


| 楢山節考 BALLAD OF NARAYAMA (1958) | |
| 2012年4月 | |
| 姥捨て山を田中絹代主演で映画化。 「デンデラ」を観たらこっちも押さえておかないとということで前から観たかったこの映画をようやく鑑賞。 想像と全く違う作風でびっくりしました。ATGっぽい雰囲気をかもしだしていてちょっとついて行けなかったですね。ほぼ舞台を見ている感じでセットからのスムーズな話の展開はいいのですが全編浪曲的な歌で話が展開しているので疲れている時に観るとものすごい睡魔が襲ってきます。 ということでこれ観ている途中で何度記憶がなくなって巻き戻して観たことか。 これぞ純和風ミュージカルですね。疲れていない時にもう一度ちゃんと観直したいです。(ほとんどまともに観ていないので。) でも田中絹代はさすがの存在感だったし、嫁の望月優子も印象通りの優しい感じの嫁だったし、伊藤雄之助や東野英治郎や西村晃も世界観いぴったりでした。 田中絹代らしいところと言えば、年を取ったのに歯が丈夫すぎて申し訳ないと石臼にぶつけて歯を折るんですよ。貧しい村で歯が丈夫という皮肉とあえて折り自ら山へ行くというという田中絹代らしい選択。これがものすごく印象に残りました。 | |
| ハリウッドバージョンはこの人で!! | |
| 田中絹代 (おりん) | 老けメイクもばっちりなメリル・ストリープで。 |
| クローンは故郷をめざす THE CLONE RETURNS TO THE HOMELAND (2008) | |
| 2012年3月 | |
| 殉職した宇宙飛行士の高原。彼はクローン技術によってよみがえるのだが、子供のころに事故で亡くした双子の弟の記憶がよみがえり・・・ 及川光博主演のSFドラマ。 これダンカン・ジョーンズの「月に囚われた男」のような感じでもあるのですが、それとは違って田舎町での過去のトラウマ的な内容が繰り広げられていくので何となくまったりとした感じがあっていい悪いは別として、これは完全に好みと合いませんでした。 何回眠気に襲われたか数え切れませんよ。もしかしたら眠りにいざなうヒーリングムービーとしてならいいかもしれません。「惑星ソラリス」的な感じで。 こういうジャンルのSFって本当にSFが好きな人がみると感心するんだろうなと思います。 個人的によかったのはお母さん役の石田えりですかね。存在感とレベルが全然違います。あと嶋田久作はやっぱり独特な雰囲気を醸し出していて和製ウド・キアーっぽい感じがあり嫌いじゃないんですよね。 記憶がほとんどないのでリベンジして観直したい感じです。 | |
| ハリウッドバージョンはこの人で!! | |
| 及川光博 (高原耕平) | 雰囲気はキリアン・マーフィーといった感じで。 |
| 恋の罪 GUILTY OF ROMANCE (2011) | |
| 2012年1月 | |
| 実在の事件を持ベースにしたハードな園子温監督の新作。 いやーパワフルでした。三女優が主役という感じでしたが、大学教授役の冨樫真と堕ちていく作家の妻役の神楽坂恵の二人の話が軸となって展開されていき、実際は神楽坂恵が主役って感じでしょうか。 神楽坂恵はなんだか最初は笑っちゃいましたがだんだんと堕ちて行ってくるところからそのキャラクターに慣れてきました。最初と最後が別人すぎて体張っているなという感じなのですがやっぱりこの映画を支えたのは冨樫真だと思います。 この人初めて見ましたけど、普段はおとなしい感じですけど、演技をすると声が通る舞台系の女優さんと言う感じですね。「言葉なんかおぼえるんじゃなかった」という言葉がポイントですよね。それに、「クソババア早く死ねよ。」「あなたこそ早く死ねばいいのにねぇ。」という母親とのやり取りが最高すぎて笑いました。 冨樫真はちょっとテレビじゃあまり見かけないからあれですけど、カッコいいからどんどん映画に出てもらいたいですね。腹から声を出しているところがすばらしいと思います。 色々なところが現実離れしすぎていかにもミニシアター系という感じがするのですが、これ実在の事件にインスパイアされて作られたってことを想うととても不思議な感じがします。 冨樫真が客と使っていたぼろアパートが渋谷の一角に会ったりするのは何かとてもシュール。 この映画が女性中心の映画なら男メインで展開されていそうな「冷たい熱帯魚」映画館で見逃したのがもったいないです。というか早くDVDで観なくてはと思うのでした。 | |
| ハリウッドバージョンはこの人で!! | |
