのことでしたのでずっと足元ばかり見ていて、樹木の観察をまったく忘れてしまいました。 咲き始めのヤブミョウガと満開のヤブランがあちこちで群生していました。
  下山後のビールの旨かったこと。 盛夏の低山ハイクも乙なものだと思いました。 夏も冬も、三浦アルプスって本当にいいと思います。
  今回の特筆すべきは、東逗子駅の北側に位置する凝灰岩峰の鷹取山139mを繋げて歩いた、ということです。 三浦アルプス縦走を(体力的に)物足りないと思われる方には、「→畠山→塚山公園(安針塚)」の下山コースとともに、お勧めのトレイルです。 鷹取山のハイキングコースも(ボリューム的には超短小ですが)、なかなか趣きがあります。 【歩行時間: 5時間30分】

  神武寺から鷹取山 この年の秋、改めて鷹取山ハイキングへ出掛けましたが、そのときの記録です。 参照してみてください。 [後日追記]

表も裏も、鮮やかな緑色です
林床のリョウメンシダ

東逗子駅へ下山
風早橋バス停〜三浦ア縦走〜(東尾根)〜JR東逗子駅

* H22年(2010年)9月4日(晴れ): いつものメンバー(妻の佐知子と二人)で三浦アルプスを歩いてきました。 残暑も厳しい今季、ダルの身体にカツを入れよう!というのが目的だったのですが、暑すぎて益々ダルになってしまいました。
  でも、風の吹きぬける尾根道の緑陰はけっこう涼しくて、ほんの僅かですが秋の気配を感じました。 ヤブミョウガの一部は実をつけ始めています。 センニンソウとヤブランがよく咲いています。 これからはツルボ、ツリガネニンジン、ミズヒキ、キンミズヒキなどが花の盛期を迎えるはずです。 春のスミレとは一味違った、つつましくもおおらかな秋色の花たちの競演は間もなくです。
  樹林内ではアサギマダラやクロアゲハがひらひらと飛び交っていました。 三浦アルプスの核心部分は、ここ数日間は誰も歩いていないようで、クモの巣を払いながらの前進です。
  あぁ、でも、やっぱり暑い! 汗がとめどなく流れ落ちます。
  この日は乳頭山から外輪山コース(東尾根)を辿ってJR東逗子駅へ下山しました。 麓に近いスギ林の林床にはリョウメンシダが淡くも鮮やかな緑色で風に揺れていました。 和名の由来は「両面シダ」で、表と裏が同じように見えることによります。 「ウラ・オモテがないなんて、まるでボクのようだな…」 とつぶやいたら、佐知子は黙って何も答えませんでした。
  ほんとうに暑い、耐暑訓練の一日でした…。

蔓穂:けっこうゴージャスな花です
ツルボ(ユリ科)

秋の花たちの競演!

* H20年(2008年)9月15日(曇り): 私が属しているNPOが主催する自然観察ハイキングの下見を兼ねて、森林インストラクター仲間の二人と歩きました。 この季節に縦走したのは初めてのことでしたが、曇っていたこともあり、思ったほどの暑さは感じませんで、初秋の照葉樹の自然林をたっぷりと楽しむことができました。 祝日にもかかわらず超静かな尾根道で、先頭を歩いている私の顔にクモの巣が何回も絡みました。
  尾根沿いにはヤブランやツルボやツリガネニンジンの淡紫色の花が群落して咲いていました。 ヤブミョウガの可憐な白花もまだ咲いています。 ひっつき虫のミズヒキやキンミズヒキも山道に覆いかぶさるようにして自己主張しています。 春のスミレとは一味違った、つつましくもおおらかでゴージャスな秋色の花たちを、今回は堪能しました。 まったく素晴らしい秋を、三浦アルプスは迎えています。
  おかげさまでこの2週間後の「自然観察ハイキング」は大成功でした。

