NOTE:The vocaburalies described herein should be refered to JIS X 4151 SGML.
========= Status of the document (文書の状態)=======1998.03.27=
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Contents(内容案内)
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- Introductions(NCALS文書型定義の概要)
- References(引用文献)
- Definitions(用語の定義)
- Requirements of the DTD( この文書型定義の要件)
- Enhancements(初版からの改良事項)
- Development(文書型定義の開発方法)
- Background(仕様決定の背景)(参考)
- Conformance(適合)
- Samples of usage(見本SGML文書群)
- Revision histry(改定記録)
- Formal definitions of ncals-DTD(NCALS-DTDの形式的定義)
1.NCALS-DTD(NCALS文書型定義)の概要
1.1 Scope(適用範囲)
この文書型定義の適用範囲は,CALS技術研究組合(ncals)が取り扱うすべての
電子的な技術文書とする。暗黙的に,このNCALS General Purpose DTD(NCALS文書型定義第2版1刷)は, NCALSの実証試験で使用するポンプの保守手順書を表現可能な水準とする。 ただし,特定の業種に特化せずに,技術文書としては,はん(汎)用性をも~たす。
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2.References(引用文献)
この規格は,次の文献を引用する。
(1)MIL-M-38784C Amendment 3
(2)JIS X 0202 情報交換用符号の拡張法
(3)JIS X 0208:1997 7ビット及び8ビットの2バイト情報交換用符号化漢字集合
(4)JIS X 0212 情報交換用漢字符号ー補助漢字
(5)JIS X 4151 文書記述言語SGML
(6)NCALS-standards Code standards
(7)NCALS-standards SGML declarationReturn to top(内容案内へ戻る。)
3.Definitions(用語の定義)
この規格では,JIS X 4151(SGML)3.用語の他,次の用語を使用する。
(1)ncals適合文書
ncals文書型定義に適合している文書の実現。 (2)ncals適合処理系
ncals適合生成系であってかつncals適合受理系である処理系。 (3)ncals適合生成系
いかなる操作をしても,この規格で規定するデータ列だけしか生成しない
生成系。
(4)ncals適合受理系
この規格で規定するいかなるデータ列をも受け入れることができる処理系。
例外処理は,その仕様書で明記する。 (5)ncals購買仕様書
ncals文書型定義の機能範囲であって,それで選択事項としている事項の
実現の水準を明示した仕様書。Return to top(内容案内へ戻る。)
4.Requirements of the DTD( この文書型定義の要件)
4.1 情報の分類によるタグ種類の割付け
この文書型定義で対象とする文書の情報は,次のとおりに分類し,タグを生成する。
- 構造情報 論理構造情報であって,割付け又は表示の場合に識別すると便利な単位に 分割される。 例:巻,章,節,項,号,段落,手順
- 意味情報 人又は計算機処理系に情報の意味を伝えることを意図する情報。 この意味は,タグだけでなく,その属性で示す場合もある。 例:作成日付け,作成者,文書名,用語見出し語,警告標識
- 関連情報 文書を完成させるのに必要な情報であって,内容を複製するときと 関連を 示すだけのときとがある。 例:内部参照,外部参照,外部内容記法
- 表示情報 強調,安全保護
4.2 対象文書の内容記法
対象文書の内容記法は,次の(1)~(9)による。