| 水野美紀 (吉田和子) | グウィネス・パルトロウの刑事役も見てみたい感じですね。 |
| 冨樫真 (尾沢美津子) | イメージは完全にファムケ・ヤンセンですよね。 |
| 神楽坂恵 (菊池いずみ) | ブライス・ダラス・ハワードあたりにお願いしたい。 |
| 東京オアシス TOKYO OASIS (2011) | |
| 2011年12月 | |
| 喪服姿のトウコは深夜のコンビニの前でトラックに突っ込むところをカガノという男に助けられるそのまま彼のトラックに乗り込んだトウコは・・・ 小林聡美とお馴染みの仲間たちで作られた癒し系?映画。 加瀬亮とか原田知世が出ていますが、基本的に章仕立てというか小林聡美と誰かの二人芝居形式なんですが、何というかこれは映画なのかなと思ってしまいました。このシリーズというか「めがね」「プール」「マザーウォーター」とか小林聡美を中心とした映画がコンスタントに作られているのですが、年々映画らしさがなくなって迷走しているような気がします。 物語らしきものがないので退屈なんですよ。残念ながら。小林聡美の演技はすごくいいのでもったいないです。そう考えると映画として成り立っていたのはやっぱり「かもめ食堂」だけなのかなと思います。 書いていて何が個人的にダメだったか何となくわかりました。恐らく何にも起きないんですよ。少なからず何か起きて欲しいのですが(映画なので)それがないのでいきなり退屈な感じになっちゃうんだなと思うのでした。 | |
| ハリウッドバージョンはこの人で!! | |
| 小林聡美 (キリコ) | 何でもこなすマリサ・トメイで。 |
| ラビット・ホラー3D RABBIT HORROR 3D (2011) | |
| 2011年11月 | |
| 母親の死で口をきけなくなったキリコそれから10年。弟が学校のウサギを殺してしまってから、物置に弟が夜な夜な消えていくとに気が付き・・・ 満島ひかりがホラーに挑戦。しかも3D。 監督が「呪怨」の清水崇で撮影がクリストファー・ドイルで主演が満島ひかりで3Dときたら期待しない方がおかしい感じなのですが、期待しすぎた分拍子抜け。 映像はクリストファー・ドイルっていう感じはするのですが何か地味なんですよ。話の展開もちょっともっさり気味なのまではいいのですが満島ひかりが口をきけないという設定が失敗だなと思いました。やっぱり満島ひかりのキレる演技をこっちは期待しているわけなんで全然物足りないんですよ。何か冷静なんです。いつものように突然豹変してもらいたかったです。 それにこれ3Dなんですけど特段3Dにしてもしなくてもいいような感じでしたね。3Dなんだからもっとド派手に色々なものが飛び出してくれればよかったのに・・・ 劇中映画館で映画を観ていたらうさぎが飛び出してきてそのままスクリーンの中に吸い込まれるというシーンは3D感があってよかったとは思いましたが・・・ 父親役の香川照之のキャラクターも子供に冷たい変なキャラクターで変な感じがしました。 | |
| ハリウッドバージョンはこの人で!! | |
| 満島ひかり (キリコ) | ブレイク必至のエマ・ストーンあたりで。 |
| 香川照之 (公平) | クライヴ・オーウェンにお願いしたい。 |
| コクリコ坂から FROM KOKURIKO HILL (2011) | |
| 2011年9月 | |
| 1963年の横浜を舞台にしたジブリの青春もの。 監督が宮崎吾朗ということで観る前からいい評判を聞かなかったのですがこれ結構好きな内容でした。時代設定を知らずに観に行っていたのでいつくらいの話なのかな?と思っていたら1963年ということで日本映画黄金期あたりなんですよね。だからこの世界観がとても気に入りました。 話の展開が大映映画のメロドラマみたいなんです。好きなあの人ともしかして血がつながっているかもしれないみたいな展開が。そんな設定なものだからこれは川口浩と野添ひとみで実写化されていても全く違和感がないところが個人的にはよかったのかもしれません。 分け合って東京の企業に乗り込む主人公たち。このビルの雰囲気というか造形というかそういったところは60年代の映画を観てる気分になって何というか心地が良かったです。文化部の部室が集まった通称カルチェラタンという建物は現実的には無理があるかなという感じなので風景としては東京の街並みが抜群によかったです。これといった大きな事件が起きるわけではないのですがこの時代の世界観に浸れるのがよかったんですね。 意外と上映時間が短かったのでもう少し話が長くてもよかったかなと思いました。 | |