今回の道迷い
大山田隧道を潜りぬけて・・・
隧道を潜りぬけてしまい…

田浦観音堂:この左奥からヤブを漕いで・・・
なぜか田浦観音堂…

逆コースで三浦アルプスを縦走!
京急田浦駅〜港が丘〜乳頭山〜鉄塔下〜観音塚〜仙元山〜風早橋バス停

* H27年(2015年)10月3日(晴れ): 単独で、いつもとは逆のコースで三浦アルプスを歩いてきました。 それ(逆コース)のおかげか、なんか、とても新鮮に感じました。 京急田浦駅→港が丘→乳頭山の区間は今回初めてのルートを辿ってみましたが、(里で)道を間違えて、ヤブコギをして稜線へ這い上がったり、とか、ちょっと冒険もしてしまいました。

  出だしの道迷いについて: 今回のアプローチは京浜急行が発行しているチラシ「三浦アルプス・トレッキングMAP」を参考にしたのですが、(里の)道標が完備されておらず、けっこう苦戦しました。
  京急田浦駅前の国道16号線を南へ少し進み、キグナスGSのある交差点を右折して、港ヶ丘の
(厳密には神奈川県横須賀市田浦町6丁目の)「池の谷戸公園」前を更に右へ曲がったまでは(多分)正しかったのですが、その先の登山口が見つからず…例によって闇雲に歩いてしまい…トンネル(大山田隧道)を出た先で地元の方に道を尋ねる羽目になりました。 教えてもらったのが(結果論ですが…)けっこう危ないショートカットコースで、つまり階段を上がって(右の写真の)田浦観音堂の左裏手からドロ壁のヤブを漕ぐ、というものでした。 ようやく乳頭山へ続く尾根道に這い上がったときにはホッとしましたが、相変わらず三浦アルプスは三浦アルプスだなぁと思いました。 …そこから先の要所にはちゃんとした道標がありましたが…。
  帰宅後にGoogleマップのストリートビューなどを調べて分かったことですが、大山田隧道をくぐってしまったのは完全な行き過ぎで、234段の階段があるという港ヶ丘登山口はそのずっと手前の左側(う〜ん、かなり分かりづらい説明かなぁ)にあったようです。 →つまり盛福寺駐車場の先を(直進せずに)左折すれば良かったのです…、と、さらに分かりずらくなったかも。
  このアプローチコース(京急田浦駅〜港が丘〜乳頭山)はとてもいい雰囲気だと思うので、次回も是非、再挑戦したいです。


  咲いている花は少なくて…ヤブランやヤブミョウガの花期はもうとっくに終わっていて…ミズヒキと野ギクの類とごく僅かなトリカブトの類やサラシナショウマが目立っていた程度でした。 それでも、照葉樹の鬱蒼とした自然林をひたすら歩く…三浦アルプス縦走は…矢張り何時行ってもいいコースだなぁ、と今回も思いました。
  「二子山山系自然保護協議会」などの活動の結果でもあると推測しますが、立派な道標などが随分と完備されて、三浦アルプスは益々メジャーになりつつあるようです。 特定外来生物であるタイワンリスは(多分アライグマも)めっきりその姿を見せなくなりました。 きっと“捕獲”が順調に行われれているのでしょう。 …いとうれし…いとかなし…、どっちだろう今の私の心は、と探りながらの今回山行でした。

鉄塔下で昼食 マテバシイのどんぐり
  鉄塔下で昼食。 今回山行の動機のひとつに賞味期限の切れかかっているアルファ米を食べてしまおう、ということがありました。 で、レトルトのカレーとの組み合わせで…、こんな感じで食しました。
  マテバシイの並木道にて小休止。 足元に落ちているどんぐりを拾ってみましたが、2〜3分の間で(足元だけで)レジ袋がいっぱいになりました。 当分はネイチャークラフトの材料は安泰です。

