タイトル■ドラマは何でも教えてくれる
書き手 ■ロビー田中
放映中のTVドラマを“ほぼすべて”見ている、
驚異のドラマ通による、ドラマに関するコラム。
「“TVドラマなんかくだらない”と言う人に、
あえて反論するつもりはありません。ただ、
“すべてのTVドラマがくだらないわけでは
ない”とだけ言っておきます。これからも僕は
TVドラマを見続けていくでしょう」(田中)
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第246話「26日に“大奥スペシャル”」
26日(金)に「大奥」のスペシャルが放送される。
続編ではなくアナザーストーリーで全編撮り下ろし。
篤子(菅野美穂)、瀧山(浅野ゆう子)、
家定(北村一輝)などが登場する予定だ。「てるてる家族」の最終週に瀧山再び。
浅野ゆう子、おいしいな。
『それは、突然、嵐のように…』 第8回
演出:日名子雅彦
脚本:金子ありさ拓馬(山下智久)について書かれた
こずえ(江角マキコ)のメールを、
由梨子(渡辺典子)が日出男(柳葉敏郎)に
転送するという展開に。その行動自体はコテコテなのに、
由梨子がその行動を起こした動機は
意外に細かく描かれた。とくに由梨子とこずえのラウンジでの会話で、
正しい人間が発する不快なオーラが
こずえから出ていたシーンが良かった。最終的には日出男の“花屋を継ごうと思ってる”という言葉で
引き金が引かれたわけだけど、
このこずえとの絡みが丁寧だったので説得力があった。ただ、こういう部分がヘンに細かいので
全体的には余計にどこを焦点にしているのか分からない状態。綾瀬はるかが本当に不憫に思えてきた。
採点 5.5(10点満点平均6)
『サラリーマン金太郎4』 Fight 8
演出:田沢幸治
脚本:関根俊夫複合施設の認可が取り消された後、
とにかく先に施工主などへ事情説明行くという
金太郎(高橋克典)の行動は良かった。でも、設計の見直しで出てくるアイディアが
どれもありふれたものなのに、
やたらとはしゃぐ金太郎たちの姿はあまりにも滑稽。円城寺(内藤剛志)側の情報をリークした人物が
意外な人だったら面白いんだけどな。採点 5.5(10点満点平均6)
『エースをねらえ!』 STORY 8
演出:小林義則
脚本:瀧川晃代ひろみ(上戸彩)、藤堂(吉沢悠)、
お蝶夫人(松本莉緒)、蘭子(酒井彩名)、
尾崎(石垣佑麿)、音羽(金子さやか)…、
それぞれの内面が整理されて、
ひろみ VS お蝶夫人に集中できる状態。
最終回前としては上々の盛り上げ方だった。墓前での宗方(内野聖陽)と蘭子、
病室での宗方と音羽のシーンはとくに印象的だったな。
宗方の今後を考えると…。とりあえず最終回はじっくり楽しもう。
細かいことはそれからだ。じゃあ、失敬(笑)
採点 7.0(10点満点平均6)
『DOLL HOUSE』 8th stage
演出:松川嵩史
脚本:両沢和幸礼子(松下由樹)が最初から
隆一(岡田浩暉)を国際指名手配犯と分かって
つき合っていた展開と、
礼子と隆一の銃撃シーンからラストまでの描き方は良かった。今までも映っていたんだろうけど、
近未来の設定なのに礼子の寝室のドアが
引き戸だったのが妙にツボ。
ガラガラって音してたぞ。採点 5.5(10点満点平均6)
『白い巨塔』 第十九話
演出:西谷弘
脚本:井上由美子ちょっと不安だった東(石坂浩二)の行動も
証言後の家族のシーンで何とかリカヴァー。
東が夫人(高畑淳子)を怒鳴った後、
声をオフにして木陰で寄り添うシーンはクサいけどホッとした。対質尋問で関口(上川隆也)に詰め寄られた財前(唐沢寿明)は、
改めてその責任を柳原(伊藤英明)に押しつける展開に。
そしてついに法廷で柳原がキレた!
ここはさすがにカタルシスがあったな。このドラマはエンディングロールに入る直前のラストカットが
ほとんどの場合いい。
だから見終わった印象がすごくいい。
うまいな。採点 7.5(10点満点平均6)
『奥さまは魔女 〜Bewitched in Tokyo〜』 第8話
演出:酒井聖博
脚本:後藤法子いつもと同じ。
テーマは悪くないし、
日本風なアレンジもあったけど、
前半のドタバタはもううんざり。公式HPに出演者のアドリブが炸裂とか書いてあったけど、
それを止めさせた方がいいんじゃないかなあ。採点 5.5(10点満点平均6)
『彼女が死んじゃった。』 第8話
演出:佐藤東弥
脚本:一色伸幸やっとハジメ(長瀬智也)が携帯にメモリーされた
ゆかり(木村佳乃)の連絡先に気がついた。ゆかりの実像に少しずつ近づいて
ようやく魂の叫びが耳に届いたハジメ。
でもやっぱりそれは“遅刻”だった。多くの人を楽しませ、勇気づけたゆかり。
多くの人の心に生き続けるゆかり。
叶わぬ夢を追い続けたゆかり。
混乱し、落ちていったゆかり。はたして本当にゆかりは
夢を追うことから逃げ、
生きることからも逃げたのか?そしてゆかりの死を
3人はそれぞれどうやって受け止めていくのか?泣きそうだな、最終回。
採点 7.0(10点満点平均6)
『砂の器』 第8話
演出:金子文紀
脚本:龍居由佳里和賀(中居正広)の父親(原田芳雄)は死刑囚だった。
今は肝硬変のため医療刑務所に服役中で、
病状が悪化したことも新聞記事という小道具を使って示された。うーん、大畑事件の全貌もまだ明かされていないことだし、
ここはもう少し様子を見てみよう。和賀の戸籍偽造については相当苦労した後が見えたけど、
本当に300人近い死者・行方不明者を出した
昭和57年の長崎水害を絡め、
実際のニュース映像を使うなどして説得力を持たせていた。確かに10歳の子供には…、という気がするけど、
自分で申請するわけじゃないしな。
ここは何とかクリアーしたんじゃないだろうか。“心が冷たくたっていいでないか。
父ちゃんのこと、いつでも捨てていいんやからな。
お前が生きるために、捨てていいんやからな”この父親の回想モノローグは良かった。
分かりやすい内容ではあるけど、
この親子関係は今回のドラマの骨格を成しているので。そういう意味では寝たきりになった今西(渡辺謙)の父親も
きちんと映像として出してきたのは
このドラマの今後を考えると効果があった。採点 7.0(10点満点平均6)
<ドラマ別レビュー:2004年1月〜3月編>
月■プライド フジ系・21時
■乱歩R 日テレ系・22時
火■ファイアーボーイズ・め組の大吾 フジ系・21時
■僕と彼女と彼女の生きる道 フジ系・22時
水■それは、突然、嵐のように… TBS系・22時
木■サラリーマン金太郎4 TBS系・21時
■エースをねらえ! テレ朝系・21時
■ドールハウス〜特命女性捜査班〜 TBS系・22時
■白い巨塔 フジ系・22時
金■奥さまは魔女 TBS系・22時
■スカイハイ2 テレ朝系・23時15分
土■彼女が死んじゃった。 日テレ系・21時
日■砂の器 TBS系・21時
他■ちょっと待って、神様/3時のおやつ/
STAR’S ECHO 〜あなたに逢いたくて〜/
それからの日々/
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