(1)文字列:JIS X 4151 SGML 表9の日本語SGML宣言の例を尊重し,1バイト符号だけでなく,2バイト符号(JIS情報交換用漢字符号)を取り扱う。
文字列の符号は,文字符号に関するNCALS共通規約に従う。
(2)表 :SGMLのタグ(table)として表現する。 (3)図形:外部内容記法[ISO/IEC 8632(CGM)]として表現する。 (4)画像:外部内容記法[Raster Graphics]として表現する。 (5)数式:外部内容記法(TeX,eqn)として表現する。 備考 次の(6)~(9)の内容記法が,V1.1で追加された(5.2.2参照) さらに,(10)がV1R03によって追加された。 (6)JPEG(写真,ISO/IEC 10918-1) (7)MPEG(動画及び音響,JIS X 4321,X 4322,X 4323) (8)IGES(3次元図形) (9)AUDIO(音響) (10)CDIF(計算機ソフトウエア文書交換様式:外部内容記法による文面,表及び図)。
4.3 対象文書に対する操作
対象文書に対して,外部処理(例:割付け系,表示系)によって実現できる主な 文書構造及び要素の属性は,次の(1)~(8)のとおりとする。
(1)目次の生成・索引の生成
(2)要素単位の安全保護
(3)要素単位の変更記録及び変更履歴
(4)訂正書の自動生成
(5)要素を指定した検索
(6)相互参照の自動解決・保守
(7)他文書参照(8)用語集の作成
備考 文書型定義では,これらの外部処理が応用系によって可能なように,要素 及び属性を具備している。 安全保護,訂正書の様式などは,該当する応用の文書規定によって,取り 扱いを明記するのがよい。4.4 要素の概要
このDTDに適合した技術文書で記述可能な要素の概要を示す。
文書型定義の詳細な構造については,NCALSはん用文書型定義による。(1)文書 全体の根になる要素であって,
巻 又は 前部,体部及び後部 で構成する。(2)巻 部 又は 前部, 体部 及び 後部 から構成する。 (3)前部 文書の識別情報, 警告ページ, 訂正通知, 有効ページ並び, 検証状態ページ, 変更記録, 目次(空), 図並び, 表並びに続いて, 前書き,序文 又は 序論を書く。
更に,製造物責任法に対応の警告,注意,通知及び危険の情報が書ける。(3.A)識別情報 文書名,副表題,出版日付,配付先並び,著作権などの情報を書ける。 この一部は,データベース格納時の書誌情報となったり,物理媒体への 印刷の場合の表紙の情報となったりする。
(4)体部 章の繰り返しに続き 章差分データ(選択) が記述可能。 体部の任意の位置に脚書が書ける。
(4.A)章 章の表題, 節の繰り返し, 項 を書く。 章の中の任意の場所に挿絵又は表が書ける。
(4.A.a)節 節の表題に続いて, 項 が書ける。 (4.A.b)段落 項, 段落, 順序付き並び, 順序なし並び, 定義並び, 数学的文面, 挿絵, 図, 又は 表 から構成する。 この項及び段落の中には,警告,注意,通知及び危険の 情報が書ける。(5)挿絵 見出し,に続き 挿絵の図,図群又は挿絵表題 からなる。
(6)表 表の表題,に続き 表群 からなる。 (6.A)表群 列仕様, 列間隙仕様), 表の頭書(列仕様,行(表胞の並び)), 表の脚書(行(表胞の並び)の並び) 及び 表の体部 からなる。
表胞(entry)中には文字だけでなく,数式を含めることができる。
表胞は,入れ子にすることができる。
(8)修正要求宣言集合 原文書に対して変更要求を発行し,それへの回答を記録する様式を 支援する。利用者は,この修正変更要求だけを交換してもよい。
4.5 SGML宣言の統一
SGML宣言は, 操作系の種別を問わずに統一的なSGML宣言による。
ただし, 情報交換用漢字符号―補助漢字を使用しない応用では,その応用
仕様書がその旨明記すれば,その補助漢字部分の文字集合の実装を必要と
しない。備考 SGML宣言を含めて,電子文書は計算機,操作系及び応用系を超越して
共通である方が利用者にとって好ましい。このSGML宣言は,個人計算機
(PC),ワークステーションなどに共通に使うことを求めている。4.6 下位構造の切り張りのための構造の統一