周囲はシロダモの木です
鉄塔下にて

身体と心のリハビリに…

* H15年(2003年)10月25日(曇り): 腰痛(ギックリ腰)のため、ここ1ヶ月間は満足に歩くことのできなかった私でしたが、ようやく痛みも消えてきて、なまってしまった身体のリハビリを兼ねて出かけてみたのは、矢張りこの三浦アルプスでした。 今回は私達夫婦と当地に生まれ育ったNさんの三人で歩きました。 Nさんは、何時もこの山々の連なり(森戸川南稜)を麓から見上げていたけれど、歩くのは生れて初めてだ、と感動を込めて云っていました。 照葉樹主体の自然林の美しさに大変満足されたようでした。
  山道はすっかり秋で、数は少ないですが、野ギクの類(カントウヨメナ?ハコネギク?)、トリカブトの類(ハコネトリカブトかなそれともヤマトリカブトかな?)、サラシナショウマ、ツワブキなどが咲いていました。 小鳥たちも相変わらず元気にさえずっています。 本当に何時きても素晴らしい処です。 私の腰痛もほぼ完全に治ったようです。
  今回の特筆すべきことは、なんと、一度も道に迷わずに、風早橋のバス停から田浦梅林までを歩き通した、ということです。 迷いやすいポイントなどを、大雑把ではありますが、メモってきました。 略図(コース図)を作ってみましたので、参考にしてください。 仙元山の先、鞍部から長い階段を登って三番目の分岐(図の丸枠部分)が特に迷いやすいですから注意してください。

森戸川南稜から垣間見た二子山です。
色付き始めた二子山

山鳥兜:キンポウゲ科トリカブト属の多年草
(ヤマ?)トリカブト

ツワブキ(石蕗、艶蕗):キク科ツワブキ属の多年草
ツワブキ

益々自然だ!
新逗子駅〜森戸川林道〜林道終点〜連絡尾根の頭〜乳頭山〜港が丘〜京急田浦

* H29年(2017年)11月2日(晴れ): 一人で久しぶりに三浦アルプスを歩いてきました。 9時10分頃に京急の新逗子駅から歩き始め、森戸川林道へ入り、その林道終点から連絡尾根を辿り森戸川南稜(三浦アルプスの主稜)へ出て、乳頭山を経て港が丘の展望台から里道を歩き、京急田浦駅に着いたのは14時頃でした。 秋の花も終わりかけていて、ノギクの類、ツワブキ、(ヤマ?)トリカブト、ヤクシソウなどが僅かに咲いていました。 ムラサキシキブやヤブランの実も少し目立っていました。 小鳥の鳴き声ではガビチョウやヒヨドリがやかましいほどで、コジュケイのさえずりが妙に気品よく聞こえました。
  台風などの影響でしょうか。 倒木など、若干道は荒れていますが、それがまたなんとも云えずいいのです。 森戸川林道は今やもう殆ど“山道”で、4輪の自動車は絶対に通れません。 …なので、ものすごく自然で、益々いい感じです。
  とにかく自宅からの交通の便が良いので、(東京都大田区には)あっという間の帰宅です。 帰路の途中で留守番の妻に電話して風呂を沸かしておいてもらって、15時ちょっと過ぎには自宅の風呂場でまったり…です。 そして、風呂上がりの瓶ビールを飲みながらパソコンに向かいます。 …これはこれで甘露甘露。 小さな幸せです。(^^ゞ

やっぱりここは素晴らしい!

* H18年(2006年)11月15日(曇り): 三浦アルプス縦走コースの略図(上掲)について、2〜3の不備や疑問点を解消する意味もあって出掛けました。
  毎度同じような感想で恐縮ですが、ここはやっぱり素晴らしい照葉樹林の山域です。 是非みなさまに今後もご紹介していきたいと、あらためて思いました。
  この日はどんぐりがたくさん落ちていましたが、マテバシイはその中身が全部タイワンリスに食われていました。 (この日もあちこちでタイワンリスと出遭いました。) スダジイの実は殆ど食われていなく、(タイワンリスにとっては)マテバシイの実のほうが食べやすくて美味いのかなぁ、と思いました。
  咲いていた花は季節がら少なく、ノギクの類(カントウヨメナ?)、ツリガネニンジン、ツワブキなどでした。


次項 三浦アルプス(4)冬編 へ続く



三浦アルプス(1): 最初に本コースを訪れた時の記録です。
三浦アルプス(2)春編: 3月〜5月の山行記録です。
三浦アルプス(3)夏〜秋編: 6月〜11月の山行記録。(本項)
三浦アルプス(4)冬編: 12月〜2月の山行記録です。
二子山と阿部倉山 森戸川渓谷とその北稜の山行記録です。
三浦アルプスの基礎知識 この山域の植生についてなど。
三浦アルプスの写真集 大きな写真でご覧ください。

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