| ハリウッドバージョンはこの人で!! (アニメなので今回はなし) |
| 0課の女 赤い手錠 ZERO WOMAN: RED HANDCUFFS (1974) | |
| 2009年7月 | |
| 女刑事の零は潜入捜査中に行き過ぎて外交官を殺害して刑務所に入ることになる。そんなある日、次期総裁候補の娘が誘拐され極秘に娘を取り戻すため零は外交官殺しをもみ消すことを条件に誘拐犯のもとに潜入するのだが・・・ セクシー女優(というかポルノ女優?)杉本美樹主演のハードなバイオレンス映画。 初っ端から杉本美樹は全裸で白人外交官を乱闘、そして赤い手錠を首に食い込ませ殺害というパンチの効いたオープニングからグラインドハウス感抜群で期待も膨らみます。タイトルの「赤い手錠」手錠と書いてワッパと読ませるところが既にただ事じゃありません。 そして自ら警察を去った杉本美樹は留置所で「おやぁ、急に犬の匂いがしてきたよ。」とアバズレ悪女の三原葉子(高島屋みたいな模様のワンピースを着ています)に見つかって10人くらいから壮絶なリンチ。とここで主題歌挿入。杉本美樹自身が歌う演歌調なその名も「女の爪あと」。内容も梶芽衣子の「さそり」シリーズを彷彿とさせますがもしかしたらこれ、「さそり」シリーズよりもバイオレンス描写が激しいかもしれません。 誘拐犯の主犯格、郷^治。その仲間で一見変装していて誰だか分からない荒木一郎。一応杉本美樹の仲間の室田日出男に娘を誘拐されて政治生命のためなら娘の命もどうってことのない冷酷な次期総裁候補に丹波哲郎とどのシーンを観ても濃すぎます。という顔ぶれなのですが一番アクが強いのは何といっても三原葉子。上手いこと郷^治のアジトにもぐりこんだ杉本美樹だったがそこには三原葉子がいて大ピンチという構図なのですが、三原葉子シルバーのオカッパのカツラとワンピースを着てラーメンとカツ丼をほおばっております。そして出てくるシーンは全てラーメン、カツ丼たまに餃子丼?という高カロリーな食事をしまくってメタボまっしぐらと思ったらメタボになっていました。そして何故か尋問と称して杉本美樹とのレズシーンがあるのですが三原葉子の裸は三段腹が妙に生々しく「セクシー地帯」の時のむっちりは何処へ?という感じでした。とそんな三原葉子は全裸のまま殺されバスタブに顔とふたつの乳房を浮かせて絶命という笑わずにはいられない最期が前半の一番の見所です。 後半は娘を連れて警察から逃げまくる展開になるのですが全体的にそうなんですが5分に一回女の裸と血しぶきのどっちかが出てくるというくらいすごいことになっています。誘拐犯も警察に捕まって万力で手を潰され、バーナーで体をあぶられ、オマケに水責めという「ホステル」も真っ青な拷問でこんなのだったら殺してくれた方がましです。 クライマックスは今はゴーストタウンとなった郷^治の生まれた場所で杉本美樹と郷^治郷^治と室田日出男の三つ巴の激しいバトル。というかよくよく考えてみると杉本美樹はほとんど戦っていなかったような・・・と細かいことはおいて置いて、70年代でなければ作ることが出来なかったまさにグラインドハウスの王道と言うべき作品h勢いがあっていいですね。 | |
| 2回目のコメント | |
| 2011年8月 | |
| 2回目をみんなで観ましたよ。DVDもせっかく買ったので。 映画館で観た時はお客さんもこういったグラインドハウス系の映画を観たくてくる人ばかりだからどんなシーンでもやりすぎてみんな笑っていしまいます。みたいな雰囲気なのですが、人の家で観るとちょっとヘビーでした。 何か改めてじっくりと見直すと、全てのシーンが拷問だらけで尋常じゃないんですよ。犯人グループの、メンバーの一人も丹波哲郎に捕まって万力で挟まれるし、太ももバーナーで焙られるし。今の時代だったら絶対映像化できないシーンがこれでもかと出てきて正直真面目に観たら笑えないかもしれません。でもこの映画勢いがあって好きです。 三原葉子は何度観てもこの映画ではすごいインパクトで結構出ているかなと思ったら意外と出演シーンは短めでした。しかしあの山姥ギャルの元ネタみたいな恰好は何だったのだろうか謎です。微妙に似合っていたのもまたすごかったですが。 しかし、言われて気が付いたのですが(遅い)杉本美樹ってほとんど何にもしていませんよね。あんまり戦わないしほとんど柱に巻きつけられて殴られているとかそんなシーンばかり、郷^治いつでもやっつけられるでしょうというシーンがあるのに仕事をしないんですよね。むしろ半分悪徳刑事みたいなキャラクターの室田日出男の方が事件を解決しようとして必死だったような気がします。 |