章,節,項及び段落の構造が違うと,編集の切り張りの場合に, 要素の識別子の変更などの解決を必要とするが,それらの下位構 造を同じにしておくと,階層の異なる要素間での文面の複製及び 移動が容易になる。そこで,そのための改定を第1版第4版でおこ なった(文献:文書断片の構造を変換して移動するSGML文書編集方式)。
5. 初版からの改良事項
5.1 今後の改良項目
(1)文書型定義のモジュール化
(2)多業種(自動車,造船,プラント,ソフトウエア,宇宙航空,電子機器・部品, 鉄鋼設備など)への対応
5.2 NCALS DTD V1.1に含む事項
5.2.1 論理構造の小拡張
(1)章の下に表題なしの段落を含んでもよい。 (2)節の下に表題なしの段落を含んでもよい。 (3)副段落1,副段落2及び副段落3の下に段落が複数記述でき るようにする。5.2.2 内容記法の追加
(1)JPEG(写真) (2)MPEG(動画) (3)IGES(3次元図形) (4)AUDIO(音響)5.3 NCALS DTD第1版第2刷(V1.2)での訂正
5.3.1 tgroup中の誤り訂正
(1)表群の中の表の脚書を先にし,表の体部を後とする。 この処置によって,大きい表の割付けの前に,表の脚書を確定させる。5.4 NCALS DTD第1版第3刷(V1.3)での変更 (1)frontに承認者(approver)の追加。 (2)frontに利用者要素10個の追加)。 (3)章(chapter),節(section),項(para0)及び段落(para)に利用者属性を5個追加し, 応用別の属性を定義できるようにした。 これは,例えば,SGML/STEPの連係,SGML/EDIの連係などに当たっ て,見出し属性などが必要な場合に利用してもよい。ただし, はん用のSGML処理系及びNCALS-DTD適合処理系は,何もしない。 (4)外部内容記法CDIFの追加。
5.5 第1版第4刷での改良
章,節,項及び段落の構造が違うと,編集の切り張りの場合に,要 素の識別子の変更などの解決を必要とするが,それらの下位構造を 同じにしておくと,階層の異なる要素間での文面の複製及び移動が 容易になる。そこで,そのための改定を第1版第4版でおこなっ た(文献異なる文書構造間の切り張り)。
5.6 第1版第5刷での改良
第1版第5刷では,第1版第4刷まで,強制的に強調にしていた 要素item(項目)を,利用者の選択によって,強調するかしないかを 選択するようにした。
5.7 第1版第6刷での改良
a)文書前部の配付先並びの改定後の記述が欠落していることが判明したので, PCDATAから名前並び(個人名及び組織)へと補正した。 b)JIS X 0208(7ビット及び8ビットの2バイト符号化漢字集合)の制定年を1990年 から1997年に改めた。 Return to top(内容案内へ戻る。)6. 文書型定義の開発方法
6.1 基本方針
開発に時間的な制約があることから,基礎から開発せずに,基盤に
なる文書型定義を決め,その文書型定義に過不足している機能を付加・削除する
方法をとる。
6.2 基盤とする文書型定義
基盤とする文書型定義は, MIL-M-38784C Amendment3とする。
理由:技術手順書が対象。米軍での使用実績がある。現在,一番固ま
っているといわれている。
6.3 基盤とする文書型定義に対する変更方針
基盤とした文書型定義に対する変更は,次の(1)~(5)による。
(1)NCALS文書の機能要件を満たす。
(2)軍に特有な仕様は, 削除する。
(3)体裁(割付体裁及び表示体裁)に関する情報は,極力,削除する。
(4)できるだけ,ぜい(贅) 肉のない仕様にする。
(5)タグ名の日本語化は,行わない。Return to top(内容案内へ戻る。)
7. 仕様決定の背景(参考)
NCALS-DTDの仕様の決定に当たって,その方針は,7.1~7.3によった。
7.1 文書に対する操作内容
目次・作成といった一般的に文書処理で必要とされる機能に加えて,
文書管理で必要とされる機能を含める。
7.2 ISO 9000及び製造物責任法(PL法)対応
必要箇所には, ISO 9000で必要とする情報の警告,注意,通知及び危険が
書ける。
7.3 タグ名の日本語化の排斥
タグ名の日本語化は,次の2点を考慮して行わない。(1)他言語利用者(海外)との円滑な文書交換及び日本国外への円滑な情報
公開(文書データベース)の阻害要因になりやすい。(2)NCALS文書は, 交換文書又はデータベースへの格納の文書を想定している。 この文書の形式が,そのまま利用者対計算機間界面に現れるわけではない,