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| ハリウッドバージョンはこの人で!! | |
| 杉本美樹 (零) | エヴァ・メンデスはこういう役が似合いそうです。 |
| 郷^治 (仲原義秀) | ヴァンサン・カッセルあたりにお願いしたい。 |
| 室田日出男 (日下正志) | レイ・リオッタがまさに的役。 |
| 秋刀魚の味 AN AUTUMN AFTERNOON (1962) | |
| 2011年7月 | |
| 平山周平の娘、路子は結婚適齢期に差し掛かっていたが、周平の世話をしなければと結婚する気はなく周平もそれはそれで嬉しかったのだが、恩師の娘が未婚のままのという姿を見てから考えが変わり始めて・・・ 小津安二郎お得意の父娘もの。 カラーになったのと娘が原節子から岩下志麻に代わっただけで雰囲気が大分変りますね。岩下志麻の役が現代的かつツンデレっぽい雰囲気なのもあるのですが・・・ それにこの映画に出てくる女性人が結構強気なのも珍しいかなと思いました。長男の佐田啓二の奥さんの岡田茉莉子がズバズバと物申すので佐田啓二がちょっといじけてしまうところがかわいらしかったです。と脇のエピソードも気が利いていて面白のですが、笠智衆が恩師の家に行ったら娘が婚期を完全に逃してギスギスしていて、岩下志麻もこうなるんじゃないかと焦ってこっこんのことを考えるというところが笠智衆らしくてよかったです。それにしても行き遅れた娘が杉村春子というところもポイントですね。 岩下志麻の恋のお相手が吉田輝雄ってどうなの?と思いつつ吉田輝雄は佐田啓二に紹介された女性とあっさり結婚。岩下志麻まさかの失恋という展開が可哀そうです。でも最後は結婚するんですけどね。昔の結婚ってさっと決まってさっと式を挙げるみたいな時代だったんですね。 個人的にはバーのママ岸田今日子がいいなと思っていたら、この役で何か賞をとったみたいです。納得。 | |
| ハリウッドバージョンはこの人で!! | |
| 笠智衆 (平山周平) | ちょっととぼけた感じのトニー・シャローブで。 |
| 岩下志麻 (平山路子) | ツンとした感じのキーラ・ナイトレーで。 |
| デンデラ (2011) | |
| 2011年7月 | |
| 70歳になった斎藤カユは村の掟に従い山奥に捨てられるが、カユが気が付くとかつて捨てられた老婆たちによって助けられていて・・・ 姥捨て山のその後を描いた異色作。 捨てられた老婆たちは生きていたというコンセプトなのでたくましく生きて行っている姿が描かれるのかなと思っていたらとんでもない。たくましいはたくましいのですが老婆たちが自分を捨てた村に復讐するというリベンジムービーというところがすごいです。 それもメインキャストだけで浅丘ルリ子、倍賞美津子、山本陽子に草笛光子と昭和を代表する大女優たちが本物のの雪の降る雪山でアクションするからあっぱれです。 それにかなりスプラッターで血の飛び散り具合も半端じゃないところが楽しかったです。 設定も大段でリーダーの草笛光子が100歳で復讐することに命を燃やす恐ろしい役なのですがなんだか説得力があってよかったです。アイパッチの倍賞美津子は見た目もカッコいいのですが、村には復讐しないで豊かになって見返してやろうという穏便派ですが、ちゃっと戦うし一番カッコいいんです。 山本陽子は最初は存在感が薄いかなと思いましたが、後半ちゃんと見せ場があってほっとしましたが、浅丘ルリ子が一番年下で新入りだから小娘扱いされているところもすごいのですが、なんといっても顔が迫力あってすごかったです。70歳で色々初めてづくしで悩んだり笑ったりするところはちょっと励まされた気もしますが・・・ 復讐にあたり何をするかというところはネタバレなのであれなのですが、ラストはちょっと皮肉な感じがしててそこがまたピリッとしていてよかったです。 | |
| ハリウッドバージョンはこの人で!! | |
| 浅丘ルリ子 (斎藤カユ) | 負ける気がしないヘレン・ミレンで。 |
| 倍賞美津子 (椎名マサリ) | メリル・ストリープあたりにお願いしたい。 |
| 山本陽子 (浅見ヒカリ) |
ダイアン・キートンにアクションをやってもらいたい。 |
| 草笛光子 (三ツ星メイ) |
迫力満点のグレン・クローズで。 |