例えば, 編集系で表示する場合には,タグ名(要素名)を日本語で表示する
ことが可能である。利用者へ分かり易くするには,タグ名の日本語化ではなく,最終文書
の書式や文書構造を反映し,業務形態に密着した形式での提示を必要と
すると想定している。Return to top(内容案内へ戻る。)
8.適合
8.1 ncals適合文書
NCALS文書型定義に対して,すべての規定事項を満足している文書をNCALS
適合文書と呼ぶ。
8.2 ncals適合処理系
NCALS文書型定義のすべてを満足する文書だけを生成する処理系をNCALS適合
生成系と称する。更に, NCALS文書型定義に適合した文書を受理する処理系を
NCALS適合受理系と称する。ncals文書型定義で選択事項として規定している部分
の実現状況は, その処理系の仕様に明示しなければならない。
8.3 購買仕様書での選択明示
NCALS文書型定義において,選択事項の実現の状況は,処理系の仕様で明示
されていなければならない。購買仕様書は,その選択事項を選択して記述しな
ければならない。例:外部の内容記法の種別及びその符号化種別(CGM/清文記法),文字の集合
として,JIS X 0212(補助漢字)を使用するか否か。
9.見本SGML文書
NCALS-DTDを利用したSGML文書例を示す。 この見本SGML文書は,最小限の機能を用いたもので,SGML宣言も省略しているし, 文書前部には表題程度しか記述していないし,本体の論理構造も極く一部だけしか利用 していない(第1.3版から追加した。)。 Return to top(内容案内へ戻る。)10.Revision hitry(改定記録)
1.作業案段階
1.1 作業案初版 :1995.9.272.委員会案段階
2.1 委員会案として承認 2.2 委員会案改訂1 :1995.10.4 2.3 委員会案改訂2 :1995.12.20(1996.01.08,HTML翻訳,公開)3.NCALS規格案段階
3.1 1995.12.20, NCALS規格案V1.0として承認。 3.2 1996.07.04,NCALS/SWG31によって,V1.1を承認。 3.3 1996.08.09,NCALS/SWG31-Fteamによって,WWW-server中の HTML版DTDを切り出して,SGML処理系で処理できることを 確認。 3.4 1996.11.21,NCALS/SWG31-Fteamによって,変更記録の様式 の推奨規格を確認し,追加した。 3.5 1997.03.06,NCALS/SWG31によって,tgroup中のtfootとtbody との順序を,tfootを先にする訂正を承認し,1997.03.11に 原文書も訂正した(V1R02)。 3.6 1997.05.22,NCALS/SWG31によって,front/idinfo中に要素 としてapprover,userelm1,userelm2,userelm3,userelm4, userelm5,userelm6,userelm7,userelm8,userelm9,userelm10 及び外部内容記法としてCDIFを追加した(V1R03)。 3.7 1997.06.19,NCALS/SWG31によって,新規な引数要素%textcont を定義し,%nparacon,%nparacon1及び%parazeroから引用させ る。これによって,章,節,項及び段落の構造の下位構造が同 じとし,文書作成者が切り張りしやすくした(V1R04)。 3.8 1997.08.21,NCALS/SWG31によって,要素item(項目)の強制強調 を,任意選択に変更した(V1R05)。 3.9 1997.10.16,NCALS/SWG31によって,文書前部の配付先並びの誤記 の補正及びJIS X 0208の制定年を1997年に更新した(V1R06)。 3.10 1998.02.12,NCALS/SWG31によって,<Anchor>,<nameloc>,<br>,<mrinfo>及び<mmodreq>を取り入れた(V2R00)。 3.11 1998.03.27,NCALS事務局によって,<anchor>の挿入箇所の明記追加及び誤植の修正を行なった(V2R01)(/A>。 Return to top(内容案内へ戻る。)